2012/05/24

ル・ウィークエンド。

GW中の5月5日こどもの日、
宝塚歌劇花組全国ツアー公演「長い春の果てに/カノン」15時公演を見ました。

「長い春の果てに」は、ちょうど私が宝塚ファンになってスカイステージに加入したての頃
リカさん(紫吹淳さん)の退団を前に、宝塚大劇場版、東京宝塚劇場版、中日劇場版と
次々に放送されて毎日のように見ていた懐かしい作品です。

これで当時小学生だった次女はリカさんを好きになったけど同時に退団発表済みと知って
ショックを受けていたなぁ。
そんな娘を連れて観劇しました。
懐かしい作品を生で見られる期待を胸に。

蘭寿とむさん、痩せてたーーー!
でも垢抜けてカッコよくなってたー。

「長い春の果てに」は初演のイメージが強いので大丈夫かな?という心配もあったのですが。
最初のうちこそ、「あー初演の頭身は神だったわー」などと思ったりもしましたが、
物語に入り込むと気にならなくなりました。

蘭寿さんのステファン、かっこよかったです。
プレイボーイを気取っているけど人の好さそうな感じ。
滑舌もよくてセリフ聞きやすかったです。

さらっと流すセリフだけど、ステファンのフェアでリベラルなところを表すセリフとか
ちゃんと聴こえたから、ステファンの好感度もアップ。
脚本上、演出上も初演よりモラリストというかヒューマニストに描かれているように
感じました。
セクハラ発言もソフトになってた気が^^;

» 続きを読む

| | コメント (0)

2012/05/17

華の園まで遊ばせん。

渋谷区文化総合センターさくらホールにて「土御門大路」を見た感想#4です。

 *しつこくホールの名前を連呼中。やっと覚えたから連呼中(笑)

怒涛の勢いで東京5公演を見ましたが
時間を置いていままた見たいなぁと思っています。
とくに2幕の場面を幾度も記憶のなかで反芻しています。

「いかに殿御よ めづらしや」のあたりのあの色気と狂気
悠河さんの表情が忘れられません。
名古屋に行けないのがとても残念。

とまあPCに向かえば悠河さんのことばかり書いてますが、
もちろんそのほかにもいろいろ思ったのですよ…^^;
それを書いておこうと思います。


月乃助さんは明るい安倍晴明さんでした。
善良で人付き合いが上手で人の好さそうな
そして白拍子の舞が大好きな(笑)
総髪(ロン毛)なのも衝撃ですが、むしろ私はこちらのほうが衝撃^^;

頭が良すぎたり怪しい式神を使うと殿上人に疎まれたり、
狐の子と言われて育った屈折・・・とかはないみたいですね(笑)

仕事もできて皆から尊敬もされてた。
謙虚だし、お茶目だし。こりゃ人から好かれるよね的な。
これまで私が持っていた晴明のイメージ一掃。

そんな人の好さそうな大きい小父さんですが、
ひとたび陰陽師の仕事にはいると気迫がちがう。
どこから響くのかと思うような重低音の真言。

そのへんは、さすが月乃助さん。
かたちが綺麗。
ことばが明瞭。
「フッ」が好きでした。
あの声(呪文)は体力使いそう。
しっかり丹田に気が満ちてそう。
頼もしいかんじでした。

源頼光さんとは遊び友達みたいでした。
白拍子の舞を見にと誘われたらうれしそうに。

あまり世情に明るくない頼光さんをからかうのも好きみたいで
「女には気をつけられよ」「まことに気をつけられよ」と念を押してた。

また白拍子の舞を見に参りましょうと言い残して去っていこうとする頼光さんに
「まだ懲りておらぬな」とかも言ってた。
もう^^; うけるからって~。
たいへんお茶目で破綻のないおおらかなキャラでした。
(それって月乃助さん、まんま?)

» 続きを読む

| | コメント (0)

2012/05/14

鬼迫。

渋谷区文化総合センター大和田さくらホールで見てきた「土御門大路」

この初演は、1994年に大谷友右衛門さんと中村芝雀さんのご兄弟で
幻想歌舞伎として上演されたのだそうです。
そのときの題字をご兄弟のお父上中村雀右衛門さんがお書きになり
今回の題字も、そのときのものを使わせていただいているのだそうです。
(大谷友右衛門さんとご一門のブログ 土御門大路|明石屋通信のブログ より)

なんだか悠河さん、凄いものに出演されたんだなぁと
改めて思います。

さて、初見の興奮のままに宿泊先から感想をアップしましたが
このたびは、ちょっと落ち着いたところで改めて感想を書いておきたいと思います。

東京公演は、5月9日、10日、11日の3日間5公演でした。
初日のマチネから楽まで、初日のマチネよりソワレ、初日より2日目、2日目より3日目と
1公演1公演とどんどん良くなっていく感触を凄く感じる舞台でした。

初日の沙月さん(大和悠河さん)は、なんだか良き妻であることこそがもっとも大事なような
そりゃそれが正論ですけども…旦那様の気持ちをもすこし考えてみてはどうでしょう?
と言いたくなるような、この女性は私も苦手だなと思い、
いっそ鬼になって本音を自覚したほうがすっきりする感じだったのですが、
2日目以降の沙月さんは、声のやさしさやまなざしなど
本当に夫を思ってのことなのだというのが、じんわりじんわり伝わってくるようで、
そうすると、なんだかとてもせつなくなってきて
鬼になる必然もわかる気がして、鬼になったらなったでやっぱりせつないな~って
なんともいえない感じでした。

1幕の沙月さんがやさしく手弱女であればあるほど
2幕の変わりようが恐ろしいと思いました。
お化粧は変えていないのに、ほんとうに鬼の表情に変化する。

あの睨めつけ、宝塚の現役時代でいうなら、「Amour...それは」黒燕尾で
宝塚最後の見得を切るときの表情に、さらに凄みを加えたかんじ。
歌舞伎の役者さんならお手の物かもしれませんが、
女優さんでこの表情は凄いんでないかな。(手前味噌?)

» 続きを読む

| | コメント (0)

2012/05/10

綺しく麗しい鬼。

渋谷区文化総合センター大和田さくらホールにて初日を迎えた舞台
「土御門大路」を見ました。

物語は単純明快。
いろんなジャンルから集まったそれぞれの出演者が自分の得意とするものを見せて
観客を魅力する作品だと感じました。

舘形比呂一さんの鬼の舞踊はその最たるもの。
圧巻でした。
歌舞伎の市川月乃助さんと市川猿琉さんはさすが。本領発揮。
古典的な日本語のイントネーション滑舌リズムが音楽的で
とても聞き取りやすくてすーっと入ってきます。
安倍晴明役の月乃助さんが唱える真言が地の底から響いてくるようでした。
いままで聴いたマントラのなかで最高峰(笑)

大和悠河さんが演じるのは、刀鍛冶四条宗晴(黒田アーサーさん)の妻沙月。
夫のために自分を律し抑え飲み込み、完璧な妻であろうとする美しい人。
1幕では沙月さん苦手だー(><)と思って見ていました。
その沙月さんが2幕で変わります。
鬼になります。

身には赤き衣を纏い顔には丹を塗り
髪には鉄輪を戴き三つの足に火を灯し
怒る心を持つならば
たちまち鬼神となれるであろう
というお告げをうけて。

2幕の浄瑠璃で沙月さんが踊るところは美しくてえもいわれぬ心地になりました。
いろんなことが吹き飛んでどうでもよくなります。

険しい道の道行きに膝をさする沙月さん。
ただそれだけなのに生身を感じて官能的に感じました。
そして鬼になって夫とその恋人の閨に向かう姿は。
人のときとはまるでちがう荒々しい所作。
なによりも目ヂカラの強さに圧倒されます。
正気がひとつも残っていない。
なのに夫の恋人を模った人形(ひとがた)には容赦がないのに、夫の人形を手にすると思わず愛しげに頬を寄せます。
鬼となっても愛している。
鬼であればこそ自分に正直。

私は沙月さんが鬼になってよかったと思いました。
神にも仏にも縛られず自由で貴い。
うらやましくさえ思います。
それでは人として生きることはできないけれど。
だからこそ。

人ではないから孤独。
孤独だけれど剥き出しの自分がそこにある。

この妖しく美しい鬼に逢うために私はまたこの舞台を見たいと
強い慾が生まれました。

| | コメント (2)

2012/04/24

幸あれかし。

昨日はひさびさに宝塚歌劇団発表のニュースに驚いた。
雪組トップ音月桂ちゃんの退団発表に。

真飛さん、霧矢さん、大空さんの発表のときは
“とうとう彼女もか”という感慨だったのだけど
桂ちゃんの場合、第一報を聴いたときは率直に、“え?もう?”と思いました。

なんとなく“世代”が一世代ちがう気がするのもあるし、
ちょうど1年前のGWに全ツで初めて桂ちゃんのトップ姿を見て
「立派になったなぁ」と思ったばかり・・・な気がするので。

でも考えたら、彼女にとってきっとこれがベストな選択なんだと思います。
いままでの生徒さんの退団時期がそうであったように。

彼女のように早くから注目され抜擢されるタカラジェンヌは、
当然外部からのいろんなお話もあったはず。
タカラジェンヌとしての人生、そしてその先の人生。
考えて考えて結論を出したのだろうなあと思います。

早くからおなじ“世代”の誰よりも重いものを背負い続けてきたと思うし
新公を卒業したばかりの学年でのジャンルイ(銀の狼)では
学年の上でも本来の持ち味の上でも、そうとうな葛藤があっただったろうと推測します。
持って生まれた輝きの分、たくさんの試練も経験してきた人なのだと。

誰もが、いずれ彼女はトップになるのだと当然のように思っている雰囲気も
当人にとってはどれだけのプレッシャーだったかと。

上級生2番手さんの退団を伴うトップ就任。
お披露目公演のWヒロイン(相手役不在)など
やはり重荷を背負ったトップ就任当初。

相手役さんが決まってからようやく2作目の本公演の東宝公演直前。
まさにこれから。
これからもっともっと楽しみになるという期待いっぱいのこの時期の退団発表は
桂ちゃんを応援するファンの皆さんにはなんとも酷だなあと思えてなりません。

桂ちゃんはこれまで考え考えて結論を出したのだろうけど
ファンの皆さんが、現実を受け容れ納得し気持ちを整理していくのはこれから。

桂ちゃんにはそんなファンの気持ちを大事にしてほしい。

ファンの皆さんにはいろんな思いがあるでしょうけど
これからも桂ちゃんを支えて悔いのないように応援していってくださいと思います。
桂ちゃんを思うその一人一人の思いが
タカラジェンヌとしての桂ちゃんをさらにさらに輝かせるのだと思うので。

| | コメント (0)

2012/04/19

あたら桜の咎にはありける。

ただいま「土御門大路」のお稽古中の市川月乃助さんのサイトに
月乃助さんご自身によるコメントのページがあります。

この4月は、桜満開の「土御門大路」お稽古初日のコメント。
西行法師の歌が2首引用されています。

 春風の花を散らすとみる夢は覚めても胸のさわぐなりけり

 花見んとむれつつ人のくるのみぞあたら桜の咎にはありける

2つめの歌は、能「西行桜」の題材にもなったものです。

能では――
西行さんの庵の桜が美しいと聞いて毎年季節になると庵にお客さんが訪れます。
今年こそは1人で静かに愛でたいものだと思っていた西行さん。
けれど、遠くからわざわざ桜を見に来たという訪問客を断りきれず・・・ 
客が帰った後、
桜を見たいと沢山の人が来てしまうのも、桜が美しい罪だなぁ・・・
なんていう意味の歌を詠むのです。
すると夢に桜の精が現れて、
桜に何の罪がありましょうか。ただ無心で咲いているだけですと。
桜の精との対話に西行さんが感じ入るというもの・・・だそうです。

じつは私はじっさいに能「西行桜」を見たことがないのですが
とても好きなお話です。

桜を見たいと思うのも、1人で愛でたいと思うのも
群れ来る人を煩わしいと思うのも、人の心ゆえ。

西行さんの歌にも共感するし、
桜の精の言葉にも共感します。

私は舞台を見るのが好きです。
とりわけ、美しい舞台を見るのが好き。
うっとりするのが趣味であり生き甲斐です。

見たい、見に行きたい、こんな慾望を私に抱かせる人は
なんて罪なんだろうと思います。
他のものを我慢しても、人様にご迷惑をおかけしても
新幹線に乗り飛行機に乗り、見に行ってしまう。

 あたしのせいじゃないもん。
 悠河さんのせいだもん。

あたら桜の咎にはありける ―― いつも思ってます。
桜が美しいからいけないんだもん。

» 続きを読む

| | コメント (0)

2012/04/03

I LOVE YOUR FUNNY FACE !

日本人とアメリカ人では、表情筋の使い方がちがうのかな?

そんなことを思ったりした、シアターBRAVA!公演「MY ONE AND ONLY」の
出演者の皆さんごとの感想を。

女性アンサンブルの皆さんの踊っているときの笑顔がすてきでした。
すごく楽しそうで。見ていて私もつられて楽しくなるかんじ。
役の上では、皆が皆幸せな設定じゃないかもだけど(ニキは嫌なボスっぽい)
踊っているときが幸せ!って、そんな人たちなんだなって思いました。

タンゴを踊った足立さん、大人っぽくていいなぁ。雰囲気。
もっと踊って見せてほしかったです。

仮装コンクールもたのしみでした。
第4位の彼女の流し目にやられた(笑)。ウィンクも。

モロッコの衣裳とベリーダンス、よかったぁ。
生腹だぁ\(^o^)/
目だけ見えると女性は本当に色っぽいですねぇheart04

そして、ラストの白のフラッパーのドレスがちょう素敵。
はっちゃけて踊るガールズもちょう素敵。
大好きでした。いちばん好きなシーンだったかも。

» 続きを読む

| | コメント (2)

思い受け止めて♪

ブロードウェイミュージカル「MY ONE AND ONLY」
大阪シアターBRAVA!公演3月30日~4月1日(大楽)までの4公演を見ました。

けっこう後悔しています。
何をって、今回は東京公演を1回も見ずに大阪公演に臨んだことを~bearing
(だって諸般の事情が~~~sweat01 )
正直不完全燃焼気味です。

初見の30日に私は大失敗をしでかしました。
このタイプのミュージカルは、見る側もテンションあげていかなくちゃってことを
すっかり失念してました。
初見ってどうしても「さて、これはどんなもの?」という目で見てしまいがちになるんですが
そんな状態でいるまに、すっかり取り残されてしまって。

そんなわけで、1回目の観劇はワタクシ的にはカウントできない。
ということは正味3回の観劇。うわぁぁぁぁん。

2回目からは、ちゃんとコツを掴んで観劇できましたhappy01

大雑把に感想を言うと、女性アンサンブルが大好き!
Mr.マジックス(川平さん)は馴れるとクセになる(笑)。
プリンス・ニキ(鈴木さん)、アメリカンコミックちっくな役作りが好き。(達者な方だなぁ)
ミッキー(悠河さん)、あっという間!

» 続きを読む

| | コメント (0)

2012/03/22

無常を愛する人。

夢枕獏の陰陽師シリーズ(文庫版)を最初から読み直しています。

2冊目の「飛天ノ巻」まで読みました。
十何年も本棚に入っているので紙が茶色く変色しています。
私が持っている1冊目の「陰陽師」は
←これと表紙絵がちがいます。

散る花を想い、
咲き残った花を想う
源博雅が好きです。
彼の純粋さに涙が溢れてしまうことがあります。

音楽の天才で
鬼をも哀れと思い
この世に生じるすべてのものを愛することができる
類稀なる才のある人です。

でも安倍晴明にいつも思うがままにされているように見えます。
それをすねてみたりするけど、
根っこでは晴明を信頼している。

自分をからかったり手玉にとったりしている相手のことを
幸せな気持ちにしてしまい
こいつには敵わないと思わせてしまう
そんな人間の大きさがあります。

そんな人だから、移ろいゆく時の流れに
自然と感じ入り
移ろう時の流れに抗い
鬼となってしまった人をも
憐れと思い涙する。

自然の摂理、宇宙の営み
誰の身の上にも時は平等に過ぎていくということ
生き物にも非生物にも
自らはそれらを受け入れ
しみじみと感じ入り
受け容れられぬ人の心にもまた寄り添える。

好い漢だなぁ。

| | コメント (0)

2012/03/13

かなしみとおかしみと愛おしさと。

夢枕獏著『陰陽師 夜光杯ノ巻』と
『陰陽師 瘤取り晴明』と『陰陽師 首』を読みました。

『陰陽師 夜光杯ノ巻』は例によって短編が9つ収められています。

琵琶が、博雅に弾いてほしくて、他の誰が鳴らしても鳴らないなんて
なんていじらしいんでしょ(笑)。

愛しい人を待ちわびて正気を失ってしまった人。

神泉苑の池が天竺の善女龍王殿が棲む池につながって
諸仏が博雅の笛に感応し光の中に宇宙が生まれる。

稚きものたちを慮って我が身はぼろぼろになって
家主に松の木を伐らないでほしいと頼みに来るもの。

亡くした子を思う気持ちと呼応するもの。
天空を彩るいにしえの不思議の鏡。
愛嬌のある地獄の獄卒たち。
素直でかなしい小坊主さん。
法力稀なる浄蔵法師の深く激しい恋の安穏な結末。

どれもこの世に生じるものたちを愛しく思えるお話ばかりでした。


『瘤取り晴明』と『首』は村上豊さんの絵による絵物語。

恐ろしいはずの百鬼夜行の鬼たちがなんともユーモラス。
人は約束を違えても鬼は約束を違えません(笑)。

これは「こぶとりじいさん」の元ネタなのかな。(『瘤取り晴明』)

面倒くさがりの賀茂保憲。
猫又を式神にするこの晴明の兄弟子が私はかなり好きです。
指を黒猫(猫又)に舐めさせてるシーンとか。
これからももっと登場するとうれしいな。(『首』)

さて、これでいま文庫で出ている陰陽師シリーズは
ぜんぶ読んだみたい。
ということで、また1巻目から読み直そう。
現在の私にはハードカバーに手を出す余裕はないので^^;

| | コメント (0)

2012/03/11

MY GRACIOUS PLEASURE.

ミュージカル「MY ONE AND ONLY」青山劇場公演の初日が無事に終わったようです。
ツイッターでご覧になった方々の感想を読みました。
楽しめるミュージカルみたいですね。
悠河さんと綜馬さんのデュエットもあるとか…。ドキドキ(〃▽〃)

ゲネプロからたくさんの記事や写真がネットにアップされてますが
ここには悠河さんの写真で選んだ記事を2つだけ(笑)。

坂本昌行、笑いの絶えない仲良しカンパニーで挑む『MY ONE AND ONLY』がついに開幕|チケットぴあ

『宝塚ジャーナル』 ミュージカル『MY ONE AND ONLY~マイ・ワン・アンド・オンリー』  囲みインタビュー

私は大阪公演までおあずけなので、煩悩との闘いの20日間を過ごすことになります。
あー待ち遠しいです。


今日は、オンラインで頼んでいた雑誌が2誌届きました。
「ミュージカル」3・4月号と
「演劇ぶっく」4月号。
どちらも悠河さんのインタビューが掲載されているので。

「ミュージカル」のほうは自然な笑顔。
「演劇ぶっく」は個性的なお洋服が似合ってます。


思えば、すごく彼女らしい舞台を見せてくれた2011年でした。

彼女らしい ―― なんともいえない独特の雰囲気。
和物でありながらどこか洋の雰囲気が漂っていたり。
闇の中に華やかさが見えたり。
妖しくもありながら陽でもあったり。

今年もまた、その不思議な魅力で
彼女らしい舞台を見せてもらえそうでたのしみです。

まずは1月の現代もののストレートプレイ「GULF」があり、
今月はブロードウェイミュージカル「MY ONE AND ONLY」のミッキー。
5月には、能の「鉄輪」を下敷きにした「土御門大路」。
(やっぱり頭に蝋燭つけちゃうのかな)
7・8月は「義経秘伝」で巴御前を。

こんなに幅広い役を演じて見せてもらえるなんて
次そして次と先々を愉しみにできるなんて…
としあわせをかみしめつつ、春を待つ今日この頃です。

| | コメント (0)

2012/03/06

闇の君。

夢枕獏著『秘帖・源氏物語 翁-OKINA』を読みました。

葵上と六条御息所との車争いから端を発する「葵」が元ネタのお話。
光の君と蘆屋道満がコンビを組んで、葵上に憑いた「物の怪」の正体を探ります。

物の怪の正体が、六条御息所の生霊だけで終わらないのが夢枕さんらしい。
源氏物語の中には異国の占師や陰陽師や阿闍梨の加持祈祷など
著者氏が好きそうなものがいっぱいですもんね。
そこにスポットを当てたところが面白いなーと。
(翁って、能の式三番に出てくる翁かなぁ)
(秦氏と太秦の謎はやりすぎ~)

光の君が私の抱くイメージと少々違いました。
たしかに、光の君の孤独は誰にも理解されない深い暗いものなのかも。
華やかな面ばかりイメージされるけど、
じつは六条御息所とソウルメイトかもなー。

葵上の扱いがちょっと気になった。
妊婦をモノ扱いみたいな。
そんなことばかりしてたら早産するぞ。
他に手はないからしょうがない? えー? うーむ。。。(ーー;)

たまに…夢枕さんが書く物語は私をドン引きさせてくれて…
そうなるとあまり作品にハマれなくなっちゃうんですが、
この物語もそっちの気がありました。
(葵上関連で)

公明正大清廉潔白、北の方(雲居の雁)一筋、地味で上等の夕霧はこうして出来たのか。
うーむ。

光が強ければ闇もまた濃いのよね。

| | コメント (0)

2012/03/05

はらいそはらいそ。

2月25日は博多座二月花形歌舞伎の昼の部を見てきました。
1週間以上前になるので記憶もあいまいですが、
思いつくままに。

演目は「天竺徳兵衛新噺」通しで3幕でした。

2幕が、本筋と関係なさそうなんだけど…(笑)
でもすごーーーーーく面白かったです。

小幡小平次って幽霊役者の「小平次」と同じ人?
だから沼に沈められたのか~!
沈めても沈めても上がってくるところが凄かったです。
アンドレなんて目じゃない(笑)。

殺された小平次と、彼を殺めた女房のおとわの二役の亀治郎さんが凄かったです。
殺害場面も凄かったけど、幽霊と悪婆の早替わりがスペクタクル~
あのしつこいくらいの、くるぞくるぞ!感がとってもすごくってクセになりまする~happy01
こういうのを見ると、「また見たい!!!」って思います。
見たのは、楽前日の土曜日だから2度目は見れなかったけど…残念。

春猿さんのおまき(小平次の妹)が可愛かったです。
びびびびびーって言ってた(笑)。
兄の死よりも一目惚れの相手のことで頭がいっぱいとか(笑)。

» 続きを読む

| | コメント (0)

2012/03/04

花宴の夢。

夢枕獏著『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』全4巻読了しました。
ひっさびさにドキドキする物語を読んだような気がしました~。

まさにグローバルな都市のグローバルな知識の物語だ~。

空海の「密」の考え方が好き。
だけど空海のように生きられる人はほんの一握りだなぁ。
空海は憧れ。
橘逸勢にとっても共感です。

楊貴妃の死の秘密は、楊貴妃の出生の秘密だった。

おどろおどろしいことをやっている人の動機が
なんだかとっても可愛らしいものだった。

といったら語弊があるかもしれないけど、
もっと大それた動機かと思ったら、とっても個人的な思いからだったの。
それが、なんというか、人間って愛おしい生きものだよなぁって思えて
なんだか不思議な温もりを感じてしまった。
めちゃくちゃおどろおどろしくて気味の悪いことしてるのにねぇ。
へんなの。

この世に悪い花、良い花がないように。
この世に良い人、悪い人という区別はない。
良い人悪い人の区別は、誰にとって悪いか良いかの区別なんだな。
基準が誰なのかということ。

空海はあまりにも絶対的な宇宙に近くなりすぎて
「私」もまた宇宙的になりすぎるきらいがある。
それを、「今のこの世」に引き寄せる存在が逸勢という「友」なんだなと思う。

逸勢がいないと、空海は「私」がなくなってしまいそうであぶなっかしい。
それでも空海は寂しくなんかないのかもしれないけど、
見ている私が寂しいから、逸勢がいてくれて私はほっとする(笑)。

楊貴妃もあれでよかったんだと思えてほっとする。
どちらかが弟じゃないかと思ってたけど、あっちだったか…。
長い長い時を経て、たくさんの人の命が奪われて、
なにが良かったんだか悪かったんだか、大きな視野で見たら答えは難しいけれど
荒ぶる魂が宇宙に融けていくような調和と和合のラストは心にしみました。
これが「密」なのかなぁ。

| | コメント (0)

2012/02/26

牡丹芳。

夢枕獏著「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を2巻まで読みました。

空海さんとか橘逸勢さんとか白楽天さんとか恵果和尚さんとか
教科書や博物館でしか知らなかった人たちが
会話したり遊郭に行ったりお墓を掘り起こしたり
活き活きと活動していておもしろいです。

ストーリーは、楊貴妃の死にまつわる謎に迫ってまいりました。

空海や逸勢や白楽天たちが、
彼らが活動している物語の「今」より
50年以上前に生きていた楊貴妃にまつわる謎を
李白や阿倍仲麻呂の文や詩などを手がかりに
解いていっています。
玄宗皇帝、高力士、安禄山、楊国忠とか出てきます。

どこか浮世離れしていて時空もなにも超えて行ってしまいそうな空海と
とっても俗物で憎めない逸勢の関係が好き。

逸勢にとって空海は友でありスターなんだな(笑)。

そんな逸勢に人間らしさとか単純な疑問とかを気づかされる空海。

密教や道教、ゾロアスター教や異国の古い宗教。
吐蕃や波斯や天竺の人々。
異国の酒や神や絨毯や妓生や道士や僧や詩人や
国際色豊かな人や物が溢れる長安の都。
猫の物怪や兵馬俑の化物。

何億という牡丹の花びらを蒼天に吹き散らす…とか
幻想的な情景を想像するだけでため息。

つぎつぎに面白いことが起きて、どうつながっていくのか…の1巻。
楊貴妃の死の謎に関係が…?の2巻。
つづきが気になります。

| | コメント (0)

2012/02/19

悲しみだけが夢をみる。

一昨日は、「悲しみだけが夢をみる」というTVドラマをぶっ通しで見てしまいました。
1988年のNHKの銀河テレビ小説です。

オープニングの宝塚の空撮や、旧音楽学校、花の道、宝塚大劇場などの
風景に惹かれて第1話を見て、ついついつづきを…。
主役は富田靖子さん。宝塚温泉街の旅館の一人娘さんの役。
彼女のお母さん役が、淡島千景さん!
ご本人同様に元宝塚の娘役スターで今は大劇場対岸の旅館の女将という設定。
映像に昔の淡島さんご本人のブロマイドが何枚も出てくるんですけど、
そりゃ~そりゃ~麗しくて美しくて。

主人公の親友で音校生役が有森也実さん。音校の制服が可愛い♪
じっさいの旧音楽学校で撮影されているみたい。
音校教師役で、但馬先生、故寺田先生ほか、劇団関係者の名前も。
音校生役はじっさいの生徒さんたちかな?

私が知らない宝塚の町が興味深くて。
宝塚ファミリーランドや、旧宝塚大劇場。
舞台になっている旅館は、本物の建物を使用しているみたい。
大劇場から見えていたあの建物は、やはり旅館だったのよね。
でももう私が通っていた頃は、営業してなかった気がする。
ソリオもセルカもワシントンホテルもない宝塚。
街灯には、「宝塚第一ホテル」の文字も見える。
旅館やホテルがもっといろいろあったんだ。
宝塚ワシントンホテルにある島家さんは、もともとあの場所にあったのかとか。

» 続きを読む

| | コメント (2)

2012/02/16

仮寝の夢。

バレンタインの夜は、博多座に二月花形歌舞伎を見に行きました。

はじめに紋付で亀治郎さんが挨拶をされました。
亀治郎さん、博多座10回目なんだそうです。
歌舞伎の役者さんの中でも最多出演だそうです。

お話の内容は、歌舞伎は畏まって観賞する高尚なものではなくて
客席も一緒に参加するものなので、周囲を気にせず自分が感動した、
綺麗だ凄い面白いと思うところで、思い思いに拍手を入れてください。
お客様の熱い拍手で10回の毛振りが20回30回になるかもしれません(笑)
なんてかんじで。
花道から舞台を移動しながら熱く語られてました。
で、1階から3階までの客席を、下手上手に二分して、拍手の練習というか
拍手合戦?やりました。
コンサートのMCみたいで面白かったです。

九州のお客さんは、熱くなるのに時間がかかるけど
いったん熱くなるとなかなか冷めない…なんてこともおっしゃてたかな。
それ、よくわかります。
歌舞伎だけじゃなくて、ミュージカルや宝塚でも一緒で
最初はノリ方が分からなくて戸惑うけど、わかってくると皆やっちゃえー的になるから(笑)
で、演者の方がノってくるのがわかると凄くうれしいの。
お祭気質だからかな(笑) 皆で盛り上がるのが大好きな人が多いですよね。

ということで、そこまでいわれちゃー遠慮はしねぇ!ってことで(笑)
この夜も盛り上がりました。

» 続きを読む

| | コメント (0)

2012/02/11

美しく残酷な。

坂田靖子さんの「ベル デアボリカ 2」を読みました。

去年の3月に発行されていたようです。
知らなかった!!
1巻を読んだのが1年以上前で、
どうなってどんな展開で次号へ続く…だったのか
まったく忘れてしまって、1巻を家中探したけどみつからない…sweat02

どうしてもみつからないので諦めて読み始めましたが、
読んでいるうちにおぼろげに思い出しました。

縛られることを嫌い
他人の寸法で生きることを厭う
それが魔法使い。

そんな魔法使いヴァルカナルに
失いたくない人間が出来た時。
彼は狼狽し葛藤し苦悩し
やがてそれを受け容れる。

矜持と弱さ。
無邪気さと冷酷さ。
信頼と策略。
振り子のように揺れる心。

同人臭い設定ですが、そこは坂田靖子さん、
品があって機智に溢れて深いです。

そしてまたまた、こんなところで続くなぁbearingsweat01
ってところで2巻が終わりました。

巻末に描き下ろしの「魔法使いとそのくらし」が収録されています。
坂田さんのこの世界観、いいなぁ。

| | コメント (0)

鬼ぞ愛(かな)しき。

夢枕獏著『陰陽師 鉄輪(かなわ)』と
『陰陽師 生成り姫』を読みました。
再読です。
なぜって、今年5月に悠河さんが能『鉄輪』を題材にした舞台を勤められるからです。

悠河さんが演じるのは、たぶん鉄輪の女でしょうかね。
安倍晴明ってことはないですよね^^;
(それでもいいけれども)

「身には赤き衣を裁ち着、顔には丹を塗り、髪には鉄輪を戴き、三つの脚に火を灯し…」
自分を捨てた男を呪い殺そうと丑の刻参りをする女。
女の嫉妬と恨みは恐ろしい・・・というよりは、
この2作品は、なんとも悲しく愛おしい物語なのです。

『鉄輪』のほうはもともと絵本なので、絵物語としてさらっと読めます。
といってもエッセンスがギュッと詰まっているので
ラストは泣けます。
なんど読んでも、博雅の言葉に泣いちゃいます。
『鉄輪』という物語のアウトラインを知るためにはちょうどいいかもしれません。

『生成り姫』は、絵物語の『鉄輪』を長編にリライトされたものです。

「生成り(なまなり)」とは、“能面の一種で、角を少し生やし、髪を乱した女面。般若の前段階で、女性の中の魔性がまだ十分に熟さない状態を表す。「鉄輪」の後ジテに用いる。”と辞書にあります。(「デジタル大辞泉」)

彼女がどうして鬼にならざるを得なかったのか。
その部分がよく理解できるように書かれています。
とても悲しいです。

心に鬼あればこその人。
人の心に鬼が棲むからこそ、人は歌を詠み、琵琶も弾き、笛も吹く。
そう晴明は言う。

人の心は深く、単純でもあり複雑でもあり。
なんだかなぁ。
でもだからこそ愛おしくなるんだなぁ。

陰陽師というもの。
安倍晴明といういう男。
源博雅という男。
について詳しく説明されているので、シリーズものではありますが、
この作品は、この1冊だけ読んでも大丈夫です。

| | コメント (2)

2012/02/09

風花の如く。

夢枕獏著『陰陽師 瀧夜叉姫』上下巻を読みました。
このシリーズは通巻ナンバーがないので
どれを読んだか読んでいないかわからなくなりまする…。

とりあえずこの作品の前に『陰陽師 太極ノ巻』を読んだのですが、
既読感はあるものの、途中で読むのをやめたのか
最後まで読んだのかわからなくて…
読み終わってやっぱり最後まで読んでいたのがわかりました(笑)

で、こちらもどうだったかわからなかったのですが、
どうやら読んでなかったみたいです。

私はやっぱり博雅が好きです。
彼の流す涙に救われる気がします。

「この都などどうなってもいい」と腹の底では思っているであろう晴明が、
この世にとどまる寄る辺となっているのが博雅の存在なのだなぁと思います。
博雅とのなんでもない会話のために晴明は生かされているような気がします。

「お前はこの都が好きか」
晴明に訊ねられた博雅は、わからないとしながらも、この都にはありがたいことがひとつはある、と答えます。
「都には、お前がいるということさ、晴明――」
直截すぎる博雅の返答に、困る晴明。
今回も、ごちそうさまでした(笑)。

» 続きを読む

| | コメント (0)

«SOMEBODY TO LOVE.