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2005/01/25

ミズさんにお熱。@ホテルステラマリス観劇

「ホテルステラマリス」。先週末、4公演ぶっ続けで見てきましたが、全然飽きないお芝居でした~。すごく良かったです。
ことにミズさんのアレンには…昇天しそうでした。ハナちゃんステイシーとの海辺の東屋のシーンでは周囲ですすり泣き多発で、きっとミズさんに心を射抜かれた人は私だけじゃないはず…と思います。

ストーリー全体に「人生とは変って行くこと」「変ることは苦しいこと」「誰だって自分の思いどおりに生きている人間なんていない(by未沙さん@モーリス・ランカスター)」というニュアンスというか哲学?が感じられました。
見る人の年齢や経験によって感想や共感ポイントが変わりそうだなぁと思います。

ヒロインのステイシーは、祖父や父からホテルの隆盛時代の話を聞いていて、そんな時代に戻りたいと内心夢を見ているような女性だと思います。賢い女性だから戻れないことはわかっているけれども…。
登場人物の中で、一番変わることを拒んでいるのが、実はこのステイシーのような気がします。
自分からは何もしない。むしろ流されているようにさえ見える。でも彼女の心に秘めた強い思いは周りを動かしていく…。昔の少女小説(少女漫画)のヒロインやBL小説の受キャラにありがちなタイプかな? 現代にあっては好き嫌いが大きく分かれるタイプのヒロインだと思います。
(あるいは、このまま独身で年齢を重ねたら、赤毛のアンのマリラみたいになりそう…)

アレン(ミズさん)がホテルの不振の責任は自分にもある、と言いますが、彼は本当ならもっと手腕を発揮できる人だと思います。だけれども、誰よりもステイシーの気持ちをわかっているから、「変わる」選択肢より「現状維持」のほうを選んできてしまったのだと思います。
タカコさん演ずるビルとの掛け合いの歌の中で「守るべき伝統が…」というフレーズがあるのだけど、アレンにとっては「守りたい伝統」ではなく、あくまで「守るべき伝統」なのだなぁと。彼はまた、それぞれの思いを大事にしなければとも歌うのですが、「それぞれ」の中の筆頭がステイシーの思いだと思いました。
ビルの登場で「覚悟を決めた」のはアレン自身だと思います。自分ではステイシーを変えることはできないが、彼とならステイシーは変わっていくだろう…。(現に、ビルのBプランの歌にステイシーはノリノリ。切ないなぁ、アレン(涙)。一緒に笑って踊っているけどさ…) それがわかるからこそ、ステイシーに引導を渡したんだと思います。

ビルが提示する改革案については、アレンだって考えてなかった訳じゃなかったと思います。本来だったら「部外者が知ったようなことを!」と拒絶したっておかしくない。それをしないのがアレンのフェアプレイ精神だと思います~。彼ってば本当にスポーツマン…海の男なのよね~(>_<。

ってことで、このホテルステラマリスで一番の買い!は、ミズさんのアレン・ケンドールだと思います!
あぁまた見たい~~!(>_<) 全ツでは、ミズさんじゃなくなるのね~~~(慟哭)。

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