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2005/04/20

「睡れる月」福岡公演 千秋楽。

公式サイトで発表になってから、ずーうーっと、すーごーーく楽しみにしていた「睡れる月」福岡公演が、とうとう終わってしまいました。
待っている時は凄く長いのに、終わるのは瞬く間…。というのは世の常ならん。だけど寂しいです(涙)。
夢のように美しい時間は形に残ることはないけれど、せめて記憶に残りますようにーということで、思いつくことを書き残しておきます…。

コムちゃん中納言は、1幕では、ひたすら純粋でおっとりした弟君でしたが、2幕、吉野の里に行ってからは厳しい顔をするようになるんですね。…宮様は中納言に、こんな顔をさせたくなかったんだろうなぁと思って見ていると切なくなりました。
本当は、中納言がもっと早く、宮様が立ち向かっている現実の厳しさに目を向けて、宮をたすけてあげていたら、宮様もあんな危険な賭けには出なかったかもしれないけれど…。
でも、宮様は自分が汚れれば汚れるほど、中納言をキレイなままにしておきたかったんだろうなーと思うと、よけいに切なくなってしまいます。
「掌中の玉」という言葉に、将軍はセクシュアルな意味をこめていたように思うけれど、宮様にとっての「掌中の玉」は本当に、穢したくない枯れさせたくない「可憐な花」的な感じなんだろうなー。
宮様、中納言が将軍の目にとまった時は、将軍の隣で無表情をつくりながらも目が内心の驚きを映していましたよ。心臓がバクバクしてたにちがいないです~
そのくせ、中納言が「あにうえ!」と懐いてきた時には、冷たい素振りでシカトしちゃったりして…(^_^; 素直でない宮様に胸キュンでございました。

血縁の身内との縁がうすかったのだろう中納言は、母の婚家である宮家の人々にいつくしまれて幸せに育ったのでしょうね。
ちょっと薄幸な中納言に対して、大君は直接的に優しい気持ちを向けていたのでしょう。それが、いつしかお互い淡い恋心となり…という感じでしょうか。宮様はやっぱり昔も、表立ってよりも、こっそりいろいろしてあげてたんでしょうね(笑)。そんな気がします。
けど、その優しさは、中納言も感じていたはず…。独りでどんどん「大人の世界」に踏み入っていく宮様を、やっぱり中納言はもっと追いかけたらよかったのに。と思わずにいられません。こんなに超えられない隔たりが出来てしまう前に…。
こうなったのも自分のせい…という死に際の中納言の嘆きが、辛くてたまりませんでした。

宮様と中納言を語りだすと止まりませんので、、(^_^;) それは後日にまた…ということで、その他のことを…。

千秋楽は、女装束の二宮のソロがとても胸に響いて泣けました。(3回目で状況が飲み込めたせいもあるかな…?)
楠木はやっぱり迫力がありました。奥さんの菊理も勇ましくて可憐で素敵でした。

宗子様は、追い込まれていく表情が迫真で、日野家の刀自的立場として、何か手を打たねばと思うに至った由がわかりました。
狡賢くてきつい人だと思うけれど、弟も妹も子供っぽさが抜けていないようだし(まだ責任から逃げてしまいそう)、彼女が背負わねば家は持ちこたえられそうにないですもんね。立場的に、もっとも宮様に似ているのが、宗子様だったのかもしれません。(家のために将軍家に嫁した者と寵を受ける者という意味でも)
ただ、日野家に比べて式部卿宮家の基盤は脆くて(敵方南朝の血を受けるという点からも)、家からの援けをあてに出来ない分、宮様は孤立無援で必死で頑張っていたのでしょう。

重子様は、宮様と想い合う仲にあったのに、自分の気持ちを殺して「仕方がない」と将軍家に嫁した人なのですね。
悪者にもなりきれず、未練を残したまま、流されるように生きている心の弱さが、悲しいなぁ(涙)と思いました。彼女は、宮様から、人を信じるという希望を奪い取った人でもあるんですね。
いろんな立場の人、いろんな想いの人が交錯する中、玻璃の上に立つような宮様の立場が思いやられました。

赤松家の家来、石見さんが渋くてカッコよかったです。武士の誉れの向こう傷~!
赤松家の若様は、小心で経験値が低いゆえに、家来のいうがままになってしまう人。若さが良い意味で役に似合っていました。
フィナーレでは、中納言に扇子を差し出して、そのまま一緒に舞われました。

狐さんチーム&兎さんチームの踊りは、毎回楽しみでした。可笑しくて可愛くて。
管狐、楽は中納言さんが客席に投げ込んでしまったので、宇迦斯さんが返して~と返してもらってました。中納言さんの仕業をとっても嘆いてらっしゃいました(笑)。
こんな陽気な人たちも、やがて戦に巻き込まれて亡くなってしまうのですね…。
あ、それから麻倉ももこちゃんは、兎ちゃんじゃなくて狐さんのほうでした。幼少時の中納言役もいと愛らしかったです。
同じ狐チームの早花まこちゃんの幼少の式部卿宮も良かったです。ゾクゾクものでした。

フィナーレの中で、尹子様にやさしい眼差しを向ける将軍様が胸キュンでございました。
後継争いを避けるために幼くして出家させられ、適当な後継者がいないからと、くじ引きによって将軍職につき還俗したといういわれゆえ、軽んじられる向きもあったとかで、彼もまた、魑魅魍魎が跋扈する御所で立場を守るために専制の道に進んでいったのかもしれません。

カーテンコール後は、
相変わらず、ほっこり系の飛鳥組長の楽の挨拶。
相変わらず、微妙~なコムちゃんの挨拶(笑)。「ふくおか」というところと「おめにかかる」(だったかな?)のところで噛んでしまったところがとっても可笑しかったです。(後ろでかしちゃんが、笑い転げてましたよ。氷の美貌が~(笑))
コムまー&退団する安城志紀ちゃん&かしちゃんで、上手通路から17列前通路、下手通路と練り歩いたり。(誰か階段で蹴躓いたような?)
志紀ちゃんが、「これで本当に最後」の挨拶をされたり。(雪組を讃えていらっしゃいました)
最後に桜の花びらが、たくさん降ってきて、コムちゃんはちょっと驚いておられたような。
その花びらは、カーテンコールのたびに、出演者によって客席に撒かれていました(笑)。
かしちゃんは、志紀ちゃんの頭上に何回も花びらを降らせていました。
とってもアットホームなあったかい楽でした。
来年も再来年も、藤の花が咲く頃になったら、この日のことを思い出すだろうな…と思って、さいごの極め付けに、またうるるんしてしまいました。
本当に素敵な作品に出会えて幸せでした。

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