金曜日、大濠公園能楽堂に忠三郎狂言会を見に行ってきました。
番組は、 「三番三」「察化」「腰祈」でした。
「三番三」・・・・・・三番三 茂山良暢、千歳 田口俊英
生で見るのは初めてでした。DVDで萬斎さんの三番叟を見たことはあったんですが…。
萬斎さんは血管切れそうなイメージだったけれど、良暢さんは鷹揚な印象を受けました。ユーモラスでさえあったような…(ごめんなさい)。
でもプリミティブな雰囲気をじゅうぶんに堪能させていただきました。良暢さん、これからも忠三郎師を目標にがんばってくださーい!
「察化」・・・・・・察化 茂山忠三郎、主 茂山千之丞、太郎冠者 茂山千作
初めて見る曲でした。千作さんが可笑しくて可笑しくて…。あの間の良さはなんなんでしょう。
これまでに見た狂言の中でも、こんなに笑ったのは初めてです。そして80代とは思えない身軽さ・・・ ノリノリってかんじでした~
生真面目な千之丞さんの主、なすがままの忠三郎さんの察化も良い味を醸し出していて可笑しかったです~)^o^(
(家に帰って計算してみたら、このトリオ、合わせて245才! 恐るべし狂言師の体力&センス~~!)
「腰祈」・・・・・・祖父 茂山忠三郎、山伏 茂山良暢、太郎冠者 河原康生
これも初めて見ました。
高齢のお祖父さんが、とっくに成人した孫に対して、好きな飴を頬張らせてやろうとか、えのころ(仔犬)を抱くのが好きだったから抱かせようと思って飼っていたのが大きくなってしまったけど、抱かせてやろうとか… ありがちな微笑ましさが好きでした。
自信満々な若い人、いつまでも孫を幼子のように思っているお祖父さん・・・互いの認識の差、世代間ギャップって、いつの世も同じですね。そういうところに着眼して、笑いにしていく精神が好きだなぁと思います。
「察化」の思わず噴出す笑いとはちがって、くすり・・と笑ってしまうかんじでした。
平日の夜で、仕事を終えてバタバタと駆けつけましたが、行ってよかった~と思いました。