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2006/01/11

星組「ベルサイユのばら」@宝塚大劇場

1月8日の11時公演を見てきました。
貴城けいさんのオスカルでした。

見終わった感想は・・・ (以下ねたばれしてますー)

となみちゃん(白羽ゆりちゃん)のアントワネット、いいじゃん!です。
おっとりしていて浅慮そうだけど、素直で気立てが良くて華やかで、あんな難しい時代の王妃ではなく、ふつうの貴族の令嬢だったら、まさに社交界の花として愛される人だろうなぁと思えました。
公安委員さんたちに子供を取り上げられてしまうシーン、牢獄でのフェルゼンとの別れのシーンには泣かされましたし。
アントワネットの見せ場はしっかり押さえているな~という印象でした。(新曲のソロもありましたよね。あれがアントワネット作曲?)

反面、フェルゼン様の見せ場が少ない気が・・・・。
大浦みずきさんのフェルゼン編で見たスウェーデン国王の前での剣の舞とか、好きだったのになぁ。全国ツアー版にはあると聞いていたので、大劇場でも見られると思ったのになくなっていて残念でした。
フェルゼン編とフェルマリ編の差なのでしょうか・・・。
今回付け加えられた新しいフェルゼンのシーンは、いまいちな気がしましたし。
メルシー伯爵の説得を受けてのソロ「アン・ドゥ・トロワ」は蛇足な気が。あんなふうに煮え切らないで悩む姿は見せず、(苦渋の末であっても)すっぱりと身を引く潔さ、男前さが見たかったなぁ。

一幕最後の宮殿の大広間のシーンもなぁ。ここが一番つっこみどころだったです。
でも、おかしなシチュエーションなんだけど、その場にいるアントワネット、オスカル、アンドレ、メルシー伯爵…それぞれのリアクションは、心情が察せられてとても良かったです。
そして、フェルゼンが「愛の面影」を歌うにいたると、せつなくて…。わたるさんは、人を思う役が本当に素敵だなぁと惚れ惚れしました。オスカルの気持ちを思いやりつつ(すまないという悔恨の気持ちもありつつ)、アントワネットへの苦しい愛を歌い上げている…そんな感じでした。(ついでに、わたフェルは2人の女性を一度に愛せるくらいの度量がありそうだよな~と^_^;)

二幕初めのスウェーデンのフェルゼン邸のシーンも、うーん^_^;でした。やっぱりなつめさんフェルゼン編の邸宅でのやりとりのほうが好きだなぁ。危機感があって。身の危険を冒してもアントワネットのもとに駆けつけようとするフェルゼンの強い愛を感じられたから。
今回の脚本では、演じる人もそこらへんを表現しにくい気がします。無聊とはいえ、お庭をお散歩しているのはなぁ。
で、「行け行けフェルゼン」は・・・いくらなんでも馬速すぎませんかね~(笑)。

フェルゼンにとっての最大の見せ場は、一国家を相手にしても、命を賭して愛する人を救出に向かおうとする強さ、勇敢さ、真剣さ。一人の女性への愛ゆえにほかのことが何も見えなくなっている男の愚かさとエゴも含めて、「一人の愛する男」として、どこまでの「本気」を客席に見せられるか…という、このあたりの場面だと思うのですが、どうも脚本がポイントをはずしているようで、もったいないな~と思います。
はっきりいってこのあとの牢獄のシーンは、アントワネットの独壇場になりますもんね。フェルゼンの想いが強ければ強いほど、それを振り切るアントワネットが男前~にみえるという…。
それまで真綿にくるまれているような女性だったアントワネットが、最後にもっとも王妃らしく威厳を示すあのシーンの主役は、あくまでアントワネットですから。
すべてにおいてほぼ原作派の私が、唯一原作より宝塚版のほうがカッコイイと思ったのが、フェルゼンだったもので、フェルゼンにとっての見せ場がなくなっていたり、書き直されて薄味にされてしまったみたいで、そのあたりがちょっと不満でした。

とはいえ、今回の脚本でよくなってる~と思ったところもありました。
フェルゼンとアントワネットの小舟のシーン台詞。「道具だったのです」がなくなっていましたよね。私、いつもあの台詞をきくと「ハァ?」と思っていましたので、なくなって本当に聞きやすくなりました。
そのぶん、アントワネットの寂しさが伝わる台詞になり、フェルゼンの「おいたわしい」にも共感できました。
また、ここの2人がすごく熱々の甘々で、愛し合ってる~~って感じに溢れているんですよね。わたとながコンビである理由がすごく納得いきました。「ばらのスーベニール」にうっとりでした。

なんだか、わたとなのことばかり語ってしまいましたね。^_^;
…が、こんやはもうこれ以上は限界なので、ほかの方々の感想は一言ずつ…。(スミマセン)

かしカルは、とても美形なオスカル様でした。予想していたとはいえ、生で見るとやはりうっとり。フィナーレのデュエットダンスの女装もきれいでした。

アンドレは、やっぱり歌が良かったです。すごく素敵な「白ばらの人」を聞かせていただきました。
でも、かしカル相手には華奢だなぁ…という感は否めませんでした。単体ではビジュアルも素敵なアンドレなんですが。
それと、出番が少なくてもったいない~。トウコちゃんを見たい人には、寂しいだろうなぁと思いました。その分、東宝で魅せまくってほしいです。ほんと…。

ジェローデルは、なにげにかっこよかったです。すずみんって、かっこよかったんだ~って見直してしまいました。

ベルナールも出番が少なかったなぁ。伝令ばかりしていたような気が…。

衛兵隊は、本当に衛兵隊?っていいたくなるほど美形が揃っていました。近衛隊のまちがいじゃないのかな~^_^;と。

ロザリーってあんなに男前キャラでしたっけ? ウメちゃんが、という訳じゃなくて、台詞がいちいち男前で潔くて…(王妃らしく死なせてあげてとか、パリに出動するオスカルについてとか…) 原作とキャラがちがってる気がしました。

あ、モンゼット侯爵夫人、去り際にかしカルに「かしげたお顔もかわいいこと」とかおっしゃってました~(笑)。


公演が決まったときは、すごく心配した「ベルばら」でしたが、生徒さんたちは美しくて、生き生きと役になりきっていて、面白く見ることができてよかったです。
おフランスものとはいえ、とても日本的で、カタルシスがありました。(しっかり泣かされました~~)
でも、数年後にまた見たいかといわれたら、勘弁して・・・と思います。正直、ほかの作品、ほかの役が見たいです。

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