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2006年3月の3件の記事

2006/03/26

オスカルの結婚。

わが家の2人の娘たちは、この春中学と高校を卒業、それぞれに入学先も決まって、今は好き勝手に春休みを過ごしています。
次女はゲーム三昧。
長女はバイト三昧。

スカステを見て、長女がオスカルはジェローデルと結婚すべきと主張したことは先日このブログに書きました。 →コチラの下方

じつは私も原作ファンだった頃、オスカルはジェローデルと結婚したらいいのに~と思わないではありませんでした。
当時ベルばらキャラの中で、一番好きなのがジャルジェ将軍で、その次に好きなのがジェローデル、でした。男性キャラだけでいけば、そのあとにメルシー伯爵、フェルゼンと続きます。
自分に課された使命に忠実で信頼できる人(逃げない人)と家柄のよいお坊ちゃまが好きだったんでしょうね(笑)。
あとは顔、かな?(^^ゞ (このDNAは確実に長女に受け継がれているようです…)

でも、当時の私は、結婚したらオスカルは男装をやめて家庭に収まらないといけないと思い込んでいました。
男装のまま自分の信念に命を賭すか、結婚して男装をやめ愛する家族のために自分を捧げるか、の二者択一だと。
それ以外の選択肢があるとは思いもよらず、そうしたら当然、前者だろーと。
だからいくら相手がジェローデルでも、アンドレがもれなく付いて来ても、結婚は論外。それはオスカルじゃない!と思っていたんです。

ところが娘は、ジェローデルと結婚しても男装をやめる必要があるとは思っておらず、衛兵隊の隊長をやめる必要もないと思っていました。
(そのうえアンドレも傍においてって…そりゃ都合が良すぎるだろ~~!ですが…)

でも、たしかにそうなのですよね。
昔の私は、捉われなくていいことに捉われていたんだなぁと。

オスカルが生きた時代を考えたら、異性装は娘が考えるような気軽なものではないにしても、
オスカルというキャラクターは、物語が描かれた70年代の若い女性の意識を代弁している人でもあるので、それくらいは身軽な考え方であっても良かったわけで、
それに気づかなかった私は、やはり固定観念に縛られていたんだなーと。
じっさいにオスカルの時代から半世紀後には、奇異の目に晒されながらもパリの街を男装で闊歩したジョルジュ・サンドという女性が登場しているんですもんね。彼女は既婚で子供もいて。
苦しいことから逃げなければ、自分の生きたいように生きることは可能だったんだな。オスカルはそれができる人だったはず。
あの革命で命を落とさなかったら、オスカルはどんな人生を生きたんでしょうね。

(以下は個人的な愚痴です)

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2006/03/21

「アンナ・カレーニナ」@福岡市民会館

anna本日、福岡での昼公演を見てきました。
一路アンナ、美しかった!
芳雄ヴロンスキーは真琴つばささんみたいだった~(笑)
セリョージャ(真嶋優ちゃん)が可愛くて可愛くて可愛くて…。もうメロメロでした、私。

思えば、私が昔最初に読んだジュニア版アンナ・カレーニナは、映画と対応するように書かれていたみたいでした。
アンナ・カレーニナ=ジュニア版だった私は、大人になってから文庫版を読んだ時、どうにも物語世界に入りきれない感じがしたんです。ことに最後のほう、アンナが死んだあとがよく飲み込めていなかったのですが、今回、この舞台を見て、そのへんが合点がいったような気がします。

今日までずっと、この物語をアンナとアリョーシャ(とカレーニン)の愛の悲劇がテーマの物語だと思い込んでいたんですよね。(宝塚版もそうでしたよね)
そうじゃなかったんだ!と目からウロコでした。

そういう先入観があったせいか、1幕の途中までは、どうしても違和感が拭えませんでした。
ことにキティのキャラが・・・いいの? 本当にこれでいいの?という気がして。
脚本にも馴染めなくて。この脚本書いたの、絶対アメリカ人やろー!みたいな。(アメリカ人がいけないって訳じゃないんですよ。ただ「そこは言われなくても察っせます」というような、むしろ延々と語るなよと思う感情を音楽に乗せてえんえん歌われたりしたんでつい…(^^ゞ ←レイヴィンとか…)
キティというキャラ自体は好感が持てて好きなんです。でもアンナ・カレーニナの世界に必要なのか?このキャラは…?という思いがずーーーっと心にわだかまっておりました。
そして…見ていくうちに、アンナとアレクシス(小説版ではアレクセイ、愛称アリョーシャ)を除く登場人物たちは舞台上で違和感なく共鳴しているように感じるのに、舞台全体の中でこの二人だけが不協和音のような感じがしてきて、なんだか据わりが悪いような居心地が悪いような…。

でもそれも、セリョージャが出てくるまででした。
この子が出てきたとたん、私は物語世界に引きずり込まれ、わだかまりを忘れました。
この可愛さ、もう凶器並み。アンヌーシュカとのかけあいがまた激可愛い~!(ところでこのアンヌーシュカが桐生園加サンに似ている気がして、気になって気になって…(^^ゞ)
この子が出てきたあたりから、アンナのこともアレクシスのこともカレーニンのことも、誰のことも美化しないで見ることが肝要なのだと…気付きました。それまでの私は、一路さんの美しいルックスに騙されて、アンナというキャラを美化しすぎていたんですね。

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2006/03/04

間違いの喜劇@メルパルクホールFUKUOKA

蜷川幸雄演出「間違いの喜劇」の福岡公演、本日のお昼公演を観てきました。
いや~~~ぁ、すごく良かったです。しばらく言葉も出ないくらい。
なにが良かったって、あれもこれもあれもそれも良くって、一つ一つ書けそうにないくらい。

蜷川さんの演出だしシェイクスピアだし、野村万作一門の「まちがいの狂言」の原作でもありますし(某幼児向け番組でやっていた「ややこしや~」のややこし隊の)、
これは見に行かなくちゃとは思っていたんですけど。

私、主演の小栗旬君が何者かも知らないので、当然その人気も知らず、いつものように観劇友達U月(仮名)と一緒に行こうと思ってチケットを2枚先行予約していたら、彼女のお嬢さん(小6)が小栗君のファンで別の日に親子で観劇するから…ということになり、へ~~~主演の子は人気の人なんだ~~!と、そこではじめて驚いたという経緯なくらいでした。
(お嬢さんはジャニーズファンだから、小栗君もジャニーズの子かと思ってました…(^^ゞ)

以下はこんな私の簡単な観劇感想です。(ネタバレ含みます)

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