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2006/04/30

「NEVER SAY GOODBYE」の感想#3@宝塚大劇場

「歌劇」5月号が届きました。
初舞台生座談会のタカコさんの言葉…とても深みがありますね。思わず潤っ。
初舞台生が素直に夢を語っているのも良いかんじです。
タカコさんの言葉、忘れちゃだめだよ。と思いました。
それにしても彼女らは、タカコさんの「来週の月曜日、狩りに行こう」を生で聞けたんだなぁ。うらやましい…。


さて、本題の感想に。
昨晩は、ちょこっとのつもりの娘の感想だけで終わってしまってました。(>_<)
今日はちゃんと私の感想をと思います。

      ・

音楽・演出が本当に感動的な舞台で、この作品を生で見られたこと…とても幸せに思います。
が、ストーリー運びとキャラ立てにはちょっと物足りなさもありました。

1回目の感想でも書きましたが、センチュリア・オリンピアーダの仲間たちのバックグラウンドや人間性が垣間見えるちょっとしたエピソードがあったらいいのにな。というのもそのひとつ。
一番惜しいなぁと思うのは、キャサリンの性格付けとラブシーンだなぁ。もうちょっと切ない展開にしてくれたらよかったのになと。ベタでもいいので。
一番切なく耳に残っているラブソングが、ヒロインではなく、ふられちゃうエレンの銀橋の歌だったし。(メロディラインの派手さのせいもありますが)

キャサリンが歌う「愛の真実」。
すごく素敵な歌なのですが(フィナーレではすごく感動しました)、劇中ではむむむ…。でした。
それは、歌われたシーンがいまいち盛り上がらないシーンだったので。私には。
薬でうんぬんっていうのは、どうなんでしょう。
私は、ジョルジュを庇って、あえてキャサリンが自分の気持ちに反してアギラールのもとへ…という展開のほうが良かったなぁと思います。ありがちだけど。ありがちでも。
そのほうがもっとヒロインが輝けると思うなぁ。
劇中歌も切なく響くと思う…。

あと、ハナちゃんの演技への注文になっちゃうけど、
ステラマリスを大劇場で見たときに、ハナちゃんのステイシーが、なんだか赤毛のアンに出てくるマリラみたいな人だなぁと。悪くいうと辛気臭いというか。そんなふうに思ってちょっと共感しにくかったんですが、
全国ツアーで見たときは、本当に生き生きと働く明るい女性に見えて、ステラマリス愛してます!っていうのが伝わってきて、主人公のビルとも“同士”から徐々に恋心を抱く関係に…というのがリアルに感じられて、ステイシーにすごく共感できました。
それと同じことが、私が見た4公演でも感じられた気がします。

ジョルジュは、パーティ会場に乗り込んできて、大勢の前で抗議できるキャサリンの、信じることに対する真剣さ、曲がったことがゆるせない真っ直ぐさ、ちょっと後先考えない激しさと素直さ…といった飾り立てない心の魅力に惹かれたんじゃないかなと思うんです。
夜中に男の部屋へ飛び込んでくるみたいな彼女の行動も、はた迷惑だなぁなんて言いながら、内心嬉しそうにしているし(笑)。
じつはついさっきまで、スライドにキャサリンの大口開けた顔を映してニヤついてたんじゃないのぉー? 表面はスカした男を装っているけど。
本当は、期待したとおりの展開になって喜んでいるのでは?(^・^)
知識階層のアメリカ女性のコンプレックス――エキゾチックで数奇な遍歴を持つ異国の男性に弱いのも十分に承知して武器にしているし。堕とす気満々ではありませんか(笑)。

キャサリンの元気の良さ、裏のない明るさ素直さ正義感、弱さ(コンプレックス)が、ハリウッドでのいくつかの場面でうまく表現されていて、ハナちゃんもそれを演じきっていて、
ジョルジュはここに惹かれているのねーと思えるのに、
スペインに行ってからは急に硬くなってしまっているのが残念な気がします。
平和なアメリカから動乱のスペインに来て、萎縮、緊張しているのは差し引いても。

ジョルジュは、先に歩く男の影を踏まないような女性じゃなくて、自分に正直で目的に向かって率先して走り出しちゃうような女性が好きなんだと思うのに。
「今までどおり放送を続ける」の場面も、もっと元気よくってジョルジュを振り回していると思えるくらいでいいんじゃないかなぁ。ちょっと浅はかに見えるくらいで(客席に「ばか~!」って心配させるくらいで)。
どう演じてほしいと具体的に言うのは難しいけれど、ちょっと重いかなぁ、ハナちゃん…と思いました。
劇中の「愛の真実」。“あなたに出会うまでは、ただの愚かな女だった…”にもっと深みが感じられるようにつなげてくれると、もっと感動的なのになぁと思います。良い歌だから。

と、あの歌をはじめて聴いたときに、「えっ? いつのまに2人はそんなに親密になっていたの?」と思ってしまったことも残念かな。
もっとジョルジュの真実の姿を知って愛が深まる場面がほしかったかなぁ。説明だけじゃなくて。
怪我の治療のシーンをもう少し活かしてほしかったなぁ。

脚本自体に、ヒロインに割かれている部分が多くないので難しいとは思うけれど、ヒロインにもっと輝いてほしいなぁと思います。ハナちゃんにとって宝塚最後の作品だし。
なんていうか。端的にいうと、もっとヒロインの切ない恋愛感情が見たい!って感じですかね? 長々と書いたわりには、結論はあっさりですが。(^^ゞ

でも、せっかくサブタイトルが「ある愛の軌跡」なんですもの。
ラストの別れの場面を見るときに、見る側の感情がもっともっと盛り上がれるようになるといいなぁ…と思わないではなくて。

キャサリンが振り返らずに去っていくあのシーンが、とても切なくて素敵なんですよね。
振り返りたいでしょうに。振り返ると進めなくなっちゃうから、きっと耐えているんでしょうけど。心の中はハリケーン以上の悲しみに襲われていると思う…。
それを見つめているジョルジュも、わかっているよね…(泣)。

それにしてもあのシーンで「さぁ涙を拭き…♪」とか本当に“反則”ですよね、ジョルジュ。
本当に、この舞台を生で見られて良かったと思います。
個人的な事情で東宝で見られなくて、本当に残念です。
(っていうかチケットもとれないだろうに…ですが)

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コメント

お久しぶりです。
結構久しぶりの家ネットになってしまいました^_^;
観劇の際には至らぬ所をフォローしていただいたり
たにちゃんや水さんの生トークも出来、楽しかったです。

ネバー千秋楽も近付いてきましたね。
東京の大楽はライブ中継の企画があるようですが、
東京、大阪、名古屋だそうで福岡がないみたいで?
ずんこさんの時は福岡もあった筈...
追加していただきたいですーー;

投稿: なおさん | 2006/05/07 16:30

なおさん、こちらこそ
その節はありがとうございました。
私は今回の遠征時にいろいろなコト(私用)を詰め込んでしまったので
今一度ゆっくり観劇したいなぁ…とせつなく思っているところです。
でも東宝までは行けないもんなぁ(涙)。

ずんこさん退団時の東宝大楽の中継、福岡でもあったんですね~
ネバセイの中継もあるといいですよね…。

投稿: theo | 2006/05/07 21:50

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