ズルイ男@宝塚
現在、CSの「こだわりアラカルト」は「別れ」がテーマ。
「仮面のロマネスク」の大ラストや、「ダル・レークの恋」のカマラ姫を袖にする?ラッチマンとか
私の好きなシーンがわんさか。(わんさか???)
その中に「バロンの末裔」の雉撃ちの丘の場面もありました。
このシーン、泣けるんだけど、
よーく考えたら、この人(エドワード)ずるい~って思うんですよね。
誘導はするけど自分からは肝心なことは切り出さないの。
大事なことはぜーんぶ女性に言わせてるの。
女性(キャサリン)が自分を愛していることがはっきりしたうえで
去っていく自分を追わせない。
そしてキャサリンが、自分の兄(ローレンス)と結婚して
「ローレンスに尽くすわ」
「一生あなたを愛し続けるわ」
というのを黙って聞いてるの。
・
キャサリンが自分の言葉どおりにローレンスと結婚して
エドワードを一生愛し続けるかどうかは知らないけど、
(↑夢のないことを…^_^;)
エドワードは、イイ女に「一生あなたを愛し続けるわ」と
言われたことをコトあるごとに反芻しながら生きていくんだわ~~と思うとむかっ腹がたちます(笑)。
都合よすぎ。ずるい男~~~と思います。
正塚先生の主人公ってこういうタイプが多いですよね。
女性をかき口説くんじゃなくて、
女性に決心させるの。
女性を1人の人間として認め、その意思を尊重している・・・
といえば聞こえは良いけど、
・・・責任逃れなんじゃん???
と思えなくもない(^_^;)。
何かあっても、「オマエが決めたことだ」と言い逃れできるじゃん?
きゃ~~~。
知恵の回る男だこと!
「ホテル・ステラマリス」でも、主人公ビル(ウィリアム)は
フィアンセのアリソンと経営不振のホテルの一人娘ステイシーのあいだで
2人の恋心を知りながら態度をはっきりさせない。
「し残した仕事を片付けるために、ここに残る」ということで
アリソンと行くことを拒むのみ。
別れを選択肢にのせ、決意することはアリソンにさせてる・・・。
で、このあとのシーンでステイシーと浜辺で手をつないでる…(^_^;)。
でも2人はステディな関係になったのかというとそうでもないみたいで。
ステイシーはすっかりそのつもりっぽいけど、
決定的な言葉は言わないし、ステイシーにも言わせない。
ステイシーはウィリアムにとって、とっても都合の良い女性みたい。
ウィリアムは話のなりゆき上、ステラマリスの海を2人で愛していこう、ということは言うけれど
それをステイシーが愛の言葉ととるのはステイシーの勝手。ってかんじ~。
ずるいわ~~~(笑)。
このウィリアム。
劇中でわざわざ、母の生家がスコットランドのエディンバラだという。
ホテル・ステラマリスはステイツ(合衆国)のどこからしいけど
ステラマリスの海岸が、スコットランドの母の故郷に似てると。
だから2人はこの海への思いを共有することができる…というわけだけど。
その母の故郷には、ボールトン家のキャッスルホテルが建っているんじゃない?
(ボールトン男爵家=エドワードの実家。没落寸前で屋敷をホテルにするのです)
もしかして、お母様って、ボールトン家の出身じゃないの?
ウィリアム・オダネルには母方から「ズルイ男」の血が引き継がれているような気がします(笑)。
――隔世遺伝?
ウィリアムもエドワードもズルイ男、なんだけど、
和央さんや久世さんが演じると、かっこいいんですよね~~~(^^ゞ
ステラマリスには、ウィリアムが海辺でステイシーと2人でいるところを、
フィアンセのアリソンに見られる場面がありますが、
ココのタカコさん(ウィリアム)顔色ひとつ変えないの!!!
ふつう、焦るよね?と思うけど、それを顔に出さない。
ほんのちょっとの“間”があるだけで。
でもそこがとってもリアルで…(^_^;)
「男の人って、こう云う時、こうなのよね!!!」(笑)と思います。
このシーンのタカコさんに、私は毎回、くらくらしてました。
ステキ~~~vvvと。
ヘンですかね…?(^_^;)
ずるい男も、久世さんや和央さん並みのイイ男だったら
全然オッケー。
反対にくらくらします!――というお話でした。チャンチャン♪ (・・・)
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