月組「ダル・レークの恋」@福岡市民会館
本日(5/27)11時開演の貸切公演を見てきました。
以前CSの星組版を見たときにも思いましたが、やはりこの作品、私は好きです。
生のあさこちゃん…初めて見ましたが、カッコイイ!です。
いままで、DVDやCSで見たあさこちゃんの役の中では、エリザベートが一番好き♪と
思っていた私でしたが、ラッチマンが一番に変わったかも。
(以下、ネタバレいたします)
・
ラッチマンは救いようのないヤツでした。
愛する人や父親に辛辣な言葉を吐いて哂わずにおれない、残酷なサガみたい。
この歪み方ってなんなんでしょうね。幼稚なのかな? 園児かオマエ、みたいな。
優秀でなんでもできる男なんだけど、未熟。
良くいえば純粋?
こどものようにとても純粋なのに、幸か不幸かすばらしく頭が切れて、勘が良くて、器用で。
物事の本質を見抜く能力に長けすぎるのは不幸かも。
人を信じるときに妨げになり、傷つきやすく、孤独になってしまうから。
カマラが、自分のためにも彼のためにも、彼に会わなくては…と
パリの街を探し求めていましたが、
ほんとうに、それが何年後になろうとも、たとえ別の誰かと一緒にいようとも
もう一度会わなくては、2人は完結しないのだと思いました。
(マラケシュのリュドヴィークとイヴェットのように…)
でも、その未熟さかげんが魅力的なんですよね~(^^ゞ
彼が幸せになれないのは彼自身のせいなのに、つい関わりたくなってしまう(笑)。
女性を何人も不幸にするタイプですよね~。
カマラも忘れようにも忘れられないかと…。
あさこラッチマンに、以前見たまりこラッチマンの影が見えるような気がする瞬間が
幾つかありました。
そして、その向こうに春日野八千代先生の影も見えるような錯覚さえ…。
(映像でも見たことがないはずなのに…)
時代がかったセリフのせいでしょうか? 演出のせいでしょうか?
春日野さんも、こんなふうに振り返り、こんな顔をしたのかしら?とか…。
なんていうか、春日野八千代という稀代の男役の存在にインスパイアされて、
その人在りきで作られたような、とても色合いの濃いキャラクターだなぁと。
それほど魅力的な男役が、50数年前に存在したのだろうなぁと、思わずにいられませんでした。
かなみちゃんは可哀想なカマラ姫でした。
星奈ゆりさんのカマラは、プライドの高いお姫様という印象でしたが。
そのプライドの高さが、ラッチマンのそれとも似ていて、似たもの同士でありながら
出逢った時の立場の違い、ボタンの掛けちがいで・・・という印象でした。
かなみカマラは、最初の「一刺し」のところから可哀想で、見ていて涙を堪えることができませんでした。
どちらが好みかというと、私は星奈カマラが好きかな~。ですが。
プライドが高いがゆえに、過ちを認めることもとても苦しげで。
かなみカマラは素直で可愛くて、この人は不幸になっちゃいけない気がして…。
本当に、つい「ああ可愛い♪」って思ってしまって。。。
彼女を不幸にするラッチマンは、本当に人非人に見えました。
星組の時は、ラッチマンもたいがいだけど、カマラ姫の罪がより重いように思えたけど、
今回は、カマラ姫に罪はないようにさえ思えて。
演じる人によって、どちらにより罪があるか、が変わって見えたのが、
なんとも面白いな~と思います。
(長くなってしまったので、いったん切ります・・・つづきはまた後日?)
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コメント
木曜日の北九州公演に行ってきますよ!
だからネタバレ以降は読んでいません(笑)
公演を観た後に読ませてもらいます!
投稿: 近藤634 | 2007/05/28 09:31
演じる人によって感じがかわるんですね。
私も、ておさんと同じ公演も観てましたが、かなみ姫は確かにかわいそうでした・・・。
そして、ノルさんペペルはおもしろい?感じのキャラだったそうですが、ユウヒさんはすごくかっこいいですね。出番が少なくてもおいしい役です。アヒちゃんは、音域があっているのでしょうか?歌がよかったですね。では!
投稿: バンビ | 2007/05/28 22:19
◇634さん、
ご覧になった感想たのしみにしてますね~
◇バンビさん、
ゆうひ君、目立ってましたね~
ターバンにスーツが胡散臭くて素敵でした(笑)。
投稿: theo | 2007/05/29 09:20
へへへ・・・。かっこいいです!ユヒペペル。
投稿: バンビ | 2007/05/30 20:42