楽しかったわ@バレンシアの熱い花
CSで、30年前の月組の「バレンシアの熱い花」をやってます。
見ていると、セリフや歌詞が、今上演中の宙組公演とは、だいぶ変っているのがわかります。
「なんでコレなくすかな~~(>_<)。。。」と思うようなセリフが省かれていたりします。
状況がわかるセリフとか、作品の世界観をあらわしているセリフとか・・・
なかには、「これは、今の時代には使えないな~」と思うものもたしかにあるのですが、
全体的には、残しておいてほしかったセリフが多いです。
ちょっとした言い回しだったりするんですけど、たとえ一言の単語であっても
それから得られる情報がどれだけあるか。その言葉が選ばれた作品の背景とか・・・
脚本を作る段階で湧き出してきた言葉、セリフってその作品世界を現していると思います。
「あれっ?いまのは?」とちょっと引っかかるようなセリフこそ、柴田先生らしいのに。
いまの公演は、プレーンに整理されすぎて、かえって物語の状況や背景を把握しにくくなっているのかもと思いました。
レオン将軍のことを「いまは羊のように大人しい私人」と喩えるところなど、いいなぁと。
退役した彼の近況や、ルカノールたちの彼への見方・侮りが理解できて、気の利いた状況説明にもなっていると思いました。
いまの公演ではこのセリフはありませんねー。
そして、ラストシーンでフェルナンドに別れを告げるイサベラが言う
「楽しかったわ」がむちゃくちゃ、じーんとしたんですけど・・・・・・
イサベラらしい強がりの影に、フェルナンドへ深い深い思いやりが感じられて。
イサベラが、さらに女を上げた瞬間でした。
このセリフも、いまの公演では変っていますよね。
(※楽しかったとは言うけれど、セリフの前後や言い方がまったく違うようです)
| 固定リンク | 0
| コメント (7)
| トラックバック (0)