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2007年9月の8件の記事

2007/09/29

楽しかったわ@バレンシアの熱い花

CSで、30年前の月組の「バレンシアの熱い花」をやってます。

 

見ていると、セリフや歌詞が、今上演中の宙組公演とは、だいぶ変っているのがわかります。
「なんでコレなくすかな~~(>_<)。。。」と思うようなセリフが省かれていたりします。
状況がわかるセリフとか、作品の世界観をあらわしているセリフとか・・・
なかには、「これは、今の時代には使えないな~」と思うものもたしかにあるのですが、
全体的には、残しておいてほしかったセリフが多いです。

 

ちょっとした言い回しだったりするんですけど、たとえ一言の単語であっても
それから得られる情報がどれだけあるか。その言葉が選ばれた作品の背景とか・・・
脚本を作る段階で湧き出してきた言葉、セリフってその作品世界を現していると思います。

 

「あれっ?いまのは?」とちょっと引っかかるようなセリフこそ、柴田先生らしいのに。
いまの公演は、プレーンに整理されすぎて、かえって物語の状況や背景を把握しにくくなっているのかもと思いました。

 

レオン将軍のことを「いまは羊のように大人しい私人」と喩えるところなど、いいなぁと。
退役した彼の近況や、ルカノールたちの彼への見方・侮りが理解できて、気の利いた状況説明にもなっていると思いました。
いまの公演ではこのセリフはありませんねー。

 

そして、ラストシーンでフェルナンドに別れを告げるイサベラが言う
「楽しかったわ」がむちゃくちゃ、じーんとしたんですけど・・・・・・

 

イサベラらしい強がりの影に、フェルナンドへ深い深い思いやりが感じられて。
イサベラが、さらに女を上げた瞬間でした。

 

このセリフも、いまの公演では変っていますよね。
(※楽しかったとは言うけれど、セリフの前後や言い方がまったく違うようです)

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2007/09/26

ライク・ア・ヴァージン@バレンシアの熱い花

遠征中に録画していたタカラヅカニュースのスター☆ボイスのコーナーの
陽月さんが可笑しくて、可愛くてたまりません。

 

滝に打たれたいトップ娘役さんって、アナタくらいですよ。。。と(笑)。

 

このヒトってば、本当に恥ずかしがり屋サンなんですね~
恥ずかしさから、先回りして自分にツッコミを入れてしまうみたい・・・(^_^;)

 

もうね、「(全ツ)はじめてなんだな」って思いながら、全ツを見に行こうと思います。

 

 

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2007/09/25

青年から大人へ・・@バレンシアの熱い花

22日から24日まで、観劇遠征して6公演見てきました。

 

劇場から遠いところに住んでいるので、遠征したらついつい観劇を詰め込んでしまって…
それも始発で立つことになるので(しかも前日は遅くまでゴソゴソやってるし)
記憶が定かじゃない部分も・・・(>_<)。
劇場が近かったら、1日1公演でじっくり味わうのになぁ…と思った遠征でもありました。
(とはいえ、観劇以外の予定も盛り込んで、たのしくせわしい時を過ごしてしまった自分の責任も・・・)

 

6公演の記憶もごちゃごちゃになってしまって、何日の何時公演の時の…というのが
はっきりしないのですが・・・
こんな感想でよろしければ、おつきあいくださいませ。

 

以上、言い訳の先回りでございました。<(_ _)>
(しかも長いです・・・(^^ゞ)

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2007/09/20

身分違い。(つづき)

(前記事へのコメントが長くなってしまったので、あらためて本記事に書いてみました)

時代背景を考えないまま、自分に置き換えて見ていた私は
「バレンシアの熱い花」のストーリーに、「はぁ~?」ってなってしまいました~
というお話のつづきです。

たとえば、前領主の家柄の大貴族の若様であるフェルナンドが
フラメンコバールに入り浸っていることとか、
私たちが繁華街に飲みに行くのとは全然意味がちがうってことがピンときていなかったり。

ただプレイボーイを装っているだけじゃなくて、彼は社交界ではおおっぴらにはできないこと
タブーの領域に足を踏み入れているのかも?(辛うじて若気の至りでゆるされる?)
母親(品位と正義感に溢れてそうな女性)に愛されている品行方正そうなお坊ちゃまキャラを脱ぎ捨てて…。

この時代設定なら劇中で説明がない限り、フラメンコの歌手イサベラはロマ族であり、
(ロマ=俗にいうジプシー、スペインではヒターノと呼ばれるそうです)
たとえ、ロマの娘と大貴族の若様が男女の関係になったとしても
結婚どころか正式な愛人?にすることもありえない時代だったようだとか。

時代はさらに暗い中世にさかのぼるけど、「炎にくちづけを」のルーナ伯爵たちが、
ジプシーに対してどんな態度をとっていたかを思い出したりしてみたり…。
ルーナ伯爵&レオノーラ側にいるのが、フェルナンドやマルガリータ。
マンリーコ(ホントは貴族の血筋だけど)&パリア側にいるのが、イサベラやラモン。
なんですよね。
炎の~時代よりは、人間的な時代になっているとは思うけれど、
まだ、貴族とそれ以外に格差のある封建的な社会であり、
やっと「国家」という括りで、貴族も平民も1つにまとまろうとしつつある・・・
でもまだ行ったり来たりしている時代なんですよね。

そういう前提がわかっていないと、2人が別れる結末が
「???」になっちゃうんでしょうね。

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身分違い。

連休のある日、
なんとはなしにCSをつけっぱなしにしているところへ、
大学生の娘が2階から降りてくるなり、
「うつくし~!!!」と言い放つので、TVを見てみると
貴城ジェローデルが、フィナーレの階段降りをしていました。

そして、
「オスカルの気持ちがわからん!!!」と。

こんなに美貌で、お金持ちで家柄も良くて、やさしい貴城ジェローデルの
どこに不足があるのかと、結婚を断る理由が理解できないと申しておりました。
これ、娘は以前から言っているんですけど、久しぶりにCSでやっているのを見て
あらためて思ったようです。
(ジェロ様が「身を退きましょう」っていうくだりが、もったいなさすぎて、あああ~っなんで~~~って思うらしいです)

こんな娘は、
アンドレのことはストーカーみたいで気持ち悪いといいます。
数ヶ月、ストーカーされていた経験からきているのもあるのだと思うのですが、
好きなのに何も言わないで、何年も何十年も見つめているだけ、
そして思いつめて殺そうとする…とか、がダメらしいです。

好きなら好きと言えばいい、ダメなら潔く諦めればいい、
障害があるなら乗り越えればいい、愛があるなら――
そういう娘の意見ももっともだと思いつつも、
そうできない恋もあるんじゃないかね~と(^_^;)。

とってもポジティブな意見を頼もしいと思いつつ、
乗り越えられない「壁」に実感がない世代なのかなぁ。そういう年頃なのかなぁとか
壁とか遣る瀬無さとか、そういうのがわからないと
物語やお芝居もちがって見えるよなーとか。
身分違いに実感がわかないっていうのは幸せなことなのかもしれないけど…
どうしたもんかなぁ。なんて思ってしまいます。

ベルばらでこうなんですから、
これでバレンシアを見たら、まちがいなく「はぁ?」ですよね~困ったな。(^_^;)

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2007/09/15

♪私は口が下手で…

  何も伝えられずに
  心ではごめんねと囁いていました・・・

宙組のショー「ザ・クラシック」の中の「虹色の空」の歌詞の一部ですが・・・
退団するかしちゃんと重なって、胸がキュン(>_<)となったものです。

今もときどき口ずさんでしまうのですが、
この歌詞って、かしちゃんの心境を映すようでいながら
かつ、作詞の草野旦先生の気持ちなのかなぁって思います。

CSなどでお話されている草野先生、なんていうか、お話がお上手とはいえない気がして。
どちらかというと、一言言葉が足りないかんじ?
伝えたい思いがあって、でも選んでしまった言葉は・・・それ?それなんですか?系の。

草野先生のショーを見ていると、先生ってロマンティストだなぁって。
そしていつも、伝えきれない気持ちがあって、ノリきれない自分がいて、
悠久の時のなかに取り残されたような自分がいる・・・
本当に伝えたいことを正確に言おうとすると、言葉がみつからない。
みつからなくて黙っていると忘れられてしまう。
正直に言ったら、えっ?と言われてしまう。
ちょっとかなしいなぁ。と思う、そんな歌詞が多いのですよね。
見捨てられた子ども(ジジ)を、皆がやさしく見守り受け入れていく物語は
せつない願いでもあるのかなぁ。

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2007/09/09

スカステ5th Anniversary Special@CS中継

昨日の、「タカラヅカ・スカイ・ステージ5th Anniversary Special」、
17時から見てました。(途中、夕飯の準備やなんやらでチラ見でしたけど)

なんていうか、私には盛りだくさん過ぎて、頭の中の情報処理が追いついていません。(^_^;)

みっちゃんのエンター・ザ・レビューの主題歌、この歌大好きなのでうれしかったーとか。
みっちゃん、ムラの頃と比べると、お化粧変った??研究中?(まだ未完かもしれないけど、いい感じになりそう♪)とか。

ようこちゃんの何がスゴイって、銀橋駆け抜けで、悠河ちゃんのスピードについていっていること!
ドレスなのに。きれいに裾を翻して! なんてステキ~なの!とか。

ようこちゃんとともちんの雨唄がよかったーとか。
目線が上向きのようこちゃんと、下向きのともちんの、その塩梅がとってもよくって♪
ともちん、包容力満点♪とか。
悠河ちゃんとようこちゃんの時とはちがう雰囲気が見られて、とっても満足でした。

カリビアン・ナイトのちえちゃんがとってもステキで。やっぱり真ん中オーラがあるなぁとか。
えりこちゃんとまさこちゃんと3人っていうのがまたニクイわ~とか。
身長とか、とっても合ってたなぁ。(また宙組に出てほしいな~)とか。

わたるさんに胸が~とか。

轟様と悠河ちゃんが好いかんじでとってもうれしかったです。
(来年の公演も一安心?)

まだまだいろいろ思ったり、はっとしたり…頭の中に文字がぜんぜん追いつきませんが、
なにより司会のマミさんがよかったです。

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2007/09/01

百万本の蝋燭の人。

ひさしぶりに、読み終わるのが寂しくなる本に出会いました。
「オーランドー」(ヴァージニア・ウルフ著/ちくま文庫)なんですけど。
(って、まだ読み終わってないんかい!と突っ込まれそう…(^^ゞ)

“「百万本の蝋燭」が、自らは一本も灯さずして彼の中で輝いているのだ”――(引用p110)

と形容される主人公オーランドー。
これって・・・似たようなことを聞いたことがあるぞ(笑)。
私はどうも、こういうタイプ(自家発光型?)に弱いらしいです。

さて、30歳まで美青年で過ごしたオーランドーですが、
30歳のある日を境に、女性になりました。

ええ。女性になったんです。(つっこまないでくださいね)

女性になっても、容姿は変らず。現実をすんなり受け入れている主人公。
(というか、一を見て十を知るタイプではないので、よくわかっていない?)
(あ、でもオーランドーの名誉のためにフォローしておきますが、彼は―彼女は、熟考するタイプなのです)

もともと美形なので、服装が変る程度です。見た目は。
ただ、性格が、男性のときとはだいぶ変りました。

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