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2007年10月の3件の記事

2007/10/20

忠三郎狂言会に行ってきました。

昨夜(10/19)は、忠三郎狂言会に行きました。
皆さんに風邪をひかないでね、と言っていたのに私が風邪?をひいてしまい…(^_^;)
朝から頭痛、頭重で風邪薬を服用し、不安要素を抱えての狂言観賞となってしまいました。

番組は、
 素囃子 「安宅」瀧流
 「通圓」(通圓 茂山忠三郎、旅の僧 中島清幸、里人 秋吉英二)
 「魚説経」(僧 茂山千之丞、男 茂山千作)
 「花子」(洛外に住む男 茂山良暢、太郎冠者 河原康生、女房 大藏千太郎)

「通圓」は、能「頼政」のパロディということなのですが、元ネタを知らないのでツボがわからないまま終わってしまいました…(涙)。
通圓の忠三郎さんが、面をつけていたのは、亡霊だったから…なんですね。
あとで解説を読んだら、お茶の「点て死に」なんて、めちゃ面白そうなんですけど、ああ理解力不足で残念・・・(>_<)。
なんとなく物悲しい雰囲気は、通圓が亡霊となってその経緯を語っていたからなんですね。
真面目に謡い舞っているのに、持っているものが茶道具だったのが、妙に可笑しかったです。
この曲は、五十年忌にあたる先代の追善の演目でもあるそうです。

「魚説経」は、さすがのお2人。わかりやすい言葉遊びのような笑いだったので、ストレートに可笑しかったです。
お2人ともぜんまい仕掛けのようにお可愛らしくて、「おじいちゃん好き」の私はたまりませんでした。

「花子」は、良暢さん初披露。(東京の公演では芸術祭参加作品になってました)
鷹揚で無邪気な若い男といったかんじでした。花子に会いたい一心で…というのが、可笑しかったです。もう、何を考えているのか手に取るようにわかるんです。
朝帰りの雰囲気に、ドキッとするところが加わるとさらにいいかも。でも良暢さんの個性とはちょっとちがうのかな。
良暢さんは、花子の手管にのせられて、いいように手玉にとられている気もしないでもない。とってもうれしそうで…そこが可愛いかな。もう、男って単純ね~って思いました(笑)。

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2007/10/16

黒燕尾!@スマスマ

いまだに就寝前はスマスマの宝塚レヴュー映像を見ております。

どこが好きって、やっぱり一番は黒燕尾。
悠河ちゃんを先頭に三角形で下りてくるところがゾクゾクものです。
ザ・タカラヅカよ! 悠河ちゃんがトップよ!(^^)oとストレートにわくわくしちゃいます。
FANTASISTAでは、こういう正統派!というシーンはなかったのでなおさらうれしいかな。
しかも曲はすみれのボレロだし。
(次回の酒井先生のショーで黒燕尾、あるといいなぁ)

そして、この3角形フォーメーション。

 (十輝)  (悠未)  (七帆) ←ココがお気に♪
   (北翔)    (蘭寿)
        (大和)

の、3列目がワタクシ的には大変ドキドキします。
長身3人組が並んで、ビシッと揃っていると、もう壮観。圧巻!
足長~~! 立っている段を錯覚しちゃいそうです。
ことに、真ん中のともちん(悠未さん)が~~~
新生宙組の大階段男役群舞は、ともちんのカッコ良さにかかっているかも~
(そしてなにげにピンで抜かれているチギちゃんとか…笑)

センターの悠河ちゃんたちも気になるのですが、
何度も見ているうちに、うしろに目が行くようになりまして。
やっぱりいいな~ 宝塚の黒燕尾。宝塚の大階段・・・ってうっとりしています。

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2007/10/15

「ある結婚の肖像」

いまさらですが、
「オーランドー」(ヴァージニア・ウルフ著)の巻末の訳者杉山洋子さんの解説を読んでいたら、
オーランドーのモデルは、ヴィクトリア・ザックヴィル=ウェスト、通称ヴィタ、だとありました。
ちょ、ちょ、ちょっとちょっと~!
それって、「ある結婚の肖像」(ナイジェル・ニコルスン著)の、あの?
そういえば、挿入されているオーランドーの写真、似たような人をどこかで見たなぁなんて思ってました。
私、この本の翻訳本の初版持ってますもん。。。(読んだのは15年前)

内容は、著者がその母ヴィタ・ザックヴィル=ウェストの回想録をもとに記した両親の伝記。
(実はご両親ともに同性愛者であった、という「暴露本」の類なのです)
ヴィタは、当時(1920年代)同性愛スキャンダルで一躍有名になった人。
英国でもっとも由緒ある大貴族の家柄の一つに生まれ、すごい館というか一つの町のような豪邸(寝室が365、階段が52、王様が泊まるための超豪華な寝室も)に暮らした生粋の英国貴族で女流作家。
女性の恋人との駆け落ち先のパリでは、“お気に召すまま”に男装して夜の街を闊歩。
男装したヴィタは、長身で浅黒いハンサムな19歳ばかりの学生に見えたそうです。(杉山洋子/隠し絵のロマンス)
このあたり、ちょっとジョルジュ・サンドにも似ていますね。(でもサンドは男装しただけで同性愛者ではないのですよね?)
ヴィタはウルフ女史とも関係があったようです。

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