「追憶のバルセロナ」が好き。
久しぶりにCSで「追憶のバルセロナ」を見ました。
好きだなぁ~~~この作品。
いままでに見た正塚先生の大劇場作品で、一番好きかも。
正塚先生のコスチュームものって珍しいですよね。
なんとなく、「バレンシアの熱い花」へのリスペクト、オマージュ的な感じもします。
スペインもの、フランスに対して蜂起、主人公が貴族から義賊(“黒い風”)へ、
そして貴族の若様である主人公とロマの娘の恋。とか・・・
(こちらの貴族の若様にもフィアンセがいたのだけど・・・)
主人公が貴族の身分を捨て、ロマの娘と結ばれるラストは、
「バレンシア~」で溜まっていた受け手の積年の心の澱
を解放する効果(カタルシス効果?)もあるかも。
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この作品のどこが好きって、いろいろ好きな要素はありますが、
まず、男前がいっぱい!!!! これは外せません。
主人公はもちろん、親友、ロマの友、敵役のフランス将校、みんな男前~!
そして、正塚ワールドの必需品、信念のオヤジの存在(=まりえったさん)が
またカッコイイのです。
立場や生き方が違う者同士が、お互いを理解しあうという正塚節も健在だし。
それぞれが、自分に課せられた人生を一生懸命に生きている。
その結果、親友と敵対する立場になったり、愛していた人が遠い存在になったり、
切ないこともあるのだけれど、受け入れて前向きに生きていくなかで
それをブレイクスルーして行くところも。
待ち受けているのは安穏な未来ではないとわかっているけれど、
それでも希望を感じることができるラストも好きです。
この作品で退団していく人への愛に溢れた作品でもあるなぁと。
(残る人たちへの愛もあるなぁと)
以前見たときには思わなかったのだけど(今だからこそかもしれないけれど)、
自分の贔屓の生徒さんが、こんな作品に当たると幸せだなぁとも思いました。
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コメント
私も観ていました。
本当に溜飲が下がるとはこのことか。。。
ロマの娘とちゃんと結ばれるし(笑)
またおきゃんなイサベル(名前まで似てる)をようこちゃん
がやったら似合うだろうなぁなんて考えていました。
もちろん、ぶんちゃんの演説っていうのかしら?
「私が倒れても第2第3の黒い風が出てくる云々、、、」
のところがいいなあと思いましただ。。。
いい作品でしたね。ぶんちゃんもかっこよかったわ。
投稿: ichiyo | 2007/12/09 01:50
◇ichiyoちゃん、
以前見たときも好きだったんですが、
「バレンシア~」のあとに見ると、また違った感慨がありました~
「バレンシアの熱い花」を、時を経て正塚先生がやるとこうなるのかな~と思って、
それも面白かったです。
うん、イサベルはようこちゃんに似合いそうな気がします。
絵麻緒さん、良かったですね。
正塚先生も、良いセリフを書かれていますよね。絵麻緒さんのフランシスコに。
フランシスコ(絵麻緒さん)とアントニオ(成瀬さん)の掛け合いの歌のシーンも好きです。
(成瀬さん、すっとした貴族らしい男前~)
セシリアのとなみちゃんの失神シーンも好きです。姫役者ですよね。
以前CSを見たときの自分の感想を読み返したら、やっぱり、そのときも
「贔屓の組でこういう作品をやってくれないかなぁ」って書いてました(笑)。
いまも同じ気持ちです。
(再演希望ってことじゃないのです。あくまでも「こういう作品を」なの)
投稿: theo | 2007/12/09 09:50