甘い蜜の香り。

2/14～2/16で宝塚大劇場宙組公演「黎明の風/Passion愛の旅」を見てきました。
ショーにハマって・・・というか、悠河さんのシャルマンに堕ちてしまい、
今月中にもう一度行けないかなぁと思案しています。

観劇後に、imaさんと「酒井先生のパッションって、暗い情熱なのね～」とお話したのですが、
その昏く背徳の香りがする情熱に、ズブズブとハマってしまっています。
食虫花の甘い香りに引き寄せられ、とけてしまう虫みたい～
エマージェンシー点滅もお構いなし・・・(^_^;)本当にヤバイです。

（以下、ネタバレ注意～あるいは、危ない単語の羅列に注意）

・

その人は、首、手首まで詰まったドレスでその身を覆い、
ただ深いスリットから覗く生身の美しい脚だけを視線に晒して
愛の悦びに甘く悩ましく微笑んでいました。

けれども愛する人が、ドレスの裾に手を掛けた瞬間に
それを静かに拒絶して、去って行きました。

残された人のもとに、息を躍らせて駆けてきたその人は
紳士というには繊細で、甘美な空気を纏っていました。
その髪には、愛の名残りの蜜のきらめきと湿り。
もの問いたげなその眼差しに、けれど愛する人はこたえてはくれませんでした。
瞳に宿したかなしみと追憶のあわい。
1人で歌う切ないシャルル・アズナブール。
愛する人と視線が絡み、指が絡み・・・・

――という世界が目の前で繰り広げられました。
その雰囲気に圧倒されて時を忘れてしまいました。

観劇後も、勝手なストーリー全開で脳みそ沸騰中の私に
エレナさんが「ジェレミー・アイアンズでそういう映画があったね」と。

ありましたね～。たしか“相手役”はジョン・ローンでしたよね。
映画は見ていないのですが、題材が実話ということは聞いたことがありました。
（2人はフィジカルな関係もあったのに・・・わからなかったの？それが一番の謎）

話が逸れてしまいましたが、
轟さんを拒絶して去っていく悠河ちゃん、息を躍らせて花道から駆けてくる悠河ちゃん、
そのときの心中を、いろいろ想像せずにはいられない
甘くて切なくて言葉にできない感情で胸がいっぱいになる場面でした。

果たして、愛するその人の気持ちは、真実なのか刹那の夢に酔っているだけなのか。
それでもいいのか、悠河ちゃん！とか思いながら。

なんちゅー場面を轟さんと悠河ちゃんで作っちゃったんだ、酒井先生！（素敵～）

もう一度、いえ一度とは言わず、何度も何度も見たくて見たくて堪りません。
また、あの甘美と禁断の世界に酔い痴れたいです。
（家族になんと言おう・・・・）