第12場 サンフランシスコ講和条約/日本独立/平和への祈り(黎明の風)@宝塚大劇場
この公演の東京公演初日もまだはじまっていませんが、
「雨に唄えば」のチケットのこともそろそろ考えなくてはいけない時期に入ってきました。
まずは貸切かな。
1公演だけは申し込んでいますが・・・当たるかどうかはまだわかりません(汗)。
いちおう千秋楽合わせで行くつもりにしていますが、
あと、お茶会合わせで行くか、並び+初日合わせで行くか、思案中です。
(お茶会は日程によっては、無理そうな予感・・・)
ついでというか、勢いで、8月の並びのホテルを予約してしまいました・・・(^_^;)
できれば雪組公演も見てこようと思ってます。
さて、「黎明の風」の感想のつづきです。
(以下、ねたばれしています)
・
いよいよ最終章です。
このシーンの汝鳥さんのことを書きたくてはじめた感想でした。
(順を追わないと、マッカーサーのことばかり書いてしまうので・・・)
とはいえ、こんなに後ろの場面だったとは・・・(^_^;)
ゴールデンゲート・ブリッジが遠くに見えます。
講和会場のオペラハウスの前庭らしいです。
白洲さんが、講和の演説原稿を片手にいきりまくっています。
武藤さんと宮川さんは、ひたすら頭を下げて謝っています。
「まったく外務省の小役人どもの体に染みついた植民地根性には、ただただ呆れるばかりだ!」
言いたいことはわかるけど、でも、そんなふうに言わなくてもいいじゃんね。
大事な講和の成功がかかっているので、苛立つのはわからなくもないけれど。
怒鳴るばかりの白洲さんに、近藤さんが「具体的な指示を」と。
そうよね。怒鳴ってないで、具体的な指示よね。近藤さん、さすが仕事が出来るお方。
白洲さんが指示したのは、墨と筆、そして巻紙の和紙。
さて、どうなるんでしょう。どきどき。
近藤さんたちが走り去ったあと、白洲さんが1人残ります。
スクリーンが下りてきて、サンフランシスコ講和条約の映像に。
白洲さんが、しずかに「黎明の風」を歌います。
白洲さん(轟さん)の歌が流れる中、当時の映像を見ていると、先人たちがこの国の独立のために、こうして力を尽くしてくれたんだなぁということが、しみじみと思われました。
豊かなアメリカに比べて、日本の講和全権団は、見た目にはみすぼらしいくらいかもしれません。でも、堂々とサインをする吉田茂の姿は、同じ日本人からしても誇らしかっただろうなぁと思います。
効果的な演出だなぁと思います。
(巻紙のシーンが映っていないのが残念です)
場面はまた、ゴールデンゲート・ブリッジを見下ろす講和会場の前庭。
吉田茂がモーニング姿で後ろ向きに夜景を眺めています。
そこへ白洲さんが軽やかに駆け寄ってきて、吉田首相を呼びます。
振り向かずに返事をする吉田茂。これが、たまらなくいいんですよね・・・(涙)。
講和が成立するまで、好きな煙草も酒も断っていたという吉田茂に葉巻を差し出します。
「ほら…ハバナ産だ」
この白洲さんが、とっても好きでした。
言葉よりも、いろんな・・・労いや感謝の気持ちが、つたわるような気がしました。
ここは、石田節バンザイ!です。
男泣きの吉田茂にもらい泣き。
下手花道の近藤さんの台詞がまた、いいのです(涙)。
上に立つ者は、地道にこつこつ仕事をする人を、下で働く者は、上に立つ人のことを思い合っているところが、いいですね~。
白洲さんが近藤さんたちをみつけて、明るく声を掛けます。
前の場面であんなに苛立っていた白洲さんの声に、安堵の色が浮かんでいます。
講和が成立して、ほっとしているんだなぁ。
宮川君の「巻紙30メートルにもなっちゃって」、武藤さんの「日本人は講和文をトイレットペーパーに書くのかって・・・」、は毎回笑いをとっていました。
可笑しさと安堵の涙と。とても良い場面ですよね。
吉田首相の「みんな、本当に…ありがとう」もじーんと来ました。
宮川さんが、オペラハウスに掲げられた日の丸をみつけます。
日の丸を見上げて、泣きくずれる面々。
日本は独立を果たしたのです。
いま、ニュースなどで聞くチベットの問題などを考えるにつけ、国として独立していることの有り難さ。尽力してくれた先人の有り難さが思いやられます。
そのときどきに、賛成した人、反対した人といるでしょうけど、真剣に国を思ってくれた先人のおかげで今があるのだなぁと。感謝の気持ちが沸いてくるシーンでした。
号泣する武藤さんに気をとられていると、上手からマッカーサーがセリ上がってきます。
美しいマッカーサーです。(マッカーサーが美しくていいのかな。いいのよね)
しずかに「黎明の風」を歌いだし、舞台上の正子さんに目礼し、下手の白洲さんと目を見合わせます。
舞台は、見慣れたGHQエントランスに変わっていますが、星条旗のかわりに日の丸が掲げられています。
出演者が勢ぞろいして、「黎明の風」大合唱になります。
このシーンでセリ下がっていくテレビャンコ将軍と熊澤天皇に、いつも哀しい気持ちになっていましたが、千秋楽ではセリ下がらずに、2人で階段に登って、皆と一緒に合唱していたのが、とても嬉しかったです。
今黎明の風は 世界を駆け巡り
世界の人々は 平和という 同じ夢を見る FIN.
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