第8場 マッカーサーの執務室(黎明の風)@宝塚大劇場
CSで「竜馬伝/ザ・クラシック」の東宝千秋楽をやってます。
かしちゃんのサヨナラ・ショー、とっても見たかったのでうれしい~
それにしても、かしるいたに、の3人並びは美しいなぁ。
美しい兄、おとうと、と兄嫁ってかんじ・・・。
かしちゃん=朱雀帝、るいちゃん=朧月夜、悠河ちゃん=源氏、とかね。
朱雀帝は私の中で、一番好きな源氏物語の男君。結婚するなら朱雀帝と。
さいごに源氏をふって朱雀帝のもとへいく朧月夜も好きでした。
源氏は・・・この章の時点では、鼻持ちならないマザコン己惚れ男ですね(笑)。
(そんな1人の男に人生を狂わせられる豪華な女君たちの物語=源氏物語、ですからね)
この3人の関係に焦点をしぼった舞台とか、見てみたいです。
生まれのちがう兄弟の心の葛藤もいっぱい盛り込んで・・・
かしるいたに、で見たかったなぁ。
とか、詮無いことを思ってみたりしています。
さて、無謀にもはじめてしまった黎明の風の場ごとの感想のつづきです。
なんだか、東宝初日までに終わる気がしないのですが・・・(涙)。
そういえば、以前の感想で、わたくし、宮川君を外務省官僚って書いていましたが、
大蔵省官僚だと、吉田和子さんも劇中ではっきり言ってはりました。
あらら。大きな勘違いでした。
でもね、宮川君も武藤君も大蔵官僚なのに、吉田茂も白洲さんも
2人に向かって外務省の悪口を言うのよね。
それって、陰口ジャン~とか思うのですが。如何。
と、言い訳はこれくらいで・・・(けっきょく、私の勘違いなのよ~)
感想にいきます。
(以下、ねたばれいたします)
・
<第8場>
大和ファンとして、わくわくな場面がこのマッカーサーの執務室でした。
このシーンは、ファンとしては上手席が美味しかったなぁ~
窓にもたれる背中がとても素敵で。
またこれが、プロポーションまるわかりの軍服だったりして。
デスクまでのウォーキングも、新聞の開き方も、椅子の寄せ方、パイプの持ち方、
すべてに目がハートになっていました。
おばかですね~
でも、同様に壊れていた大和ファンは他にもいたハズ。
さて、お芝居のほうは、吉田茂、白洲次郎を上から目線で見下ろすマッカーサー。
なかなかよろしいです。S風味で。
日本人の死生観を「浄化作用」と簡単に言う白洲さんには、私もマッカーサー同様違和感を感じたけど。
このシーンで日本人の死生観について延々語るわけにもいかないので、仕方ないですね。
1つだけ思うのは、この台詞で石田先生の世代を感じるんです。
それ以前の世代よりも、いまいち死生観に重みが感じられない気が。
それでいて、私たち世代(ナイショ)よりも夢見がちでもありますよね。
白洲さん(このシーンの白洲さんは、作者である石田先生の代弁者な気がします)は、
宗教の自由と天皇の人間宣言も矛盾しているとマッカーサーに詰め寄りますが
それも、私には少々強引な展開のような気がします。
なので、マッカーサー同様、上から目線で「フーン」と思って聞いてました。
やっぱり、白洲さんには、吉田茂やマッカーサーにある「当事者」感覚が抜けているような気がします。
それが白洲次郎という人の美点なのか(つねに傍観者であり評論的)はわかりませんが。
私は、傍観者よりも当事者に肩入れする性質なので、どうしてもマッカーサー寄りになってしまいます。(マッカーサーが悠河ちゃん、というのを除いても)
というわけで、このシーンの白洲さんの台詞は、まるでホームランを打たれた後のピッチャーを語る野球解説者みたい~と思ってしまって、言いたいだけ言わせているマッカーサーのほうが器が大きい気がします。
さいごにハッキリ言われて、「戦艦大和の最期」を捨て台詞のように残していく白洲さんって、カッコイイのかどうなのか、いまいちわからない・・・(^_^;)
っていうか、作品全体を通して、マッカーサーは実物以上にカッコ良く描かれた脚本だけど、白洲さんのカッコ良さがいまいちわからない気がしますが、どうなんでしょうね。
(講和条約前夜のシーンも、怒鳴り散らす白洲さんより、具体的な指示を求める近藤さんがカッコイイしなぁ)
さて、白洲さん、吉田首相と入れ違いに、ブレストン大佐とグルーパー中佐が執務室に入ってきます。
日本嫌いのグルーパー中佐も、天皇巡幸の伝聞から、日本人に対する理解を深めたみたいです。
けど、グルーパー中佐が真摯に日本人の心を語っているのに、元帥さまときたら、
テーブルの上のマッカーサーチョコレートに夢中?(笑)。
「君もようやく日本人という民族を理解したのなら、それで宜しい」
(↑この上から目線な言い方好きです)って言っているけど、
本当にグルーパーの言いたかったことがわかっているんでしょうか・・(^_^;)
(といいつつ、おざなり返事のマッカーサーと真摯なグルーパーに萌えてるアホな私‥)
そして、石田先生渾身のオヤジギャグ、「大和の最期」のシーンに突入(笑)。
石田先生は、竜馬伝でも「大和の見る夢~♪」と歌わせたくらいですから、
白洲次郎関係の本の中で、このエピソードをみつけてしまったが最後、
どーーーーしても、劇中にこれを入れずにいられなかったのだと思います。
(と思うと、石田先生がとっても憎めないオジサマに思えるんですが・・・如何なものでしょう)
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