ラビット・ハンティング 2(TONO)
いま、唯一継続して読んでいる漫画家さんの作品です。
「鳥がカバを産みました――どうしていいかわかりません……」から始まる2巻です。
鳥のお母さんは、カバの子どもを育てます。
カバの子どもが水に入れば、心配して禁止します。
嫌がるカバに一生懸命に毛虫を食べさせようとします。
翼をひろげて羽ばたかせようとします――でもカバに翼はありません。
鳥のお母さんはどうしていいかわかりません。
高い崖の上から、カバを飛び立たせようとします。
私の子どもだもの、きっとできる、と。
カバは落下して血だらけに。鳥のお母さんの心も血だらけです・・・
そんなエピソードが綴られます。
・
この物語を綴った登場人物(チャーミー)は、
「どこの親子だってそんなもんでしょ」と言います。
傷ついた大人や子ども達が幾人も出てくる作品です。
少年少女ばかりのモデルクラブを経営しているチャーミーもその1人です。
美しい少女と美しい少年の美しい物語(写真)。
ほんとうはこんな世界はどこにもないとわかっていても
憧れだけで紡ぐきれいな夢を見たいのだと彼女は言います。
写真に撮られている子どもたちの傷ついた心を受け止めながら。
彼女もまた、傷ついた子どもだったので。
やさしい絵柄できわどいエピソードを綴るTONOさんの世界に
またとりこになりました。
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コメント
なるほどねぇ。。。
私の子ならできるという思い込みはいかんですな。
ひょっとしたらあの子は人間の子じゃなくてカバの子
かもしれないし・・・(爆)あはは。言っててむなしい(涙)。
下の話題がカバちゃんだけ、カバ繋がり?ふふふ。。。
投稿: ichiyo | 2008/04/30 02:05
◇ichiyoちゃん、
血まみれのカバに寄り添って息絶える母鳥が切なかったです。
なにもかも失敗ででたらめなのに、愛だけは本物で。
だから始末に悪い・・・と。
悠河ちゃんに会えない寂しい気持ちを紛らわすように
日々とっかえひっかえ、KABA.ちゃんの(出ている)ビデオを見てました・・(^^ゞ
当時を思い出し、懐かしんで・・・ちょっと後ろ向きもいいじゃない(笑)。ってカンジです。
投稿: theo | 2008/05/01 01:40