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2008/07/25

愛でたきを愛づ。

梅芸の舞台を思い出すと、いまだに幸福感でいっぱいになるtheoです。
でへへ~ってかんじです。

 

悠河さん登場シーンの白いカシミヤコートの後姿の素敵なことってなかったなぁ。
本当にスターだぁと思いました。
3回ほど、通路席で見ることができたんですが、悠河さんが通ったときに微かに起きる風にもときめきました。
小心者なので直視するのがこわくて、なかなかできませんでした。
それでもとても幸せでしたです。

 

星組の雨唄は、ビデオで見ていたんですが、今回の雨唄を見て、役者が変わることで見え方が変わるのも、なんだか面白かったです。

 

星組のドンは、映画俳優としての頂点を極めた大スター様で、現在少々モチベーションが低下気味のところで。
虚飾の生活にも倦んで、夜毎のパーティもうんざり…
だからコズモに代わりに行かせて街をブラブラ。
そこへ「映画なんて芝居じゃない」と言い放つ女優志望の女の子に遭遇。
虚飾の生活にはうんざりでも、映画俳優としてこれまで築いてきた実績には矜持のある彼は、けっこうムッとして、何か相手をぎゃふんと言わせてやる隙はないものか・・・と、相手の出方を伺っているうちに、若くてお元気印の彼女の魅力にはまって深みに・・・というふうに見えていました。

 

こんどのドンは、ボードビルからスカウトされて、気がついたらいつの間にかスターにされてて、自分の足場がよく固まっていない不安定感を抱えている人に見えました。
だから、一生懸命スターらしくしようとしているようにも。
パーティにも厭きているってほどでもないんだけど、本来の自分を出せる場所でもないと感じているような。
(じっさい愉しんでいないことはないように見えました)
キャシーのことも、前向きながんばり屋さんなところに惹かれていて、たぶん、それは自分と似ているからじゃないかと。
もともと自信がないようなところがあるので、キャシーの批判には本気で傷ついたように見えました。

 

告白のシーンも、「内気だから、セットがないと言えない」って、彼独特のアイロニーかと思っていたんです。星組の時は。
むしろ、映画スターの特権を利用して、スタジオを好き勝手に使って、いつもこんなふうに女の子を軽い気持ちでナンパしちゃう「悪い奴」なんじゃないかなぁ~って。
その虚飾の人生に倦んだアダルトで悪い奴、が健全そのもののポジティブな女の子に惹かれていくのがこのストーリーの妙なんだろうなぁと思っていました。

 

そしたら、こんどのドンは正反対で。
本当に内気なんですよね。いかにもスターらしいキザりで、それを覆い隠しているけど。
憧れの映画界で、憧れの女優に鼻であしらわれた苦い経験でもありそうで、いっそう告白に臆病なのかな。とか思ったりもしました。
「ブロードウェイ・メロディ」のストーリーがまんま、彼のそのものみたいに思えました。
ウィンク1つできゃ~っと失神しちゃうか、坊や扱いする年上女性か・・・そんな女性ばかりに囲まれて、本気の恋を忘れていたみたいで、本当に不慣れっぽくて初々しくて、告白シーンは見ているこちらも気恥ずかしかったです・・(^_^;)。

 

なぜかいつも同じ役を演じる運命の、とうこさんと悠河さん。
だけど、いつもまるっきり違う役作りになって、そこが面白いなぁと思います。
悠河ドンの相手がうめちゃんだったら、また違ったドンに見えるのかなぁ。
(とうこドンの相手がアリスちゃんだったら、もはや犯罪~?とか。。(^_^;)
もしまた悠河さんドンで再演されたら、また通っちゃいそうな気がする、大好きな作品になりました。

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コメント

雨唄…博多座で再演とかありませんよね?
梅芸お疲れ様でした!

投稿: べべ | 2008/07/25 22:33

◇べべさん、
そうなると、博多座は2年続けて海外ミュージカル(大階段&大羽根なし)ってことになりますよね~

べべさんもお疲れ様でした。
いろいろ大変でしたね。でも無事観劇できてよかったですね。
次は、博多座でお会いしましょうね!

投稿: theo | 2008/07/25 23:34

なぜかいつも同じ役を演じる運命の、とうこさんと悠河さん。

あのコパでのリコの違いも際立っていて面白かったです。

日記でぶつぶつ書いたのですが、アリスちゃんはほんとに
頑張ったと思うのです。でも心のどこかで梅キャシーを
求めている私がいました。私の中ではタニウメが完成形
となってしまっていて、いつの間にかウメちゃんが隣にいない
タニオカさんが考えられなくなっていたのでした。

それを確かめてしまった梅田の二日間でした。
もちろん作品は完成度が高かったしすごく楽しかったけれど。

投稿: ichiyo | 2008/07/26 01:16

◇ichiyoちゃん、
たしかに私も、うめちゃんのスタイルと華は稀有なものだと再認識した公演でした。
彼女の魅力はそれだけじゃなくて、あのくるくる変わる表情の豊かさもだとも再認識しました。
でも、悠河さんについていこうと頑張っているアリスちゃんが愛しくてね~
一気にアリスちゃんへの思いがアップした公演でもありました。
しょせん、しゅうとめ目線の私なので、悠河さんが可愛がっていれば、お嫁さんは誰でもいいっつう節操なしなのかもしれない・・・・たとえ、みちこさんが娘役に転向でも・・・ええ、たぶん大丈夫・・・かな。。かも。。。(白目)

投稿: theo | 2008/07/26 08:18

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