汝が名はオスカル。
オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ。
ジャルジェ伯爵家のご令嬢。
性格は、高慢で皮肉屋で好戦的。人を見下すし、おちょくるのも大好き。
純粋で純情な反面、頭でっかちで観念的。(恋愛観とか)
自分のビジュアルには絶大な自信があり、形勢不利になるとビジュアルにものを言わす。
出会いは14歳。
初めて会った未来の王妃の気品と美貌は、彼女の高慢なプライドを満たすに余りあった。
自分は近衛隊長として王妃となった彼女に仕えるのだ、という輝かしいビジョンは、彼女を大いに満足させた。
お忍びの仮面舞踏会でも、鼻高々だ。
全身から甘い芳香を放つ優美な女主人と、彼女をガードする美しい軍神のような自分。
仮面をつけていても、彼女が王太子妃であることは、誰もが知っている。
誰もが、自分たち2人に羨望と畏敬の目を向ける。
そこへ、空気を読まない無礼な異国人が。なんだ、コイツ!(憤)で恋に落ちた。
女主人もご同様。
そんな彼女の「あるべき姿」を踏みにじる女がいた。伯爵夫人マルティーヌ・ガブリエル・ド・ポリニャックだ。
彼女の希望を荷うはずの王妃は、低俗で下品なかの女の言いなり。
高尚な自分の話になど耳をかさず、流行のファッションとスイーツのことで頭がいっぱい。
ゆるすまじ、ポリニャック! 女と女の戦いだ。
オスカルの敵はブイエ将軍なんかじゃない。
(ブイエ将軍もホントはオスカルなど眼中じゃない。彼が執着しているのは常に父親のジャルジェ将軍)
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ここ最近の宝塚のベルばらがしゃっきりしないのは、VS(バーサス)がはっきりしないからではないかと思う。
私は原作の、政敵に残酷なまでに辛辣なオスカルが好きだった。
そんなドSなオスカルだからこそ、アンドレなしに生きていくことができないおのれと知ったときの動揺が面白いと思う。
ナンチャラ夫人とカンチャラ夫人のオスカル派vsフェルゼン派の馬鹿げたシーンなんていらないから、ちゃんと、腐りきった宮廷の人間模様を描いてほしいものだ。
可愛いシャルロットも復活してほしい。(たんに個人的な趣味♪)
どんな女でも母なのだと、単細胞なオスカルに訴える切なくかなしいロザリーの心情ももう一度見たい。
せっかくロココの王宮を舞台にした作品なのに、絢爛豪華で装飾過多なフランス宮廷貴族を出さなくてどうするの。
(娘役に綺麗なドレスを着せなくてどうするの)
爛熟し腐り落ちる寸前のベルサイユが見たい。
どうせなら、すっきりさっぱりリメイクして、見せてくれないかな~。
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