愛さまざま。
宙組大劇場公演「薔薇に降る雨」「Amour それは…」4月18日の2公演を見ました。
正塚先生の良いかっこしぃの素直じゃない愛。
岡田先生の足し算足し算の引き算のない愛。
愛のカタチはさまざまですが、それを感じる事ができる2作品だと思いました。
以下ネタバレいたします。
・
「薔薇に降る雨」
人は心に傷を追っていても普通に生きているもの。
それがリアルでした。
恋に堕ちた男の愚かさ、夢を追う男の身勝手さ。
知っているなぁこの感じ…そう思える世界がそこにありました。
もっと大人だったら、もっと確実なものが手のなかにあったら、叶っていたかもしれない…
ほろ苦さと甘い疼きを伴いながら思い起こす青い恋の記憶は、誰の胸の奥にもあるものでは。
共感と悔恨。
あるいは忘れていた甘やかな懐かしさが、そこにありました。
かつて全身全霊をかけて好きだった相手。好きなまま別れた相手に出遭ってしまったら…
かつては持ち得なかった確実な人生の基盤を男は手にしている。
女は社交界の薔薇と讃えられるほどに美しく…
何か起こらない訳がないですよね〜(^_^;)
「忘れてくれ、たのむ」
2人が背負う現実を今だけは忘れてほしいと男は言う。
強引なキスで女の身動きを塞ぐその身勝手な背中に匂い立つ男の色気。
(↑ココは上手が美味しかったです)
きぬぎぬの別れ。
「だいじょうぶ?」
リアル過ぎ〜!!!
(大人な悠河ちゃんに焦る私…)
(おばちゃんには刺激が強すぎたわ…)
かつての恋の再燃は、かつての夢にも火をつける。
夜会から帰った男が、明かりもつけずに数時間、彼を待ち続けた婚約者に気付く時の表情。間。
リアルでキュンとしました。
結局、最大の問題は「親」「家」。
どちらの女性にとっても。
親を残して行ける女性と行けない女性の違い。
ヘレン(まちゃみちゃん)のせつなさがリアルでした。
イヴェットの大いなる窮に奔走するのに、ヘレンのささやかな、でも彼女にとっては何より大切な問題に、救いを見出だしてやらない男。
つまり、そういうことなんですよね。
男は自分で答えを出しているのに、女に言わせるのです。
狡いな〜(^_^;)
でも、それをゆるしたくなる魅力が、彼にはあるってことなんですよね。
理屈ではなくて。
しゃくに触るけど、そこが良いのよねー
魅力ってそんなものですね。
2日目にして芝居にハマってしまいました。
| 固定リンク | 0
この記事へのコメントは終了しました。
コメント