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2009/06/15

「薔薇に降る雨」異聞#12

東京宝塚劇場公演を見てきました。
ムラとはちょっと変わっているなと思う部分もいくつかありました。
一番変わったなと思ったのは、クラブでのイヴェット(うめちゃん)。

以下、ねたばれありです。

イヴェットが、大人しい酔い方になっていました。
「フランシス(みっちゃん)、なんでそんなに姉さんに激昂しているの?」って思っちゃった。

ジャスティン(悠河さん)に気づくまでは、飲みすぎではあるけど比較的大人しい酔い方で、
気づいてからは、わざと自堕落な女を演じてみせる・・・とかのほうが
女心としては理解しやすいけどなぁ。

「放してください~!」(東宝)より「放しなさ~い~~!」(ムラ)のほうが
うめちゃんイヴェットらしくて好きだったけどなぁ。

そのあとの街路のシーンのイヴェットの人を食ったような投げやり感にも繋がるし、
(東宝のイヴェットだと、このシーンの会話になるには、違和感)
そのあとの、変わり方、実はそれほど酔ってなかった・・・感じに対しても
メリハリが感じられて、好きだったけどなぁ。ムラのほうが。

まぁ。いろんな解釈があるということで。

#11からのつづきです。

S.14a 病院

イヴェットの屋敷からの場面転換。
伯爵家の使用人と、病院の関係者たちがソファやベンチを抱えながら入れ替わり。
このシーンの歌が好きでした。

 いい事ばかりあればいいな
 楽しいのがいいな

もちろん、けっして、いい事ばかりある人たちじゃない。
むしろ辛いことのほうが多い人たちかも。

 いい事ばかりあればいいな。
 楽しいのがいいな。

どんな現実も受け止め方で変わるから。
そう思って、けなげに前向きに生きている人たちが好き。

車椅子を押す白衣の人。
松葉杖をつく人。
ここは病院敷地内なんだなぁ。

深刻な顔をした女性が、病棟があるらしい敷地の奥へと入っていく。
呼び止める男の声。
「アガサ・ボヌーさんですね」

呼び止めたのはジャスティン。
アガサの夫こそ、アルヌー伯爵に負債を背負わせたまま姿を消した会社経営者だ。

「ご主人の会社が倒産した経緯を調べている」と単刀直入に告げる。
アガサは能面のような顔で、何もわからない、夫は連絡もよこさないと白を切る。

「お子さんが入院されているんですか」

アガサは病気の子どもを持つ母親だった。
深刻な顔は、そのためで。
まだ若いのかもしれないけれど、溌剌とした感じが微塵もない。
子どもの前では笑顔を見せても、病室に入るまではいつもこんな倦んだ顔をしているのだろう。

「難病だと聞きました。治療費がかさむでしょう」

わざとそうしているような、平坦なジャスティンの声。
相手に背中を見せ、表情を読み取らせない。

同情か詰問か。この質問をどう受け取り、どう返すべきか。
訊かれた相手は戸惑うだろう。
刹那の小さな緊張。

「私の蓄えがありましたから」
用意された答え――ジャスティンにとっては想定内の。

同情を態度に見せるのは簡単なことなのかもしれないけれど、
あえてそうはしないジャスティン。

(仕事柄、心の弱った女性にやさしくして、ありゃりゃりゃ…こんなはずじゃなかったのに~
 ま、いっか、、、な経験をいっぱいしていそう…(^_^;)
(けど、今回はイヴェット絡みだし、このあと旦那さんのほうも落とさないといけないから
 それはマズイと自重してる・・・?(^_^;)

「ここしばらくあなたを尾行しました」
「ルコント街のアパートに誰がいるんですか」
「できれば踏み込むような真似はしたくないんですよ」

悪あがきをしても無駄だと相手にわからせる。
ストレートできついけれど、もう諦めて前にすすむことを促すのが、彼のやさしさかな。

「あの人、捕まるんですか」

観念したアガサ。
暗い深刻な表情は、娘の病気のためばかりじゃなくて
きっと罪の意識と、これからの夫や家族の行く末を慮っていたからだろうな。
敬虔で、根が善人であれば、このまま逃げ遂せるなんてきっと思えないはず。

でも、どうしようもなかった。
娘が難病にかかり、治療費が莫大にかかると言われて、
うまくいくはずだった夫の仕事も難礁に乗り上げて八方塞り、
自分自身は救けを求める相手も、相談する相手もいなくて。
追い詰められた末に、夫が相談した相手がわるかった。。。

そんないきさつが、ジャスティンにはもう、まるわかりだ。

でも、同情だけでは、追い詰められたこの一家を救うことはできないし、
しおれかけた大切な薔薇の輝きを蘇らせることもできない。

「いずれにしてもこのままじゃ何も解決しない」

「やり直せばいいんです。行きましょう。あなたから話してください」

さりげないエスコートがやさしい。
その人、人妻なんですけど~~
(気を抜くと、すぐこれだから、コノヒトは~~!(^_^;) 罪な男…)


(つづきます)

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