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2009/06/03

「薔薇に降る雨」異聞#9

「歌劇」6月号が届きました。

悠河さんがいっぱい。(いやもう、本当に)
悠河さんらしーなー。もう。

「大和悠河を送る言葉」は、涙なしでは読めません。
悠河さん、愛されてる・・・weep

悠河さんを囲んでの初舞台生座談会も感動ものでした。
これ、14年前に悠河さんも、まーちゃんやふーちゃんと一緒にマリコさんを囲んで
やってましたよね。

ではでは、時間が空いてしまいましたが、#8からのつづきです。
(この調子だと、ぜんぶ終わる前に確実に東宝初日がはじまっちゃうなー)

盛大にねたばれしています。

S.12 カフェ

ヘレン(まちゃみちゃん)との待ち合わせのカフェ。
とても優しい表情で、待ちぼうけさせてしまった彼女の名前を呼ぶジャスティン(悠河さん)。

優しく互いを気遣いあう関係のようです。
このときのジャスティンの笑顔がとても穏やかで天の恵みのよう(grasious)で
私は目を奪われていました。
――うそでも、こんな笑顔を向けられる人は幸せよ。

 御免ね。
 忙しかったんでしょ。
 買い物はしたの。
 今日じゃなくてもいいのよ。
 週末はどうしてるの。

穏やかに流れる音楽(La Vie en Rose)。
ふつうの会話。
これにも増す幸せって、あるのかな。

きっと、2人はいつもこんな穏やかな時間を過ごしているのよね。

 わかったわ。

ジャスティンは、自分が何を言っても、きっと彼女がそう言ってくれると思ってる。

彼女の母親が具体的に進展しない2人の将来設計について、待ちくたびれていると
彼女が言い出したのには焦ったけれど。

「漠然とだけど、いずれそういう話もしなきゃならないと思っていたよ。
 ただ、まだやりたいことがあるんだ」

まだ、自分の未来を決めたくない。
自分の人生はこんなもの。とは、まだ思いたくない。

なんとなく心の片隅で燻っていたもの。
かつて自分をいっぱいにしていた想いや夢が
偶然イヴェットに出遭った事で、鮮烈に目覚めてしまった。

でも、ヘレンにそれをどう伝えるのか・・・。
ありのままに伝えてもいいものか。
世の中がどうとか、戦後がどうとか、そんなことより素直に取り組めることが、とか
とりとめもないことを、言い募って彼女の顔を見たら、
「ええ、分かったわ」
とやはり彼女は言ってくれた。

「けど、週末にはできるだけ来て、なにも特別じゃなくていいから」
「ああ、分かった」

ほっとする。
でも、安堵する自分がうしろめたい――

あまりにもやさしい笑顔に、ジャスティンのそんな気持ちが見えたような気がしました。
だから、精一杯やさしいの?

「じゃ、気をつけて」
「あなたも無理しないで」

やさしい会話。
やさしい笑顔。

でも・・・・

『裏切るつもりか』

彼女の笑顔を?
この数年間築いてきた信頼関係を?
あの日思い描いていた夢の実現のために?
――でも、いまだからこそ、叶えられそうな気がする。


(つづきます)

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