意味があることにどんな意味があるというのです?
分冊文庫版『塗仏の宴 宴の始末(上、中、下)』を読みました。
面白くて、ペース配分を間違い一気に読んでしまいました。
かつてこの作品をなかなか読み終わらなかったなんて、信じられない。
本当に、「本が読めないスパイラル」にはまってしまっていたんだなぁ。
榎木津礼二郎大活躍。
人に懐中電灯を持たせるのに
「喜べ。これを君に下賜しよう。有り難く拝領して家宝にする」と押し付ける。
木場修が云う。
「死ぬンじゃねぇかと思うくらいじゃなくッちゃ、面白ェことも出来ねぇんだよ。そうだな礼二郎」
榎木津は返す。
「ごく稀にはいいことを云うな四角人間!――」
面食らう外野に。
「俺とこの馬鹿修は、今まで挨拶代わりに何千回となく闘って来たのだ。さっきのも、こんにちはと云う意味だ!」
大人の本気を舐めちゃいけない。
人間というのは、本当に傲慢だ。
この世に起きていることは、なにひとつ不思議ではないのだ。
それは自然のことわりだから。
受け入れるも抗うも肝を決めるしかない。
予定外に1日早く読み終わってしまったので、今日は1日つまらなかったです。
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