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2009/10/12

もうムラへなんか行かない。

 もう森へなんか行かない
 すみれの花を探しには・・・
                  (フランソワーズ・アルディ)


「もう森へなんか行かない」は、フランソワーズ・アルディの歌のタイトルですが
私には、木原敏江さんの作品としてのほうがなじみがあります。
でも、どんなストーリーかは忘れてしまいました・・・なんやそれですね(^_^;)
ただ、タイトルだけでせつない気分だけは甦ります。

7月以来ずっと、私の頭の中でタイトルのフレーズがルフラン。
勝手に脳内で、森がムラに変換されて。
せつない思いとともに。

私が初めてムラこと兵庫県宝塚市の宝塚大劇場周辺を訪れたのは
いまからちょうど6年前の2003年10月。
宙組公演「白昼の稲妻/テンプテーション」観劇のためでした。

その年の夏、博多座ではじめて見た大和悠河さんの
「真っ赤なペネロペちゃん」を、どうしてもこの目で見たくなり・・・
心が決まったときは、もうチケットの一般発売は終わっていたので
ネットオークションで落したチケットを手に。

JRの駅から阪急へ渡ると、歌劇誌の広告とおなじ陽月華ちゃんの池田銀行のパネル。
駅からソリオ、花の道と周囲の景色を眺めるだけで、どこか漂う歌劇の雰囲気に
気持ちが高揚したのを覚えています。
なにもかもがうれしかったです。

それから、何回通ったのかなぁ。
ムラに来る日はうれしさで地に足がつかない心地がして
帰るときは心だけ劇場に残したままのような、寂しさでいっぱいでした。
つぎはいつ来ることができるだろうかと。

大劇場お披露目の初日の入りに悠河さんを祝福したくて、はじめて前の夜から泊まったこと。
トークライブ終了後、宝塚ホテルから最終の新幹線に間に合うためにダッシュしたこと。
お茶会。並び。そのあとのおしゃべり。
入り出。さまざまな表情の悠河さん。

早朝のガーデンフィールズ。
夜の武庫川の川音。
そしていつも誰かの言葉に傷ついていた、ことしのあの1ヶ月の日々。
あのときの傷が癒えるまで、私はムラへ足を向けることができそうにありません。

数週間後に訪れた日比谷では、不思議なくらいに心が軽く、
ムラでのあの心の重さはなんだったのだろうと思いました。
あの頃のムラで経験した心の揺れは、ことばでうまく説明ができません。
誰かがわるかったわけではなくて。
でも、いっそ誰かのせいにできたら、こんな心の模様を描くことはなかったかも。
ジェンヌさんたちを尊敬します。
若い彼女たちの肩にのっかった様々なものを思うと。

地元での全ツからはじめて、徐々にリハビリして
またいつかムラに復帰できたらいいかなぁ。
と思います。
いつになるのかわからないけど。


Nous n'irons plus au bois
Chercher la violette
La pluie tombe aujourd'hui
Qui efface nos pas
              (Françoise Hardy)

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コメント

タイトルにピン!ときました♪フランソワーズ アルディ
昔めっちゃ好きでした。レコードジャケットの横顔がすごく綺麗だった。また 聞きたい季節になりました(^o^)

投稿: cosmoyy | 2009/10/12 18:36

◇cosmoyyさん、

ストレートの金髪のアンニュイでキュートな横顔でしたっけ。
「さよならを教えて」だったかなぁ。

↓これがいまのフランソワーズらしいです。
http://www.francoise-hardy.com/

パンツスーツで、かっこいいですね~
こんな60代、憧れます。

投稿: theo | 2009/10/12 19:19

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