人がいとおしくなる物語。
『恋することも 美しいことも
はかなくて むなしい』
自分をとりまく人々の想いをうけとめていとおしみ
前を向いて生きていく彼女(タニア)はそう思います。
その儚いものを追い続けるのが人間なのだろう。
大野拓史先生の散りゆくものへの愛惜――
荻田浩一先生の失ったものへの追憶――
私が宝塚に惹かれ、大和悠河さんに惹かれるのも
だからこそだと思います。
TONOさんの『カルバニア物語』12巻読了しました。
カルバニア王国初の女公爵エキューのぶっとびぶりも魅力的ですが、
この巻では、カルバニア初の女王タニアの真っ直ぐさ
着実に身に着けていく自信がステキでした。
巻の中盤以降に登場する新キャラがなにやら面白いことになりそう。
正統な戦いを挑まず、卑屈な自分を育てていった男、ナジャル(新キャラ)。
彼は、タニアたちと関わることで変われるのか。
さわやかじゃない父子も面白い(笑)。
隣国のコンラッド王子のタニアへの想いはどうなるのでしょう。
(このコンラッド王子の白皙ぶり、和央さんが似合いそうだったんですよね~)
次巻がたのしみ。
大人が読んでも面白いコミックです。