i love REVIEW ♪
『レザネ・フォール~愛と幻影の巴里~』福岡公演を見てきました。
大野拓史先生。
1920年代。甘粕大尉。パリ。レヴュー。
なんだか、惹かれるキーワードが満載。
出演者もいい。
見に行きたいけど、福岡公演は月初の平日のマチネ1公演だけ。
ということで、直前にやっと行ける事になりました。
感想は。
よかったーーー!!!!
私の趣味ど真ん中でした。
設定からすると、もっとストーリーを膨らますことはできると思いますが、
後半のレヴューへいざなう伏線としては、私は満足です。
それは、やはり役者の力量が大きいかもしれません。
とにかく、スター揃いなんですもん。
あっちもこっちも見たい。
目が1つじゃ足りない経験は久しぶりでした。
さえちゃんも見たいけど、わたるさんも見たい。
そんな、舞台のあっちとこっちに離れんとってーー!
あんなキラキラ衣裳を着こなせるなんて、さすが元宝塚トップスター!!!
(以下、ねたばれしています。長いので覚悟して開いてくださいまし)
・
わたるさんは、サキュバスという役でした。
夢魔ですよね。
この悪魔は男性にしか見えないはず。
なんで、マダムに見れたんだろう(笑)。
相変わらずカッコイイですねー。
あのまっすぐに上がる細い脚。かっけー!!! 胸がすく思いです。
リアル男性と並ぶと、等身の凄さが際立ちます。
甘粕さんとマダム以外には見えない設定なので、
甘粕さんに指さされても、見えないエトワール(マリコさん)にシカトされちゃうところ。
微妙に可笑しかったです。
あと、後ろでんぐりがえりにときめきました。
不思議な存在です。
少ない人数のお芝居ですが、このサキュバスの存在がそれを補っているというか。
“空気”を醸し出しているというか。
もし、1本もののお芝居にするなら、このサキュバスをもっと活躍させると面白いだろうな。
もっと、甘粕の心をかき乱して、本心を暴き立てたり。
ついでに、他の人たちにも、それぞれ“理想の異性”に見える設定にして
それぞれの本心を暴き立てる狂言廻しにすると面白いだろうなぁ。
(エトワールとトラバーユには、 “理想の同性”ね)
星奈優里さん、ちょっとファンになったかも。
歌も踊りも、なんというか、フェザータッチ。
柔らかくて軽やかでしなやかで屈しない。
このタイプのトップ娘役さん、いまはいないんじゃないかなぁ。
迫力も柔らかさも兼ね備えてて、甘粕に詰め寄るシーン、どきどきものでした。
弱そうでいて強くて、したたかそうで脆そうなプライドの高い役が似合いますね。
なにより品がありますよね。
ちょっとタブーというかきわどいセリフも、彼女なら薄汚れた印象にならず
それが彼女の稀有な魅力のように思えました。
さえちゃんは相変わらず妖しく綺麗。
そこにいるだけで目を惹かれる、まさに麗人ですね。
で・・・気まぐれにオペラで見たら、お胸が・・・!
たにちゃんのお胸の比じゃありませんでした。
おかげで動揺した私は、大切なさえちゃんのセリフが耳に入ってない~!
(甘粕さんとタイマンのシーン)
だれだー。さえちゃんに紫のサテンブラウスなんてモノ着せようと考えたのはー。
拍手。
いやー。すごかった。
客席降りで、私が座っている列のちょうど真横に来て(座席からは遠いけど)
こちらに振り向いたさえちゃんのお顔じゃなくて、胸を思わず凝視していまいました。
(座っているから、目の高さが・・・)
なんど見ても凄かった・・・。
南海まりちゃんは、とっても可愛くてきれいでした。
歌声もきれい。
こんなにできるのになぁ。
彼女の同期は、彼女のほかにも可愛い娘役満載の期だったのに
時代のニーズとちがったのかなぁ。
(男役も美形が多い期ですよね)
甘粕正彦役の福井貴一さんは、とても美声の方でした。
MCの時は関西なまり(笑)。
唯一の男声ですが、
甘粕さんvsタカラジェンヌ、みたいなシーンもありましたが、
1人でぜんぜん負けてらっしゃいませんでした。
OG公演は初めて見るので、男声が混じっていることが
とっても不思議な感覚でした。
まりこさんは、劇中も「男役」?
ちょっと「国境のない地図」っぽいセリフもありましたよね。
トラバーユが日本を非難するのに対して、日本文化を褒めてました(笑)。
なんでもを受け止めている寛容な役で、それが似合ってらっしゃいました。
なんていうか、彼女にも妹にも、甘い(笑)。
彼女をめぐってまわりが勝手に火花を散らすタイプ。
本人、気がつかずにのほほ~~ん。みたいな。
ツレさんは、もうさすがです。
あの間のよさ。天性ですね。
彼女がいたから成り立つ作品だと思いました。
あのマダム。
お芝居のラスト、ツレさんのあの悲哀と笑いに泣いちゃいました。
彼女が歌った、アイ・ラブ・レヴューにもほろり。
なんとも味わいのあるハスキーヴォイスに、私は弱いようです。
で、もうレヴューは最高にステキでした。
人数は少ないけれど、でも、次から次にスターさん。
1人1人のオーラが届く範囲が広いから。
タンゴの赤いドレスのさえちゃん、妖艶でした。
1920年代の上海の女スパイ役とかやってほしー。
わたるさんとのペアに興奮しました。
2人で「紳士は金髪がお好き」やってほしー。
(わたるさんラッセル&さえちゃんモンローで)
セットの電飾もステキだったし。
出演者も舞台装置も洗練されていて、気持ちよかったです。
でもって、口を開くと爆笑。
笑いすぎて、終演後頭痛がしたくらいに(笑)。
MCで、「ここはパリ」と言い張るツレさんが、マリコさんに昨夜食べたものを
訊ねたら、マリコさんの答えは「もつ鍋」。
パリなのに、「もつ鍋」。
しかも「季節だから」とマリコさん。
もつ鍋に季節はあるのかと、ツレさんだけじゃなく、星奈さんやさえちゃんにも
つっこまれてました。
さえちゃんは、福岡出身の人に恋をしてたけど、ふってやりました、
と云ってました。その人の名は氷川きよしさん。
「ふられる前に、ふってやりました」ってことなんだけど、
それ、付き合う以前の問題だと思います(笑)。
星奈のゆりちゃんは、出身は鹿児島で福岡ソフトバンクホークスの
むねりん♪こと川崎選手に恋をしていると云ってました。
(ステキな方なんです、という言葉に客席から拍手。地元の人気選手ですから)
昨夜はなんと、一緒に食事をしたと自慢げにおっしゃってましたが、
「そこに私もいた」とマリコさんとさえちゃんが挙手。
2人っきりで、ということにしたかった星奈のゆりちゃんの思惑はご破算になりました。
そしたら、どういう話の流れか忘れましたが、マリコさんが
博多で朝青龍と白鵬のツーショット?を見たと言い出して・・・。
朝青龍と白鵬は仲がいいのか?!ライバルなのに?!で盛り上がるその他の皆さん。
仲が良さそうだったと言い張るマリコさん。
でも、そんなことより、マリコさん的には、2人のツーショットがどんなに場所をとっていたか
に感動を覚えていらしたらしくて。ポイントがちがうマリコさんが可笑しかったです。
ちなみに、その場所にはさえちゃんもゆりちゃんもいたらしく、さえちゃんが
横綱を遠くからこっそり覗きこんでいる素人なマリコさんの様子を再現されていました。
マリコさんは遠くから見られただけで幸せだったそうです(笑)。
それからどういう流れか忘れましたが、突然ツレさんが思い出し笑いと一緒に
新幹線で博多駅に着いたマリコさんとさえちゃんが
「ここから博多まで1時間くらいですかね~」と話していたと暴露。
・・・すでに、そこ博多ですから・・・・。
やれやれのメンバーを1人で引率するツレさんが目に浮かびました。
わたるさんは、今年の仕事始めが、今日と同じ福岡サンパレスでの「愛と青春の宝塚」で
仕事納めも福岡サンパレスで縁を感じるというようなことをおっしゃってました。
ん? 仕事納め? これからまだ各地をまわるのに。意味が微妙にちがうような…(^_^;)
言いたいことはわかります(笑)。
ツレさんからは、ずっとここにいなさい的なツッコミを受けてました。
あとは、血液型診断で、1人だけB型のわたるさん。
B型はA型に「とってきなさいよ」と命令するタイプと言われて困ってらっしゃいました。
「でもアナタは『私がとってきますぅ~』っていうタイプよね」と言われて苦笑・・・。
ツレさん、高い声を出して可愛くおっしゃってて、あれ、わたるさんの素のモノマネですよね。
もう、ほかにも書ききれないくらい笑わせてくださいました。
文句なしにコストパフォーマンスの高い公演でした。
| 固定リンク | 0
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
遅レスです。。。
なんだかその場の雰囲気が想像できて楽しいレポート
ありがとうございます。。。
さえちゃんの持ち物に気がつかれましたか・・・
男役時代は上手いこと隠していましたよねぇ(笑)
年末にはマリコさんと峰さんとのショーに行くので
どんなお衣装なのか。。。かなり楽しみでーす。
投稿: 一陽 | 2009/12/06 19:31
◇一陽ちゃん、
さえちゃんの持ち物・・・(笑)
CSで見たダルレークのダルマ・・・そーとーダイナマイトだった記憶が・・・(^_^;)
生のさえちゃんは、お披露目の全ツで見たことがあるんですけど、
ガルーダの男役総踊りのシーンで、こちらも1人でやけに
悩ましかった記憶がありますよ(笑)。
(他の男役さん達は威勢がよいカンジなのに)
昔も今も悩殺系ですね~
投稿: theo | 2009/12/06 20:01