永遠の夜明けが訪れる刻。
CSで放送してた「ダンシングフォーユー」東京千秋楽の録画を
何度も見ています。
ストレートでスマートで、エネルギッシュで品の良いショーだったなぁ。
舞台の上にいる皆のひさむきさと笑顔に元気をもらったショーでした。
音楽がどれも好きでした。
ことにギターソロが心の絃をかき鳴らし、いまも心に残響いています。
主題歌のエレクトリックギターのソロ。
そして、本来ギターソロになりそうなパートを
たっちんがハイトーンでスキャットするところは圧巻。
それから、ピストレロの間奏のバンドネオンからアコースティックギターのメロディ。
快感でした。
DVDでは楽曲や歌詞がカットになっている部分が多いショーでもあったので
CSで全部聞けたのは、本当にうれしかったなぁ。
ピストレロの歌詞は、本当に大好きです。
・
しかし、どういう状況なのか妄想が膨張します。
夜の暗闇にこの姿を隠し 愛の獲物を狙ったように
君をもとめる ピストレロ...
ですからね・・・。
「この姿」というからは、ピストレロは「私」ってことですよね。
そのうえ
十字架に背を向けて 愛の罪に手を染める
ですからね。どーゆーシチュエーション???
「禁じられたさだめ」って???
「君」っていったい???
(ストップ! そこまでだ、お嬢小母さん!!!)
黒燕尾に白手袋のストイックさもあいまって。
凄絶な色気と同時に潔さも感じさせる。
とっても魅惑的なシーンでした。
そして、その前のロケットが、毎回感動ものでした。
なんでか、見ていると知らずに目が涙でいっぱいになっちゃうシーンでした。
まだつづくのか!ってくらい長い脚上げなのに、笑顔を絶やさないタカラジェンヌの
意地と美しさに感動してました。
楽なので、退団者の挨拶も入っているのがうれしいです。
下級生も上級生もそれぞれに、どんなに自分が人々に支えられていたか、
どれだけそれに感謝をしているか、を
なんとか自分の言葉にして、伝えようとする姿が美しくて涙を誘います。
タカラジェンヌとして存在することがどれだけ稀有なことか。
それを身をもって知ったとき、タカラジェンヌは天空の星のような輝きを
身にまとうのだと思います。
彼女たちの宝塚の舞台に対する純粋な愛。
彼女たちを支える人たちの愛。
そんな愛を裏切らない劇団でありつづけてほしいと思います。
純粋な愛を食い物にしないでほしい。
そう思います。
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コメント
職業というよりも少女が憧れる夢の舞台・・・
そんな稀有な劇団ですよね。
投稿: 一陽 | 2010/01/12 21:57
◇一陽ちゃん、
そうそう。
憧れがなければ、あの世界は成立しないと思うのです。
憧れが支えているのよね。
そういう世界を支えているという誇らしさが失われてしまったら
いまサポートしている人たちもいなくなってしまうかも・・・
投稿: theo | 2010/01/12 22:26
何だかふと・・このショーが当初つまらない・・って
嘆いていたときのことを思い出しました。
何と言うか衣装もパッとしなくて好きじゃないなぁ
皆がいつも一緒で見せ場があんまりなくてって。
(あの銀橋ソロはありましたけどね☆)
でもあの作品を良作に押し上げたのは
ゆうがちゃま率いる宙組生の計り知れないパワーだった
のではなかったかなぁって結論づけている自分がいました。
皆揃っても一人でも観客を魅了できるそんな組を作りたい
ってゆうがちゃまが掲げていた目標が達成されたからこそ
これほどまでに好きな作品になったのだなぁって。
>そんな愛を裏切らない劇団でありつづけてほしいと思います。
>純粋な愛を食い物にしないでほしい
私もまさに同感です。
投稿: あい | 2010/01/13 09:48
◇あいちゃん、
そうそう。たしかにムラ初日あたりは嘆いてた気がします(笑)。
あいちゃんは、ショー全体の構成と同時代性(今このとき)に対する
ハードルレートが高いんですよね。
(FANASISTAが基準だから?)
おっしゃるとおり、パフォーマーである宙組皆の力が何かと科学反応して
良い作品へと化けたのでしょうね。
ショーって、そのときのパフォーマーのモチベーションがすごく影響しますよね。
あのときの宙組のコンディションがどんなに素晴らしかったかってことですよね。
客席とも双方向に盛り上がれた気がするし、
その意味でも、ライブが最高に楽しかったショーですね。
うっとり陶酔しながら見るより、一緒に盛り上がれて幸せなショーだったなぁ。
と思い出してニヤニヤしてます。(^_^;)
悠河さんが常々「憧れの舞台」と言っていたあの言葉が
これからもずっと曇ることのないようにと、願ってやみません。
投稿: theo | 2010/01/13 10:58