特別に選ばれた人びと。
ミュージカル「カーテンズ」。
ひとことで言えば、劇場に関わる人びとへのリスペクトにあふれた作品でした。
見終わると、どの登場人物も好きになっていて
繰り返して見ていると、さらに愛着が湧いてきます。
リピートしたくなる舞台でした。
見終わったあとは本当にほっこりして幸せな気分になれました。
(殺された人たちには気の毒ですけど…(^_^;)
そんな「カーテンズ」を見て思ったことなどを、思い出すままに書いてみます。
以下、ねたばれいたします。
・
初日と翌日の2公演、千秋楽と前日(23日)のマチソワの3公演、
東京公演は計5公演を見ました。
初日はそうでもなかったのに、23日の公演で大好きになった人の1人が
演出家のべリングさん。
オネエサマ系で良い味出してらっしゃいます(笑)。
「えっ?!!」と人が驚くジョークがお得意。
たぶん、彼はチョーフィさんのことがお気に入り。
けっこう2人、話が合ってます。
チョーフィさんが突然話し出す舞台への提案にいちばんのっているのが彼。
舞台を愛する同志として? それとも別のノミネート?(笑)
ニキのことをライバル視するのかと思いきや、
ニキが解放されたあとで、誰より心配してくれているような?
ああ、そうか。もしかして「女トモダチ」?
バンビとはどうもウマが合わないみたいなんですよね。
ハキハキした子より、おっとりした子のほうが世話が焼けて好きなのかも(笑)。
(じつは姐御肌?)
早口の台詞や、独特の言い回しが多いので、私が見た何回かでも
台詞がとっちらかっちゃったりされてましたが、それも含めてご愛嬌で
愛すべきキャラでした。
もう1人、23日に見て好きになったのがジェシカ。
初日の何倍も爆裂~!
オットコマエ~!
「あっちへ」のドレスリハーサルで、ジェシカのユーレイを見ました。
凄く歌い踊ってて、素敵でした。
生きていたときも、これくらい出来ていたらよかったのにねぇ…なんてね(笑)。
アーロンさんの「がんばれ」は、毎回ぐっときます。
せつなさとやさしさにあふれていて。
私はそれだけでじーんとして、それだけでいいんだけど。
あと素敵な音楽があれば。
じつをいうと、あそこまで高らかに想いの丈を歌い上げなくても・・・と思わなくもない。
ふだん抑えているぶん、素直になると歯止めが利かないのかしら(笑)。
ってかね、1人で歌ってないで、それちゃんと相手に伝えなさいよーと。
でもって、本当に相手に向き合って歌う「二人のミュージック」リプライズの場面は感動的。
私はあの場面のジョージアにもらい泣き・・・。
ふと舞台下手を見ると、彼らを見ているニキも瞳に涙をいっぱいためてる。
そんなニキにも共感。感動よね。これはって。
そして、ボビーの台詞がまたまた泣かせますよね。
ボビー、本当にあなたったら・・・(涙)。
大人の純情がいっぱい詰まったシーン。
アーロン、ジョージア、ボビー、そしてチョーフィ。それぞれの。
そこに居合わせたニキの心に万感迫るものがあるのも頷けます。
舞台に残ったニキと警部補。
ふたりの間に流れる、やさしい空気もまた、たまらなくいとおしかったです。
(見せ場はこの後もつづきますからね(笑))
謎解きや失敗作のミュージカルの手直し以外にも
もつれた人間関係も解けていくさまが見られるのが、見終わって
しあわせにな気持ちになれるゆえんでしょうか。
誰もがいろんな事情や理由を抱えてここコロニアル劇場にいるのだけど
その人びとに対するチョーフィ警部補の、やさしい眼差しが
この作品を、やさしく幸せなものにしている気がします。
それぞれの人物の気持ちに思いを馳せると
まだまだ書きたいことはあるけれど、それはまた後日に・・。
さて明日は、帰宅後に昨日ホテルから送った荷物を受け取って、荷造りして。
明後日は、仕事を終えたら新幹線で大阪へ。
どうか段取りよく進みますように・・・!
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コメント
まるで全ツ中のジェンヌさんのような過密スケジュール
最後は名古屋ですか?
投稿: 一陽 | 2010/02/26 07:34
◇一陽ちゃん、
荷物は無事受け取りました。
今夜中に荷造りして、明日は大阪。
来週名古屋です。
なんでこんなことに・・・
とうぶんは家族から何を言われても、素直に謝るしかないです。
投稿: theo | 2010/02/26 21:56