浮雲さん。
浮雲さんは、吉原No.1の花魁さんだ。
笑顔より、睨めつけるような凄みのある瞳が魅力。
気位の高そうなところも、見るからに高嶺の花。
高嶺の花は高値の花。
高級ブランドが好きそうな男の人にうけそうです。
会話はなかなか核心をついていて辛らつ。
それが面白い、と知識人を気取る人たちに思われるみたい。
彼女は、自分自身をトップブランドに見えるようプロデュースしているのよね。
思うままに好き勝手を言っているように見えて、
プライドの高い顧客たちの優越感をくすぐりながらも沽券を傷つけないように配慮している。
自分が頭を下げることの価値を、よく理解している。
賢い人です。
・
人と肌を合わせながら、誰よりもクリアな目で
人の本質を見極めている――― そんな能力に長けている人のよう。
だけど、インプットしたものをアウトプットするすべを
彼女は持たない。
せいぜい、「浮雲らしい言葉」で端的に言い表すくらい。
それも、聞く相手の反応に配慮しながら。
見たままを思うままをアウトプットするおせいは、
彼女の「なりたかった誰か」だったのだろうと思います。
最期に、本物の写楽を認って、それが同性であったことに
浮雲さんは、とても満足したように思う。
人は自分の中にむりやりに統合させた価値観や規範、役割から
逃れたい瞬間がある。
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コメント
>自分が頭を下げることの価値を、よく理解している。
>賢い人です。
そうありたいと思うけれど疲れちゃうこともあり。
明日は自分が頭を下げさせることをしてみようかと思ったり。。。
でもすぐに引き下がりそうな気がする(苦笑)
投稿: 一陽 | 2010/05/26 00:23
◇一陽ちゃん、
頭を下げるのって難しいですよね。
下げるべき時か、内容か、理屈と感情のあいだで
その見極めができなくて
私は、よくわかんないまま下げてたり、
機会を逃してたり・・・
浮雲さんは、ここぞというタイミングを弁えているのよね~
頭を下げそうにない彼女が下げるから、効果あり。。。
相手に下げさせるのもまた難しいですよね。
私はいたたまれなくて、ついおざなりに流してしまう。
本当はちゃんと謝罪を受けなくちゃいけない時もありますよね。
なんだか大変そうですが、がんばってください!
投稿: theo | 2010/05/26 00:50