語ることで世界は嘘になる。
世界は「私」という密室のなかで窯変する。
各々が各々の物語を紡ぎ
同じ名前の登場人物も役割がちがう。性格もちがう。
目的も動機もちがう。
善人が悪人に。悪人が善人に。
物語を紡ぐ人の数だけ異なった人格が登場する。
異なった理由や異なった人生が語られる。
同じ人物のことなのに。
分冊文庫版『邪魅の雫(上中下巻)』を読みました。
コードネームは「しずく」―――っていうのに反応しました(笑)。
(しずくちゃん、どうしてるかなぁ)
今回は榎木津があまり登場しないのがちょっと残念。
でも―――さいごに
「かっこつけすぎ!」
榎木津は憧れの人だけど、あの眼で視られたくないなぁ。
私の中には邪まなものがいっぱい詰まっているから。
榎木津と戯伝写楽のおせいちゃん、
私にとっては、おなじステージにいる人たちです。
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