« またもや、まさかの。 | トップページ | 浮雲さん。 »

2010/05/22

語ることで世界は嘘になる。

世界は「私」という密室のなかで窯変する。
各々が各々の物語を紡ぎ
同じ名前の登場人物も役割がちがう。性格もちがう。
目的も動機もちがう。

善人が悪人に。悪人が善人に。
物語を紡ぐ人の数だけ異なった人格が登場する。
異なった理由や異なった人生が語られる。
同じ人物のことなのに。

分冊文庫版『邪魅の雫(上中下巻)』を読みました。

コードネームは「しずく」―――っていうのに反応しました(笑)。
(しずくちゃん、どうしてるかなぁ)

今回は榎木津があまり登場しないのがちょっと残念。
でも―――さいごに

「かっこつけすぎ!」

榎木津は憧れの人だけど、あの眼で視られたくないなぁ。
私の中には邪まなものがいっぱい詰まっているから。

榎木津と戯伝写楽のおせいちゃん、
私にとっては、おなじステージにいる人たちです。

| |

« またもや、まさかの。 | トップページ | 浮雲さん。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« またもや、まさかの。 | トップページ | 浮雲さん。 »