長恨歌-----七月七日長生殿。
七月七日長生殿の約束は
天にありては比翼の鳥
地に又ありては連理の枝とならん
天は長く地は久しくとも
いつの日か終わる時もあるなりや
でもこの思い 綿々として尽きることはなし
―――(宝塚歌劇『花舞う長安』より)
7月7日といえば思い出す、白居易の長恨歌をベースにしたこの歌。
檀れいちゃんの楊貴妃、絶品でした。
「ここには突厥、ここは契丹、その横は・・・」
新人公演では、陽月華さんが演じてて、これもいいんです。
「楊貴妃」としての艶かしさは、さすがに檀れいちゃんに敵うことはないけれど
貴妃の私室で、玄宗皇帝に釵(かんざし)をもらうあたりのくだりは、
駆け引きに慣れないようには見えるけど、その余裕のなさがかえって胸に響いて好きです。
女が本当にほしいものは、愛が詰まった贈り物。サプライズ。
(ライバルに向かって「どうよ」と言える、女がもっとも優越感にひたれるアイテムでもある)
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そして、玄宗皇帝。
愛する者が望むものをなんでも与えてやれる・・・男の夢ですねぇ。
礼音ちゃんは貫禄不足ではあるものの落ち着いた
コスチュームものの真ん中として良い芝居をしていて、
なかなかハイレベルな新公だなぁと思います。
楽曲がどれも良くて、幻想的なシーンに酔い痴れることができて
宝塚的な美しさ豪華さ満載で。
最初のほうの芝居とかをカットして、時間を短縮して
ショー的な作品として
再演したらいいのいなぁと思います。
檀れいちゃんが着てた楊貴妃の衣裳がまた見たい~!
(胸に牡丹のモチーフがあるお衣裳が最高でした)
宝塚にまた楊貴妃が似合う美女が登場したら、、、という条件付きで・・・(^_^;)
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今更ですが、最近しみじみと私は星っ子の梅ちゃんが好きだったんだなーと思います。
大和さんの隣で、借りてきた子猫(アビシニアン)のように大人しくしている彼女を見るのは
なんか寂しかったんですよね。
もっと、なんかちがうよね?って心のどこかで思ってた。
反面、彼女がときおり見せる星っ子の顔に、宙組ファン&大和ファンの私としては
寂しい気もしてた。
フクザツです。
大和&陽月コンビは大好きで、「大和さんには彼女しかいない!」
と思ってたのも事実なんですが。
けど、タニマチャ、タニアリに組ファンとして目尻を下げていたのも事実。
このあたりの心境は、宝塚ファン独特のものでしょうかねぇ。
大和ファンかつ宙組ファンでありつつ、じつはピンの陽月ファンでもあった。
それが、このフクザツな心境の由縁だったかなぁ。
檀れいちゃんの代表作(役)は、楊貴妃。
桜乃彩音ちゃんなら、黒蜥蜴。
と私は思っているのですが、梅ちゃんの代表作となる役ってなんだろう。
新公なら、楊貴妃もアントワネットもやってるんだけど。
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さて、7月7日といえば七夕なワケですが、
やっぱり七夕は旧暦でやらなくちゃダメだと思うんですよ。
梅雨の真っ最中にやってたら、天の川は溢れっぱなし。
織姫と彦星はなかなか会えないよー。
国立天文台が、毎年「伝統的七夕の日」(旧暦七夕)を公表しているのって
皆さんご存知かなぁ。
(私は最近まで知らなかったです)
ことしは、8月16日だそうです。
この日なら、天の川も見やすいから、皆で夏の夜空を観測しようねってことかな。
七夕デートの確率も上がる。。。。
ちなみに、今夜は月齢25で晴れていれば、天の川も見やすいらしいです。
天の川(=星)は満月では見難いんですよね。
以上、宙と星と、ほんのちょこっと月のお話でした。
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