Once you lose your heart.
博多にうみのさんがいらっしゃった折、
「宝塚に何を求めているのか」という話題になりました。
それから、いろいろ考えています。
FAはまだまだ出ないけど、
私が宝塚に求めているもの。
それは、「刹那の夢」 ―― 感動と輝きの瞬間かなぁといまは思います。
一昨年の博多座のしずくちゃんのサリー。
思い出すと、いまでも胸がくーんとなります。
彼女のふるえる魂が見ている私にもつたわってくるような健気なサリーでした。
見ていると、訳もわからず涙が出ました。
あの、感動。
忘れられません。
トップ娘役候補の1人だと思っていたので退団発表はショックだったけど、
毎公演あの状態で舞台に居るのは精神的にムリだったのかなぁ
なんて、勝手に想像して納得もしました。
・
彼女にかぎらず、
タカラジェンヌには、そんな人を感動させるパワーを発する瞬間がある。
1人の女性がもつ力量以上のものを求められているがゆえに
ただ全力でそれに向き合って、孤独なたたかいを続けている彼女たちが
発するパワー。輝き。
それに、私は惹かれるみたいです。
胸がふるえるような感動と
泣きたくなるような笑顔。
それをまた見たいから、
宝塚の舞台に足を運ぶような気がします。
You've got to follow your heart.
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コメント
確かに…
プロの演劇集団ではあるのだけど完璧なプロを集めてのカンパニーじゃない…その存在そのものがややセミプロというか独身の女性ばかりが幼い頃から集団で訓練を受けてその中から抜擢をされて舞台中央へと向かっていく。野心満々の子も思いもかけずその場に投げ出された子もいるだろうけれど…そんな危ういところが宝塚の魅力かなぁ~明らかに外部の舞台とは別の目的で劇場に足を運んでいるような気がします。私の場合。
投稿: 一陽 | 2010/08/14 07:40
◇一陽ちゃん、
ワザで感動をあたえる人々を見るのとは、ちがう次元のような気がしますね。
世阿弥のたまうところの「時分の花」を愉しんでいるというか。
トップさんあたりになると、女性の最も美しい時期を
まるまるあの場所に呈するわけだから…。
そうした浮世離れした美しい人々を、
浮世離れしたまま美しいままに居させておく甲斐性というか
「社会の余裕」みたいなものが
失われつつあるような。
うたかたの夢を現にする力が、宝塚からなくなってしまわないことを
願わずにいられない今日この頃です。
投稿: theo | 2010/08/14 08:57