夢のありか。
波津彬子さんの『中国チャイナの鳥』を読みました。
同じシリーズの『月の出をまって』がよかったので。
子どもの頃からコミックは大好きで、
ずっと読み続けていたのですが、7,8年前から
どれを読んでもわくわくしなくなってて・・・
いつしか、コミックを読まない生活になってました。
原因はきっと、大和悠河さんですけど(笑)。
脳みその出来がお粗末なので、2つ以上のことを並行して処理できにゃいみたい。。。(^_^;)
宝塚って、舞台公演中のみならず、お稽古期間もそれ以外も
CSや機関誌やもろもろもろもろで、心を贔屓役者さんに縛りつけるところですね。
それに捉まると、私みたいな脳みその人間は、ほかのことが考えられなくなります。
さすがに、彼女が退団して1年余たち、
いまのスケジュールにカラダが慣れてきたようで、
「次」の告知があるまでは、焦れても無駄、
ただいつなんどき告知があってもいいようにニュートラルにかまえているしかないと
体得できるまでになったかな。
・
さて。本題の作品について。
中国の扇子、香炉、魔法の意匠が施された庭、ジャポネズリの椅子、
ロンドンの古い貴族の館・・・などがひとときの、あるいは長い夢を見せてくれます。
どれも初めて読む短編と思っていたのですが、
「グレイ卿の幽霊」という作品の中のささいなこと・・・幽霊に出遭ったときの
悲鳴の上げ方がなっていないと、とうの幽霊に指摘される場面に見覚えが。
ほかは覚えてないけど、このコマだけは記憶にある。
初出が記載されていないか、本のノドのところまで見てみたけど、ナイ。
前巻にはあったのになぁ。
ファンサイトを探して、みつけました。
“「アワーズガール」創刊号” ―― おー。なつかしー。
2000年に創刊して1年で休刊になった雑誌だ。
少年画報社。
当時、少女漫画を支えていた世代も「大台」にのぼり、女性向け漫画が迷走してた記憶が。
男性向けはうまく青年誌が引き継いで部数を伸ばしていたし、
女性向けもその方向へ行こうとしたのかな。
レディースやBLとは違う、青年誌とも違う、少女漫画特有のロマンと美意識と
リリシズムをもった大人向けの作品を好む人たちのための場が
なかったんですよね。
その昔は、いくつかの大きな少女漫画雑誌が、懐深くなにもかもを大きく呑み込んで
そのなかでうまく流れていたと思うけど、時代の嗜好が細分化してきて
BL嗜好や、大人向けのハードな描写がそこから分かれて、
低年齢層向けも分かれて。そんな大きな流れになったところはいいんだけど
それにはまらない作品たちが行き場をなくしていたような気がします。
ファンサイトでこのシリーズの初出誌をみていると、前巻の作品はぜんぶ「プチフラワー」。
この巻は、アワーズガールに掲載の「グレイ卿」を除くと、「flowers」になっていました。
プチフラワー、2002年に休刊してたんですね。知らなかったー。
大好きでした。萩尾先生の「マージナル」とか岡野先生の「ファンシィダンス」とか
名香先生の「シャルトルシリーズ」とか。ハズレのない雑誌だったなあ。
プチフラワーと月刊少女コミックの後続誌がどうやら、flowersで2002年創刊みたい。
こうしてみると、7,8年前を境に二次元の世界から三次元の世界に私の視点が移ったのも
個人的な嗜好の問題だけではないのかな、という気もしてきます。
かつて少女漫画にもとめていた夢とロマンと華やかさとリリシズムを
べつの場所で発見したのが ―― 大和悠河、であり宝塚歌劇だったのかも。
わたしがもとめた夢の在り処こそ、大和悠河だった――
なーんて。つごうよくこじつけ(^_^;)
ということで、大和悠河という夢とべつの世界の夢を、じょうずにスイッチして
すごしていけたら、それこそ至福と思う今日この頃。
いまこの時期は、世の中に読んでみたい小説やコミックがいっぱいあるしあわせに
どっぷりひたっています。
12月までには、たくさん本が読めそうです。。。(^_^;)
↑ ↑ ↑
(12月の大和さんのディナーショー開催が正式に発表されたのだ)
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コメント
>脳みその出来がお粗末なので、2つ以上のことを並行して処理できにゃい
そこがTheoさんの可愛いところです。
投稿: 一陽 | 2010/09/23 01:17
◇一陽ちゃん、
本人にしたら切実なのよ…
もう観念しましたけどね・・・
投稿: theo | 2010/09/23 19:10