お望みの結末。
波津彬子さんの『扉をあける風』を読みました。
シリーズ最終巻です。
猫のヴィルヘルムがどんどん猫又化してる~(^_^;)
猫はね
体が眠っている間
魂はどこでも行けちゃうんだよ
結婚できない男、コーネリアス・エヴァディーンも
とうとう結婚。
読者の誰もが望んでいただろう相手と(笑)。
重たい扉がとつぜん軽々と開いて、なんなく隣の部屋に行けてしまうことがある――
結婚って、タイミングですよねー。
異国のホテルで知り合った上流の人々の交流。
うさんくさい人や、偽名の人も混ざったりして。
荻田先生の「マラケシュ」を思い出しました。
・
オサさんのリュドヴィークと、ハッチさんのコルベットが
めちゃめちゃステキだったなぁ。
宝塚歌劇って、カッコイイ主役(男役)とカレをカッコよく見せるために存在する
独特のワザをもつ人々(組子)で成り立っているのよね。
したりと思う展開。望みどおりの結末。
上品で知的な会話と和やかな笑い。
華やかな衣裳と調度と美しい人々。
そんな絵に描いたような世界が目の前で繰り広げられ
ひとときの夢に浸れる宝塚歌劇が好きだったけど・・・。
いまはそれを、波津先生の作品にもとめているような気がする私です。
さて、つづけざまにシリーズ5冊読みましたが、
A5判(大判)のコミックが5冊になると、出費もなかなかなことに気がつきました。
(いまごろ)(^_^;)
12月のために節約しなくちゃ。
しばらくコミックはやめて、半七親分を読み耽ることにします。
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