ことしも大濠公園能楽堂で忠三郎狂言会を見ることができました。
番組は、語「鎧」、「昆布賈」、「柑子」、「仁王」でした。
昨年は術後の養生で来福されなかった忠三郎さんが、「鎧」の語をされました。
お元気になられてよかったです。
良暢さんのおおらかさがますます磨かれて昨年よりずっと余裕がかんじられました。
笑い顔がいいんですよね~ ついつられて見所も笑ってしまう(笑)。
小狡さがまったくなくて、お馬鹿さに愛嬌がある良暢さんは、
「昆布賈」の大名がよく似合います。
脅されていいように、平家節だの小歌節だので昆布を売らされるのに
踊り節のあたりでは、状況も忘れて楽しそうに歌い踊りだすところが可愛かったです。
お父様譲りの大きくておおらかな声がいいです。
「仁王」でも、仁王になりきったポーズだけで愛嬌があって可笑しかったです。
腕や首や肩にいろんなものを引っ掛けられてもなすがまま(笑)。
オチが見えているだけに、すっかりいい気になってうれしそうにしているのが
可笑しくて可愛くてたまりません(笑)。
参詣人たちが、思い思いに掛ける「願」の内容も可笑しかったです。
たぶん、皆さん切実に願を掛けていたと思います。
煙草が値上がりしたによって禁煙したいとか・・・(^_^;)
千作さんと千之丞さんの「柑子」は最高でした。
すごくライブ感があって、大笑いしました。
三つ成りのミカンを2つまで食べてしまった言い訳がすんだところで、
平家物語にある成経、康頼、俊寛の流刑の話をはじめて・・・
オチがみえみえ~\(^o^)/ その間といい口調といい、
ここで笑かす千之丞さんサイコー(笑)。
1つ目を食べた言い訳から、どれもこれも、さんざん笑いました。