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2010/11/17

笑顔のために。

下級生を応援されててお稽古待ちに行かれている方が
先々週お逢いした折、宝塚の今後の人事についておっしゃってました。

「劇団のやることだから、何があっても不思議じゃない」

何があろうと愛する生徒さんを応援するだけだよね。


先日、花組の次期トップスターの発表と、スタージェンヌさん2人の組替えの発表があり、
さっそくネットでは、人事予想と分析が娯楽というタイプのファンの人たちが
盛り上がってた印象。

私はひさびさに公式サイトを見て、
また公式でも「トップスター」って言うようになったんだなぁって思いました。

愛する贔屓さんが宝塚時代、「主演男役」と言っていたことを思うと感慨深い。
そんな「時代」だったんだなぁ。
ほんの2年ほど前のことなんですけどね。
こうして変遷を経て歴史は積み重ねられていくんだなぁ。

次期トップスターの発表、スターさんの異動をニュースにすることは
贔屓さんの退団などで宝塚に興味が向かなくなった人にふたたび
興味を向けてもらうきっかけになりますよね。

かくいう私も、来年の蘭寿さんのお披露目公演は見に行こうと、
いつ行こう? ムラか東宝か? とすぐ公演スケジュールを確認しましたもん。


かたや人事の異動というのは、動く人に絡んでいろんな影響が派生するわけで
いまとても複雑な心境にある方もいらっしゃるのだろうということは想像できます。

それにつけこんで、他人の不安を煽って愉しむ人もいるみたいで。
でも心に闇を広がらせるより、信じるべき人を見誤らず
信じつづけたほうがいい。
信じることは時にとてもエネルギーが必要だけど。

何のために。誰のために。
ときには自問自答も。


奥様を亡くされた松平健さんが、舞台のカーテンコールの挨拶で
「家に戻ると現実に戻りますが、こういった舞台を思い出し、
 みんな笑ったなと思って元気よく生きてください」
とおっしゃったとTVで知り、思わず落涙しました。

とくべつ松平健さんに思い入れがあるわけじゃないんだけど・・・
今回のことというより、いつもそんな思いで舞台をつとめていらっしゃるんだなぁと。
舞台に立つ人の1ファンとして、心に届くものがありました。

それは舞台に関わる方々皆さん、宝塚の生徒さんも同じだと思います。


「この世には不思議なことなど何もないのだよ」と京極堂は云う。
「面白いよ」とおせいちゃんは云う。

ことわりがわかれば不思議じゃない。
ことわりをすべてわかろうとするほど不遜なことはない。

見えるものだけを見たままに。
自分の目を信じて。
それには見る目がたいせつ。
感じる心がたいせつ。

そんな心持ちで
これからもいい舞台に出逢って生きていることをたのしめたらいいなぁ。

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コメント

全く仰る通りです。
今日の日記をさっきアップしたのですが・・・
昨日月組を観にいってしみじみと自分と宝塚の
長い長い歴史を思い出していました。あの頃
小学生だった私はもういい年の母親で、あの頃
劇場に行って並ばないと買えなかったチケット
は色々な方法で入手できるようになり、あの頃
耳にする事もなかった雑音も自然に入ってきます。
でもジェンヌさんが身を削りながらこちらに迫って
くる気迫を全身に浴びながらここで生で観ることが
私にとっての宝塚の全てだって思ったのでした。

東宝ならばお盆の頃は日本にいない可能性あり
ですが是非花組ご一緒したいです!楽しみ!!

投稿: 一陽 | 2010/11/17 20:49

◇一陽ちゃん、
私にとって舞台は夢を感じるひとときであり、
何かを発見したり確認したりできるひとときだなぁって思います。

いろんなことが言われているけど、やっぱり中の人たちは
よい舞台を作りたい、客席に夢のひとときを過ごしてもらいたいと
日々努めてくれていると信じたいし、信じてる(^^)!!

私もなんとか上京できるように努めます。
まだスケジュールはさっぱり立たないけど
8月より9月のほうが上京しやすいかも~と
いまのところは考えています。
夏に散財する出来事があまりないといいんだけど・・・(^_^;)

投稿: theo | 2010/11/17 21:53

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