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2011/01/19

人生は美しい。

Potiche_2今日は1月19日。
あれから2年経ったんですね~

さて、今日は「しあわせの雨傘」を見てきました。
カトリーヌ・ドヌーヴが素敵でした。

あの「ロシュフォールの恋人たち」のハッピーでおしゃれで
スレンダーだったドヌーヴも御歳67歳だとか。
それなりに貫禄もついたけど
おしゃれで美しいのには変わりない。
むしろ可愛さはいまのほうが増しているかも。

この年代の美人女優さんって、
お年を召しても独特の雰囲気というか品がありますよね。
ソフトバンクの若尾文子さんとかも素敵だなぁと思います。
年齢を重ねても夢を見させてくれるところが、素敵

さて、物語ですが、
じっさいのところ1970年代後半のフェミニストやコミュニストは
もっとトゲトゲしかったと思うけど・・・

舞台は1977年でも、夢を見せる相手は
2010年代の私たちへ。。。なんですよね。
私たちが見たい夢が詰まっている作品だなぁって思います。
ファンタジーだなぁって。

30年かけて、私たちが学んだコト。
30年かけて、私たちが行きついた夢。
それが、ここにはあるなぁと思いました。

世間知らずで純粋な人が一生懸命に理想を追う姿は
人の心に感動を呼ぶ。
あたたかでやわらかで。

そんな人を見ていると、
人は手助けをしたくなるんじゃないかな。

彼女にできることは、家事ややさしい言葉をつむぐ詩作や刺繍。
家族を心地よくいさせること。

だけど、彼女が語るコトバは、皆に夢見させる。
甘ちょろい夢かもしれないけど。
現実主義者にこそ、意外に効いたりする。
そんな彼女に人が手助けをすることによって、それが実現する。

それが人望ってやつですよね。
理想を語り、筵を織るしか能がない劉備玄徳を諸葛孔明や関羽たちが
命をかけても守りたすけるように。
彼女には、その魅力がある。

フェミニストもコミュニストも浮気者も
みんなまとめて包み込んでくれる愛。
甘々だけど、そんな甘い夢を皆がもとめている時代なんだろうな。


ファンタジーだけど、フランス映画っぽく
ブラックというか、「これが人生」と思うようなフフンと笑っちゃうようなセリフが
なんとも快感でした。

息子のローランと昔のラブアフェアの相手との関係が
もしや?と思わせて、裏切られて・・・ その脚本の知的ないじわるさが
痛快。

貞淑な妻だと思っていたのに、あらあらあら。。。。なところもフランスだぁ。
おしゃれです。

ファッションも、インテリアも。
セリフも、おしゃれ。
すごいこだわりだぁ。
(そんなところも、ロシュフォールを彷彿とさせてくれたり…)

ジャージ姿も可愛いんですが、
ピンクのオーガンジーのドレスが可愛かった!
もとは、50年代のドレスなんだけど、
それを労使交渉に着て行くんです。
上品なビジューとファーのケープを合わせて。
「おしゃれは従業員への敬意よ」と。
30年前とは着方がちがうところが、体型ともあいまってとってもおしゃれ。
可愛い~~
こんな60代に憧れちゃうなぁ。

彼女が若い頃の回想シーンは50年代風のクラシカルでハイクラスなファッション。
若かりし彼女を演じている女優さんが、また美人でセクシー。
エロティックだけど映像が上品でコミカルでハッピー。

娘の髪型がファラ・フォーセットだぁぁぁ!
と思ったら、やっぱり参考にしたみたい。

建物も車も。
森も湖も。
ほんとうに、見ているだけでニパニパ
とってもラブリーな作品でした。

時代遅れと皆に馬鹿にされる彼女だけど、
過ごしてきた過去を、いまの自分にアレンジして魅力的に見せる力はすごい。
このコーディネイト力。
それこそが、彼女の優れた能力かも。
それがファッションに象徴されている気がします。

時代遅れの女性が、誰よりも進歩的だったりする。
ちょっと皮肉でハッピーなフレンチコメディだぁ。


  ※「今日中にアップしたい」と焦って書いたら、
    一番云いたかったことを書き忘れていたので、追加しました。
                          (2011/1/20 11:00)


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コメント

まだ観ていないので的外れかもしれないのですが

年末に北海道出身の友人(オペラ歌手)と一緒に
お互いの生まれ故郷に近い函館の人々の営みを
オムニバスで綴ったちょっと胸が痛くなるような映画
を観たのです。私も友人も地元では多分オジョーチャンと
呼ばれるような生活をしていたかなぁ~。それでいて
あれがフィクションではなく極普通にどこかで展開されている
生活だというのも判るような気がしました。それは
多分それなりにその後の人生を生きてきたからで・・・
いまだに甘ちゃんなのかもしれないのですが、その後も
オジョーチャン生活ではなく、あくせく働く生活を送るように
なってもなんとなく頑張れているという点で今回の
『しあわせの雨傘』は観たいなぁと思っているのです。
(何だかまとまりのない文でごめんなさい)

投稿: 一陽 | 2011/01/20 11:05

◇一陽ちゃん、
いまちょうど、記事に付け加えしてアップしたところでした。
(さて、どこを付け加えたでしょう・・・

舞台がパリじゃなくて田舎な地方都市ってところも
このお話のミソかもしれない。
そこで何不自由なく過ごしたブルジョワの令嬢がブルジョワの奥様に。
だからこそ・・・みたいな。

フランスらしい皮肉やいじわるさもあるけど
誰のことも否定していない作品だったなと
いま考えてもそう思います。
フランスらしい包容力かも。
それがオトナってこと?(笑)
自分が生きてきた歴史を誇れるキモチになれるんじゃないかな。

P.S.
その映画、もしかして海炭市叙景かな?
昨日行った館の同じスクリーンで、しあわせの雨傘の直前に上映してました。
(日に1回だけの上映みたい)
よかったですか?
28日までなんだけど、仕事がお休みの日なら見れるかも。

投稿: theo | 2011/01/20 11:26

そうそれです。かなり重いお話ですが~北海道と九州と場所は離れていますが炭鉱と海運という共通点もあるかな。もしよかったら観てみて下さい。

投稿: 一陽 | 2011/01/21 08:35

◇一陽ちゃん、
不思議な地名だなぁと、炭鉱らしき風景写真とともに
気になってたポスターでした。
根性だしてみます。寒いけど・・・(^_^;)

投稿: theo | 2011/01/21 23:28

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