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2011/02/10

花の名の姫君の物語。

こういうコミックを読みました。
「花の名の姫君」 ―― 木原敏江先生です。

なぜ手にとったかって・・・
そりゃあもう、これが「桜姫東文章」を漫画化したものだからです。
4月に御園座で大和悠河さんが桜姫を演じられますからね。
・・・ってすごい説明口調(笑)

歌舞伎のありえなーい!な筋書きをどう漫画化して読者に納得させるの?
と思っていたら、さずが木原敏江さん、巧いなぁ。

桜姫がまことに愛らしいですheart01

「姫君」と人々が大切に傅きたくなる魅力があります。
仕えていることが誇らしくなるでしょうね。

姫様装束が誰よりも似合って
微笑みかけるだけで値千金。
無邪気で世間知らずで、1人では何もできない。そのことに価値がある。
だからこそ“お姫様”。

その姫君が・・・
天と地の境遇にって話ですから、観客(読者)は興味津々にもなりますよね。

釣鐘の権助がちょっときれいすぎかな?
(そこは少女漫画ゆえに?)
若々しすぎて色悪の色気がないような。
もっと汚れてたほうが私は好みだな。

女郎に転じた桜姫も、私は玉三郎さんのここまで変わるか!な印象が強いので
ちょっと可愛すぎ。
もちょっと悪婆風味の凄味がほしいかも。

と思えたけれど、そこはしょうがないかな。
あまり変わりすぎると、漫画的に説得力が薄れそう。
あんなに愛嬌たっぷりのお姫様だったのだもの。

この作品では蓮っ葉で愛らしい女郎さん。
それはそれで好ましいからいいやhappy01
一人称は「みずから」(姫様言葉)です(笑)

木原さんは、読者が共感しやすいように
かなり現代的に登場人物の心情を埋めていらっしゃいますね。

でもそれでもやっぱり、えーーー???な部分が(笑)
人の奥さんに代わりに女郎になってくれっていうの?
えっご主人もOK? えっ本人もOK? ・・・みたいな(笑)

そんな目を丸くして読んでしまう部分も
お家が第一という大義名分の時代ゆえ。
ラストでそう納得させる手腕は木原先生お見事です。
あきれたお姫様がお手柄のお姫様に。

そして、木原節炸裂のせつないラストカット。

ひさびさにドラマティックな少女漫画を読んだわーと思いました。

「綺譚桜姫」観劇の前に、原作のストーリーを知っておきたい方には
おすすめかな。

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コメント

ぜひぜひ参考に読んでみます!
すごく楽しみです☆

教えて下さってありがとうございますm(__)m

投稿: とっこ | 2011/02/10 19:03

◇とっこさん、
綺譚桜姫が原作どおりとは限りませんが、
(むしろガラッと変えてこられるかもしれませんが)
この漫画のほうは
キャラクターの性格付けが漫画的に誇張されてたりはしますけど
ストーリーはほぼ原作のとおりのようです。
それをわかりやすく描いてあります。
(清玄と白菊丸の因縁のあたり、家宝の都鳥の文章の件など)

ので、参考にはなるんじゃないかな。
あとは本当に、どんな脚本で
どんな桜姫になるのか・・・。
たのしみ。。。(^^)

投稿: theo | 2011/02/11 00:05

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