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2011年3月の3件の記事

2011/03/08

時を超えて。

大矢ちきさんの「回転木馬」を読みました。

読みたいと思っていた少女の頃の夢が叶った・・・かな(笑)。
当時は『週刊マーガレット』と毎月出るコミックス(単行本)、小説本でお小遣いを使い果たし
『りぼん』には手が回らなくて、単行本が出たら読みたい漫画の筆頭がこの作品だったんです。

70年代の最もおしゃれな画風は、憧れでした。
「おじゃまさんリュリュ」は大好きでコミックスを何度も読み返しました。

男性のこけた頬とか、垂れ目に上唇に鼻腔の形。
すべてが好きでした。
いま、こうして「回転木馬」を手にとって見ても
ちっとも色褪せないところが、すごいです。

のちのち私が洋楽にハマるのもこの流れだったんじゃないかなぁ。
初期のロングヘアーのクイーンとか(笑)。
(はい、ルックスでハマりました)(きっぱり)

こんな人間が世の中にいるものか。(反語)

――― うそっ! いたっ!!!!!!!

と思ったのが、クイーンであり、のちのちに出遭う大和悠河さんであったりするワケですね。

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2011/03/05

永遠と呼べる春。

メリッサって、本当はとっても臆病な人なんだなぁ。
まさにいま掴めば手に入るという瞬間に、手を放してしまう。
自分に自信がなくて。
そして馬鹿騒ぎ。

人は皆いつか自分を捨て去るものと思っているんだなぁ。
捨てられる前に、自分から手放してしまうんだろうなぁ。
捨てられるのが何よりもこわいから。

永遠の愛を信じることができなくて。

永遠の愛は求めるものじゃなくて
自分の中に育てるものだってわからなくて。

何ひとつ続けることができない彼女の唯一の寄りべが
アンディとの手紙で。
アンディの自分への気持ちで。
でも彼にとって一番じゃないことはわかっていて。
彼にとってはワン・オブ・オールなのに。
自分にとってはすべてになりそうなのがこわかったのかなぁ。

あそこで踏ん張っていればという瞬間が幾度もある。
そしてさいごも・・・

結婚してもとうてい続けられなかっただろう2人。
ソウルが最優先の彼女と。
ライフが最優先の彼。

たがいに自分が持ちえないものに憧れて
もう1人の自分を相手の中に見ていたんだなぁ。

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2011/03/01

愛をこめて。

A.R.ガーニーの「ラヴ・レターズ」を読みました。

悠河さんが演じた朗読劇の原作です。
メリッサとアンディ、
2人の男女の50年間におよぶ書簡のやりとりが綴られています。

ハードカヴァーとはいえ、このページ数(90頁余)で2,300円って・・・。
米国で出版されているのは、ノートのようなリング製本で650円ほどなのに~。
それくらい、いま日本で翻訳本って売れないのね。。。
人気作家の版権が高くて、翻訳・出版が頓挫してしまうくらいだから…。
アン・ライスとか。。。


2人の性格の違いがあきらかで
せつない・・・
メリッサは、大きくて安定感のある
自分をつなぎ止めてくれる何かがほしくてたまらないんだなぁ。
アンディの娘に生まれたらよかっただろうに。
じゃじゃ馬だけど愛されて幸せになれたろうに。

読み終わってからのほうが、胸が痛い作品ですね。

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