太陽が噛みついてる。
「SHIROH」、また見たいなぁ。
キャストもストーリーも何も知らずに見たので
吉野圭吾さんが登場したときは、興奮したなぁ。
しげちゃーーーん
あんな死に方ができる人は、圭吾さんの他にはいないと思います。
あの瞬間をまた見たいなぁ。
杏子さんのハスキーヴォイスを聴けるとも思ってなかったです。
お福さん、シリアスキャラかと思ったら、パパ(益田甚兵衛)とのコンビがコミカルで面白かった。
大塚ちひろさんのリオ、私は白鳳時代の仏像を思い浮かべていました。
興福寺仏頭や法隆寺の夢違観音とか。優しげでおおらかで優美でエキゾチック。
高橋由美子さんのさんじゅあん(寿庵)は、小粒で愛らしくも闇市を取り仕切る首領の凄みと
益田四郎を慕う健気さと優しさとを兼ね備えた女性でした。
四郎は自分の迷いで頭がいっぱいだから、なかなか気づいてもらえないのがせつないやら。
(けっこうストレートに近い形で告ってますよねぇ。四郎はトーヘンボクですねぇ)
・
益田四郎役の上川隆也さんは、こういう悩める役が多いですよね。
(昔、大河で毛利隆元演じてらっしゃいましたよね)
自省的で自分探し中のキャラ設定は、見る人がもっとも同調しやすい登場人物かなと。
彼は動機がほしかったんですね。
失った自信を取り戻すための動機と皆にさすがと認められるシチュエーションが。
自意識が強くて、とても現代的な悩みかと。
きっと容易く人に利用される。
益田四郎の父益田甚兵衛役の植本潤さんの身体能力凄くないですか。
あのジャンプ。
ロケンロールだし。
真面目な人かと思いきや、じつは現実主義のちゃっかりさんで。
そんな彼だからこそ、まるちりシーンは泣けました。
たとえ誰かに利用され操られていたとしても、これ(殉教)は自分の意思ですることだと。
彼はもう見つけてしまった。
見つけてしまった人は強いです。
秋山菜津子さん演じるおミツさんが好きでした。
葛藤がわかりますよね。カッコイイし。
ドキドキさせるし、死に様も。
こんな私でもはらいそに行けるかい?とか涙です。
いい役ですねー。スタイルもいいですねー。
あのシーンで四郎(中川晃教さん)が歌う歌が耳に残っています。
中川晃教さん演じるもう1人の四郎(天草の四郎)は
特別の才能を持つ若者。
同じ境遇のバテレンの父と日本人の母を持つ子どもたちと仲間を作り、
迫害を受けながらも、戸籍の外でコミュニティの外で生きている。
ときに、人の心を動かす歌を武器に。
掟(法律)にも宗教にもしばられずに。
その彼が、その歌で人々を救ってほしいと言われて。
どうして彼はキリシタンの仲間になったのか。
父親たちが残した財宝を売って父親たちが残した難破船を修理して
いつか大海原に出でて、自分の居場所を探しに行くのが夢だったはずなのに。
人に心を動かされて。
奇跡をその目で見てしまったから。
自分の存在理由をみつけられそうな気がして。
自分の居場所をみつけたような気がして。
・・・そんな感じだろうか。
姉御肌のおミツさんのことを慕い戯れあう姿は、どこか情愛に飢えた子どものようで。
人を疑わない彼の純粋さ。そして奇跡の歌声。
それは、父なるでうす(神)に見捨てられたと思うもう1人の四郎の心を追い詰める。
アジテートする人の理由。
アジテートされたい人の気持ち。
それがすごく伝わって、だからこそ、そんなのダメなのに…と思いつつ
しょうがないと思う。。。
正しいとか正しくないとかじゃなくて
人間にはこうした面がある。
是非もないのが人の気持ち。人の行動。
後ろも前もなく彼らに見えるのは天国の門のみ。
狭いのか広いのか、行ってみなければわからない。
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