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2011年5月の7件の記事

2011/05/30

青山に時鳥。

岡本綺堂の「半七捕物帳【五】」を読みました。

これまでの4巻は、半七老人の謎解きの前にだいたいの察しがついたのですが、
5巻になってちょっと様子がちがってきました。

このあとどうなるの? どういうこと? 
とドギマギして先を楽しみにしているところで、
「もうおわかりでしょう」と話をやめてしまうご老人。
わかんないのよー。
早く続きを話してきかせてーー!
ってかんじです。
ふんとにもも。人が悪いったら。
と、かなり翻弄されました(笑)。

私なんかが知らないけっこうディープなお江戸の話についつい夢中になってしまいました。

そうか、この時代は男と女が入り混じって芝居をするのはご法度なのか。
男芝居の一座、女芝居の一座と分れていたのですね。

この時代にも、沢山の女性に貢がせる女性がいたのかー。
どんだけ魅力的なんだろう、気になる~。

つぎつぎに男たちを誑しこみ、言葉も通じない異国の男まで転がす悪女とか。
面白いお話ばかりでした。

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2011/05/21

閉ざされる門もあれば開かれる門もある。

今日は、キャナルシティ劇場で劇団四季の「ウィキッド」を見ました。

 

四季専用劇場の福岡シティ劇場からキャナルシティ劇場になって初めて行きました。
でも基本的になにも変わってなかったかな。
2階席も見やすいし、座席も低めで足がブラブラしないのがワタクシ的にイイかんじ!
演目的にお子様の来場も考慮してあるからでしょうか。
他劇場のちょっと座面が高めの椅子だと、足がつかなくて(つま先だけつける格好になる)
しんどくなっちゃうことが多々あるので、うれしいのです(^-^)
足が長いマジョリティの皆さんにはわからない悩みですよね(笑)。

 

作品は、うん、これはオズの国を舞台にしたいかにもアメリカンな青春ドラマですね。
グリンダのキャラがめちゃめちゃ可愛かったです。
とっかえひっかえな衣装も、どれもこれもちょう可愛い~)^o^(

 

それにひきかえ、エルフィーは緑色だし黒装束で対照的。
生まれも育ちも違う反目しあった2人(1人はWASP的、1人はマイノリティ)が
友人になり、さらに唯一無二の親友になる展開は
いかにもアメリカ人が好きそう~~~ってかんじ。

 

 

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2011/05/11

笑うチカラ。

京極夏彦著「豆腐小僧その他」を読みました。

角川つばさ文庫というジュブナイル系の
文庫シリーズ用に書かれた「小説 豆富小僧」と
京極夏彦作オリジナル妖怪狂言の台本「豆腐小僧」「狐狗狸噺」
「新・死に神」と落後「死に神 remix」が収録されています。

巻末には、昨年お亡くなりになられた大藏流狂言方で
豆腐小僧を演じられた茂山千之丞さんの
「京極作品と狂言との“歴史的出会い”」も特別収録されています。

まず小説「豆富小僧」ですが、これも映画とはちがうお話です。

先に読了した「文庫版豆腐小僧双六道中ふりだし」と
最初と最後はおなじかな。
あちらは幕末時代、こちらの舞台は現代ですが。

ジュブナイルらしいわかりやすさと
ジュブナイルらしい大団円。
ジュブナイルだけど、妖怪とはなんぞやという著者の妖怪論は健在。
自分の役割を心得たラストのお豆富ちゃんにじわじわと涙でした。

映画のシナリオのラストには納得がいきませんでしたが
こちらは深く納得です。
だって、映画のラストだと妖怪の意味がないもの。

妖怪とは人間の知恵であり文化そのもの。
この世に生きることを受け入れるための装置。

自然や人の力の及ばないものを畏怖することを忘れ
思い上がった現代人への語りかけとも読める作品だと思います。

「双六道中ふりだし」を読んだ後だと、ストーリーの意味がよくわかります。
たぶん、これを読んで「双六道中ふりだし」を読むと、
この児童向けの小説の深さをさらに感じられるのではないでしょうか。

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居ないから居るんです。

京極夏彦著「文庫版 豆腐小僧双六道中」を読みました。

妖怪とはなんぞやがぎゅっと詰まった1冊です。

人は見えないもの、概念や人の心のありさまを
自分なりに補完する。
おのれの知識や経験、願望に基づいて。

どうせなら、人が嫌な気持ちになるものよりも
笑顔になれる方向で補完できたらいいですよね。

誰かの見えない心を思い計る時も。
悪意ととらずに、良かれという思いを汲み取りたいものです。

ちなみに手前が所有いたしまする本は、
↑こんなに可愛い表紙ではございません。
いつもの如く、荒井良さんによるフィギュア?の写真の表紙です。
買ったときは、アニメ映画化されるとは知らなかったのです~

深くて可笑しくて理屈っぽいけど、すごくわかりやすい本です。
語り口が、とっても好きです。
こんな風に語れたらいいなぁと思います。

語り(地の文)からもとことん落とされまくり馬鹿にされまくるお豆腐ちゃんですが、
こんな展開でも、ラストはうるうるしちゃった私です。

著者のシリーズを読んでいる人なら、
著者がこれまでの著書で込めて来た思いが
この本にぎゅうっと詰まっているのがよくわかると思います。

巻末には、市川染五郎さんのお豆腐小僧愛に溢れた解説も入っています。
こんなに多くの人に愛されている妖怪もいないのではないでしょうか。

著者のファンの方にはもちろん
そうでない方にも、オススメしたい1冊です。

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2011/05/07

いるけどいないんです。

昨夜は、下の娘と映画「豆富小僧」を見に行きました。

彼女のチョイスはだいたいこんな感じです。
職場のお得意様には「妖精ちゃんの○ちゃんです」と紹介されるらしい20歳です。

娘の職場もなんだか不思議なところなんですけど。
ピュアでいい方たちばかりで親としてはありがたいと思っています。
でも世知辛いこの現代社会の中で大丈夫かな?
だからこそ、需要があるのかな?
などなど。
心配しだすと尽きないけれど・・・

お豆富ちゃんを見ていると、隣に座っている娘ととってもかぶって見えて複雑・・・
隣で娘は泣いていました。
うーん。
親としては、そんな道は選んでほしくはないぞ。
なんとか巧いこと交渉して、見苦しかろうが「どっちも生きる道」を
切り拓いてほしいぞ。。。

だがしかし、その「交渉」が、とてつもなく困難なのが彼女なのだった。。。

達磨さんのように始終ついて回れたらいいんだけど。
20歳も過ぎたいま、そうもいかない。
(数年前まではそうしていたんだけど。いつ呼び出しかかってもいいように仕事は在宅で)
(でもいまは、悠河さんを見に行かせて~~~否、行ってきますから後はよろしくと)
(↑理由はそっちかい!)

原作(豆腐小僧双六道中)とは出てくるキャラクターは同じでも
まったく違うストーリーとなっていまいた。

わたくし的にお気に入りキャラだった猫股の三毛姐さんが
ああいう造形になるとは衝撃でしたが・・・
(私のイメージだと、美人で鉄火肌で色っぽい山猫廻しのお銀さんで)
(ていうか、ありていに云うと大和悠河さんの造形でイメージしてたので)

無駄に3Dで面白かったです(笑)
女の子のお母さんの声が檀れいちゃんでした。

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2011/05/04

どんたくに負けないぞと博多弁で音月さんは云いました。

(でも正確にはすっかり忘れました)

 

前記事のタイトル「好いとうよ」は、
音月桂さんが、ショー「ロック・オン!」でキザって客席にウィンクして云った言葉です。
博多弁なのに、男前でカッコよかったです(笑)。

 

いやぁ~ん、あの桂ちゃんが、こんなキザりをするようになっちゃって~~~
ってかんじでした(笑)。

 

お化粧にどことなく水さんの面影がありました。
キザりにも、水さんを思い出させるものがありました。

 

そういえば、未涼亜希さんの、あの動きに無駄のない、
でもキメるときはキメるキザりは春野寿美礼さん風味だったなぁ。とかも。

 

こうして、何かを引き継ぎながら、タカラヅカの男役っていうのは
生きつづけるのかもしれないですね。
前時代からのファンの人は、そんな昔の想い人の面影に心疼き、
新しいファンの人は、ひたすらにカッコイイ~~~ってときめいて
そんなふうに、綿々と続いていくもんなんだなぁって感慨深かったです。しみじみ。

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好いとうよ。

宝塚雪組全国ツアー公演「黒い瞳/ロック・オン!」5月3日のソワレを見てきました。

 

すごーく良かったです。
お芝居もショーも、ちょっと懐かしい宝塚ってかんじで
宝塚を見たー!\(^o^)/ って気分で大満足です。

 

「黒い瞳」は本当に脚本がいいなぁ。
そして演出振付がいい。

 

立ち位置も生き方も年齢も違う男同士の友情が感動的に描かれてて
だけど、女性の生き方もないがしろにせずにちゃんと描かれている。
ミノロフ夫人、エカテリーナ2世、パラーシカとマクシームィチの恋。
動乱の中にあっても、ちゃんと人々が生きている。
トリオの存在が効いていて、1時間半でこの壮大なストーリーが収まっているのが巧い~。
たった数秒のダンスで、反乱軍が内部から崩れていく様子がわかるのが凄い~。

 

音月桂ちゃんはさすがの安定感。貴族の純粋なお坊ちゃまがお似合いでした。
舞羽美海ちゃんは、声が愛らしい。心のこもったセリフで泣かせるなぁ。

 

まっつ(未涼亜希さん)のプガチョフよかったです。
得体の知れない怪物というよりも悲壮感が勝つかんじでしたが、
彼女なりのプガチョフ像をつくっていたと思います。
優しげで育ちのよさそうな英国貴族の若様(クリフォード@マラケシュ)のイメージが
私の中でずっとあったのに、こんな骨太な役が似合うようになって…(しみじみ)
トロイカの場面のニコライとの歌、聴けてよかったー。それだけでも大満足。

 

 

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