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2011/05/30

青山に時鳥。

岡本綺堂の「半七捕物帳【五】」を読みました。

これまでの4巻は、半七老人の謎解きの前にだいたいの察しがついたのですが、
5巻になってちょっと様子がちがってきました。

このあとどうなるの? どういうこと? 
とドギマギして先を楽しみにしているところで、
「もうおわかりでしょう」と話をやめてしまうご老人。
わかんないのよー。
早く続きを話してきかせてーー!
ってかんじです。
ふんとにもも。人が悪いったら。
と、かなり翻弄されました(笑)。

私なんかが知らないけっこうディープなお江戸の話についつい夢中になってしまいました。

そうか、この時代は男と女が入り混じって芝居をするのはご法度なのか。
男芝居の一座、女芝居の一座と分れていたのですね。

この時代にも、沢山の女性に貢がせる女性がいたのかー。
どんだけ魅力的なんだろう、気になる~。

つぎつぎに男たちを誑しこみ、言葉も通じない異国の男まで転がす悪女とか。
面白いお話ばかりでした。

若き日の半七親分が活躍する江戸の風情、
そして昔語りをする半七老人の明治の東京の暮らしぶりも興味深いです。

百人町の武家屋敷は青葉の下に沈んで、初夏の昼は眠ったように静かである。渋谷から青山の空へかけて時鳥が啼いて通った。

もう~~すてき。しびれてしまいます。
(ビルがそびえる現代の渋谷では考えられない!)

巻末の解説を読んでいたら、昭和50年代のお正月の東京宝塚劇場では、
晩年の長谷川一夫さんが5度半七親分を演じられていたのだとか。
へー。
建替えられる以前の東京宝塚劇場ですよね。
こんにちのように通年で宝塚歌劇が演じられるようになる以前の。
へー。

こうなったら(どうなったら??)
蘭寿とむさん主演で、半七捕物帳なんぞいかがでしょう。
東京宝塚劇場で約30年ぶりの半七捕物帳!!!と銘打って。
もちろん青天で
(ショーは黒燕尾まつり&ウィンク一本釣りでヨロシク!

花のお江戸の、昔、明治、昭和、そして今。
そんなことに思いを馳せる愉しみも感じさせてくれる1冊でした。

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