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2011年6月の8件の記事

2011/06/30

覚書。

白虎隊シーンの詩覚え書き。

 

  少年団結す 白虎の隊
  国歩艱難 堡塞をまもる
  大軍突如として 風雨来る
  殺気惨澹 白日晦(くら)し
  鼙鼓(へいこ)喧闐(けんてん) 百雷震う
  巨砲連発 僵屍(きょうし)堆し
  殊死陣を突いて 怒髪立つ
  縦横奮撃 一面開く

 

                 ここまで会津(一)(一幕)

 

  時に利あらず 戦い且つしりぞく
  身は創痍をつつみ 口に薬を含むる
  腹背皆敵 将何くにゆかん
  剣に杖いて閒行 丘愕を攀(よ)ず

 

                  ここまで会津(二)(二幕)

 

  南鶴ヶ城を望めば 砲煙あがる
  痛哭涙を飲んで 且つ彷徨う
  社稷亡びぬ 以ってやむべし
  十有九士 腹を屠って死す    

 

                    ここまで白虎隊(二幕)

 

 

はっきり聞き取れなかったところ多数アリ。
再演あったらいいな~。

 

元の佐原盛純の漢詩「白虎隊」を
どう読み下すか・・・
なのかなぁ。

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2011/06/25

紅顔可憐の少年が。

シアタークリエ公演「風を結んで」、
6月17日から千秋楽までの4公演を続けて見ました。

 

もうね、思うことがたくさんある作品だったのです。
語りたいことがたくさんありすぎて。。。
すでに5本ブログ記事を書いていてさらに2本書きかけているんですが、
これがまとまらない。

 

思いがとりとめもなく溢れてしまって、
本当に中川さんの挨拶状態(笑)みたいな。。。(^_^;)

 

で、こうしているあいだに大阪公演になっちゃいそう。。。
(名古屋は見れません・・・
ってことで、残りは大阪公演後に落ち着いて書くことにしようと思って。

 

 

どうしてもいま書いておきたいことだけピックアップすると、
一つは、
1年前にこの舞台を見ていたとしても、私の感動は今と変わらないと思います。
この1年で経験した思いをプラスすることはあっても。

 

まちがいなく普遍的な人の思いを描いた作品だと思います。

 

 

それから、大阪公演を見る前に個人的にこれだけは記録しておきたいことが。

 

劇中に白虎隊に扮した出演者が
「イメージを動画でお送りしています」的に登場しますが、
そのなかでも、紅顔可憐の美少年といえば
もうおわかりでしょう。
(和風総本家のナレーション風に)

 

(長いので・・・というかくだらないので畳みます)

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2011/06/22

と思います。

18日は友人とシアタークリエ公演「風を結んで」ソワレを見て
食事してホテルに戻って、とりとめのない話をしました。
最近見た舞台やDVDや本の話。
いつもよりのんびりと。

 

翌朝はなにげなく点けたテレビを見て。

 

原発事故関連のまるで不安を煽るような報道の仕方や政府の批判ばかりの内容に
「いまマスコミがすべきことは、政府批判じゃなくて
 どうすれば身を守れるのか、何を判断基準にすればいいのかを
 人々にアナウンスすることじゃないの?!」とテレビに向かって憤ってみたり。

 

気心知れた相手と同じテレビを見て、あれやこれやと好き勝手なことを言えるのは
至福の時間だなぁと感じながら。
このなんともいえない信頼感と安心感は宝です。

 

元プロ野球選手の方が、昔の栄光時代を語っているのを見て
「この人って凄い人だったのよねー」
「でも王さんや長島さんみたいなカリスマにはならなくて商売人なのよね」
「平吾じゃないけど、知恵があるから」

 

商売も才能、カリスマになって人々の夢を背負うのもまた才能という話になって。
「教育って大事よねー」という話になる。

 

教育って大事から、「風を結んで」の話になり、
ラストの静江さんが平吾に言うあのセリフは
いまの感覚だと当たり前のセリフに聴こえるけど
ここで彼女がこれを言うのは凄いことなんだよーってこと伝わったかなぁという話になりました。

 

伝わってほしいよねー。見ている人に。
静江さんがそう言えるようになったのは由紀子さんとの出会いがあったからだもんねと。
(ねたばれします)

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2011/06/20

生まれ変わっても。

シアタークリエ公演「風を結んで」18日のソワレは趣味友達と一緒に見ました。

 

お芝居は好きだからと上京のたびに一緒に観劇してくれる奇特な友人です。
そして見終わった後はいつも観劇トークで盛り上がるのが楽しみです。
だけどいつも電車の時間を気にしなくてはいけないので
いっそ泊まりましょう!ということになって今回はわざわざ1泊で観劇してくれました。

 

友人は弥助(小西遼生さん)がお気に入りだったようです。

 

わかっていたわ。きっとそうだと(笑)。
熱いタイプは苦手だし、冷静な一歩退いたような子が好きでしょう。
それであんな可愛かったらねぇ。
(それにいつもイチバンお顔が綺麗な子を選ぶのよね)
おおよそは察しはついていましたが、したり。( ̄ー ̄)*

 

弥助は、平吾や田島さんと一緒にいると自分を解放できて
とっても子どもっぽくなれるけど、
家ではもっと別の顔をしているのでしょうね。

 

(やっぱりねたばれでしょう)

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自助独立。

シアタークリエ公演「風を結んで」17日から楽までの4公演を見ました。

 

見るたびに感動ポイントが増える舞台でした。

 

そのなかでも、18日マチネが神公演だったなぁと思います。
私がセンターで見たせいもあるかもしれませんが、
中川さんのコンディションが一番良かった気がします。
セリフも歌詞もすごく耳に入ってきて心に届いて
平吾の気持ちがすごく伝わってきたんです。

 

この作品は、歌詞にとても重要なことが織り込まれていて
聞き逃すともったいない作品ですよね。

 

まず、こうこうこういう状況で、だからこういう思いなんだって歌うので
初見で思いの部分だけが耳に入っていて、どうしてだろう?だった部分も
その前の歌詞を踏まえると、ああそうなんだねぇって思うのです。

 

理由がわからないと、平吾の熱や高ぶりを醒めた心で見ちゃうのじゃないかしらと思います。

 

 

(ねたばれします)

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2011/06/18

林檎の花のようなひと。

シアタークリエ公演「風を結んで」6月17日の公演を見ました。

 

大和悠河さんが演じる由紀子さんは、ワッと出てきてパッと弾けて、ガンガン一直線でキリッと眉間を寄せ、優しい瞳で幸せの種を掴む話をし、林檎の花のように清々しく微笑む人でした。

 

自信に溢れた由紀子さんも好きですが、迷いを経て微笑みかけ新しい夢を語る由紀子さんはもっと好きになりました。

 

なりふり構わず一直線の時も、自分の考えを改める時も清々しい人だなぁと思いました。

 

根本にこの世に生きる人が好きという思いがある人なのでしょうね。

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希望の歌。

シアタークリエ公演「風を結んで」を見ました。

 

こんな心揺すぶられる作品にめぐり逢わせてくれた悠河さんに感謝。

 

明るい人たちも過去の自分を捨て時流に乗って生きることを選び仲間を大事に思う人たちも、心の奥底では誰もが一人一人秘めた思いを抱き、いま自分が置かれている状況境遇に疑問を抱き葛藤していました。

 

平吾(中川晃教)は彰義隊に加わって果てた父のことがずっと心に掛かっていて、それが彼の生き方考え方に影を落としているようです。
少なくとも子供の頃は父は彼のヒーローだったにちがいない。
けれどもその父の死に方生き方が間違いではなかったのだろうかと疑問を抱かねばならなくなるような事を経験しながら成長したのだろう。家族の苦しい生活をみつめながら。
そんな彼が葛藤の末に出した答えが父とは違う生き方―――たとえ士(さむらい)の誇りを捨てたとしても、生きて生きて生き抜くという事だったのでしょう。

 

そうは言いながらも由紀子にサムライを否定されると、黙っている事が出来なくて、わかってほしいとも思っているようでした。二つの気持ちに揺れる心―――それが平吾の葛藤みたいでした。

 

一度心に刻まれた価値観を否定するのは苦しい。
それを強いられる苦しい時代だったんだなぁ。

 

うまく行くかと思われたサムライパフォーマンス一座がよもやの解散。
団員であった元武士たちは、それぞれに自分の心に巣くう思いを戦場に赴く事で打破しようとする。
平吾の何があっても生きて生きて生き抜くという思いとはうらはらに。

 

まだまだ明るく魂の自由を求めて個人が生きられる時代ではないのだ。江戸幕府が明治政府に、江戸が東京と名を変えてもそう簡単に人の心に革命は起こせない。
起こせるならこののち軍国主義への暗い道には進まなかったでしょう。

 

でもそんな時代に、生きて生きて生き抜くと言い切る平吾。
そして武家の娘として自分の意見や思いを押し殺しても武家のしきたりに従うように教えられ、そう生きてきた静江が、「死なないで必ず生きて帰って下さい」と平吾に言うのだから。
これは物凄い意識革命だと思います。

 

ラストの平吾の歌は希望の歌でならなければならない。
決して悲壮な歌に聞こえてはならない。
最後の一曲にここまで演じてきたものが生きるかどうかが掛かっている。そんな難題を背負う中川さんでしたが、見事に大願成就への希望を感じさせてくれました。

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2011/06/05

愛があるんじゃない。

今日はゲキシネ「五右衛門ロック」を見てきました。

例によってキャストも全く知らずに見に行きましたが
おもしろかったーー\(^o^)/

中島節炸裂でした。
手負いのクガイ(北大路欣也さん)の渋いこと渋いこと!
背負っている男の生き様がたまらんでした。

ホッタル族の生き方を私は否定はしない。できない。
運命に抗い何が何でも生き抜く生き方も肯定するけれど
疲れた心を癒さなくちゃいけないときもある。
そんなときに出逢いたい人たちもいる。
生きて死ぬこと。
つまりそれをどうするかが、その人らしさですよね。

森山未來さんってこんなに踊れるんだー!びっくり。
松雪泰子さんの立ち姿の美しさ。
江口洋介さん、やっちゃう?やっちゃう?本当に?やっちゃったー!\(^o^)/
川平慈英さんってそんなことができちゃう人だったの?

こうしたら面白いだろうな。でもやらないよねと思うことを全部織り込んでいるカンジ。
たまりません。
五右衛門さん、その変装はいくらなんでも無理がありすぎなんですけど(笑)。

濱田マリさんと橋本じゅんさんの夫妻が可愛かった(笑)。
そして高田聖子さんと粟根まことさんが新感線だわーって。

音楽がとってもよかったです。
いつもゲキシネを見て映画館を後にするときは気分がロッカーなの(笑)
(気分だけですが。道行く人は誰も私がそんな気分なんてわからないと思いますが~)
本当にこの世界観の隅から隅まで好きです。

さあ、来月はいよいよ薔薇とサムライを見るぞー。

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