紅顔可憐の少年が。
シアタークリエ公演「風を結んで」、
6月17日から千秋楽までの4公演を続けて見ました。
もうね、思うことがたくさんある作品だったのです。
語りたいことがたくさんありすぎて。。。
すでに5本ブログ記事を書いていてさらに2本書きかけているんですが、
これがまとまらない。
思いがとりとめもなく溢れてしまって、
本当に中川さんの挨拶状態(笑)みたいな。。。(^_^;)
で、こうしているあいだに大阪公演になっちゃいそう。。。
(名古屋は見れません・・・)
ってことで、残りは大阪公演後に落ち着いて書くことにしようと思って。
どうしてもいま書いておきたいことだけピックアップすると、
一つは、
1年前にこの舞台を見ていたとしても、私の感動は今と変わらないと思います。
この1年で経験した思いをプラスすることはあっても。
まちがいなく普遍的な人の思いを描いた作品だと思います。
それから、大阪公演を見る前に個人的にこれだけは記録しておきたいことが。
劇中に白虎隊に扮した出演者が
「イメージを動画でお送りしています」的に登場しますが、
そのなかでも、紅顔可憐の美少年といえば
もうおわかりでしょう。
(和風総本家のナレーション風に)
(長いので・・・というかくだらないので畳みます)
・
はるか昔のことですが、詩吟部の同級生に憧れていました。
色白で長身の彼女がキリリッと袴やセーラー服で吟ずる姿は
そりゃあ凛々しくて、きゃ~~でした。
(完全にビジュアル落ちです。吟詠が巧かったのかどうかはわかりません)
とくに萌えだったのが、「城山(西南戦争に敗れた西郷隆盛の詩)」と
「白虎隊」です。
吟詠会では、詩吟の合間に有名な歌謡を一節入れるかんじになっていて
「城山」では熊本民謡?「田原坂」が入っていまして、
右手に血刀 左手に手綱 馬上ゆたかに 美少年
ってやつですね。
そして、「白虎隊」には、有名な♪戦雲暗く日は落ちて~ってやつが入るのですが
2番の歌詞が、
紅顔可憐の少年が 死をもて護る この保塞(とりで)
滝沢村の 血の雨に 濡らす白刃の 白虎隊
つーですね、どちらも美少年が登場するのです。
どんだけ美少年が好きなん、昔の日本人・・・って感じですよね。
いや、いまも日本人の美少年好きは変わらない。
これは伝統文化ですよね。
清く正しい日本の伝統文化を愛するワタクシといたしましては
このモチーフだけで山盛りご飯が何杯も何百杯もいただけるという。。。
そしてまあ、
そのイメージどーーーーりの紅顔の美少年が
目の前に現れるなんて、こんな至福がありますでしょうか。
今公演「風を結んで」では、その夢が具現化しているのです。
もう至上のナンチャラです。
とくに上手席は、とってもとってもとーってもドキドキものでした。
斬って斬ってわたしも斬って的なですね・・・
たぶん、大和悠河ファンなら誰もがそう思う席だと思います。
そして、白虎隊のクライマックス、
遠く立ち上る煙を見て、戦慄し愕然とし
その白刃で自身を友を突き1人また1人と果てていく・・・
彼らが創痍を負いながら剣を杖にして飯盛山の山頂へ辿りつくまでに
歌っている歌の歌詞が、まさに詩吟で聞き覚えのあるものでした。
大阪で見るときまでにもっとちゃんとぜんぶとは言わなくても
聞き取れたらいいな~と
ネットで探して、自分なりにいろいろ参考にしながら書き下しにしてみました。
(機種依存文字が化けてしまうかも)
参考にした資料によって違う箇所が何箇所かありました。
会津にある石碑が元の詩のようですが、詩吟のテキストに近いほうを選びました。
あと2公演で聞き取れるといいのですが・・・。
少年団結す 白虎の隊
国歩艱難 堡塞をまもる
大軍突如として 風雨来る
殺気惨澹 白日晦(くら)し
鼙鼓(へいこ)喧闐(けんてん) 百雷震う
巨砲連発して 僵屍(きょうし)堆し
殊死陣を突いて 怒髪立つ
縦横奮撃 一面開く
時に利あらず 戦い且つしりぞく
身は創痍をつつみ 口に薬を含む
腹背皆敵 将に何くにかゆかんとす
剣を杖き 閒行丘愕を攀(よ)ず
南鶴ヶ城を望めば 砲煙あがる
痛哭涙を飲んで 且つ彷徨す
宗社亡びぬ 我が事おわる
十有九人 屠腹してたおる
俯仰す 此に十有七年
之を画き之を文にし 世間に伝う
忠烈赫赫 前日の如し
圧倒す田横 麾下(きか)の賢
(佐原盛純)
| 固定リンク | 0
コメント
お芝居的にご贔屓がたとえ出ていなかったとしても
満足出来る内容だったのは幸いです。まして宝塚の
ショーのように【この場面だけで通える!!!】と
思える場面があったのも幸せなことですね。
投稿: 一陽 | 2011/06/26 01:49
◇一陽ちゃん、
作品そのものも良いんですけど、
悠河さんの場面がぜんぶ「見せ場」なのがたまりません
あーでもこの作品、どの出演者にとってもそうかもしれないです。
ファンには自分の好きな出演者の出演場面がぜんぶ
「見せ場」に見える、そんな作品かも。
謝先生ありがとう~!かな?(笑)
(その分出演している人たちは大変?)
投稿: theo | 2011/06/26 06:46