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2011/06/20

自助独立。

シアタークリエ公演「風を結んで」17日から楽までの4公演を見ました。

見るたびに感動ポイントが増える舞台でした。

そのなかでも、18日マチネが神公演だったなぁと思います。
私がセンターで見たせいもあるかもしれませんが、
中川さんのコンディションが一番良かった気がします。
セリフも歌詞もすごく耳に入ってきて心に届いて
平吾の気持ちがすごく伝わってきたんです。

この作品は、歌詞にとても重要なことが織り込まれていて
聞き逃すともったいない作品ですよね。

まず、こうこうこういう状況で、だからこういう思いなんだって歌うので
初見で思いの部分だけが耳に入っていて、どうしてだろう?だった部分も
その前の歌詞を踏まえると、ああそうなんだねぇって思うのです。

理由がわからないと、平吾の熱や高ぶりを醒めた心で見ちゃうのじゃないかしらと思います。


(ねたばれします)

そうだね、そうだね、平吾わかるよ。
迷ったんだね、まだつらいよね。
こうしたい、こうなりたい、こうであってほしいと思うよね。
でもその思いってなかなか相手に届かないよね。

それをそうじゃないんだ、それは間違っていると思うんだ、
自分たちを押しつぶそうとする大きな流れに抗って、
皆と夢を掴みたいんだと
そう思い描いたとおりに物事はなかなかいかないけれど、
でもだから心に希望は持っていたいよね。
夢に向かって力強く一歩を踏み出したいよね。

平吾はまだ若くって、
自分の心の痛みを感知することはできるけど、
相手の境遇や心に影をおとす拭えない傷や痛みがあることまで思い及ばないところがある。
相手にもそれぞれ、端からはうかがい知れない思案や悲願や葛藤があることに気付かない。

でも、だからだめなんじゃないんだ。
まず自分の痛みを知ることからはじめて、人の痛みをわかることができるはずだから。

こいつとなら夢が見れると仲間から思われる、
この若者たちになら夢を託せると思わせる、
この人ならば待ち続けられると思える、
人々の希望となりえる人なんだなぁと思います。

それはとっても重いことだけれど、
それを重いと思わないで情熱のままにやれるところが、
平吾の凄さじゃないかな。
ちょっと支離滅裂だったりもするけれど(笑)
でも、文脈を作るのは得意な人に任せたらいいの。
彼の周りにはきっと仲間が集うから。

(楽のカーテンコールを見ていてちょっと・・・いやかなり、中川さんとかぶったり…笑)

でも、江守徹さんには気をつけて!
(↑それはSHIROHの松平伊豆守!!!)

西南戦争は両軍の戦死者が1万を超える悲惨な戦だったそうです。
そのときできた「抜刀隊」という行進曲は、
太平洋戦争時の学徒動員の若者たちを送った曲でもあるそうです。
「風を結んで」を見たあとに2番の歌詞を読むと本当にやるせないです。
弥助も歌ったのでしょうか。

     皇国の風と武士(もののふ)の  其の身を護る霊(たましい)の
     維新このかた廃れたる  日本刀の今更に
     又世に出づる身の誉  敵も味方も諸共に
     刃の下に死ぬべきぞ  大和魂ある者の
     死ぬべき時は今なるぞ  人に後れて恥かくな
     敵の亡ぶるそれ迄は  進めや進め諸共に
     玉ちる剣抜き連れて  死ぬる覚悟で進むべし


幕府の時代は終わって、四民平等になっても
まだまだこんな時代です。
むしろこの潮流は、武士(士族)だけではなく、農民や町人であった平民までもを
呑み込んでいき、軍国主義の道へとすすむのですよね。

彼らはそれを信じて誉れと思って死んでいったのだろうか。
平吾ならずとも思いますよね。

平吾の蒔いた種が芽吹き、花開き実を結びやがて地に落ち、
一つの種が、二つ三つと増え、十、二十と
絶えることなくその営みを繰り返して
やがて地にいっぱいに広まることを願わずにいられません。

時には、天にもまれ運命にもまれ半減することがあっても、
あきらめず。
その一つ一つが幸せの種となりますようにと。

ところで

「じじょどくりつ」と打ち込んで変換バーを叩いたら
「次女独立」
と変換された。

悲願だ・・・・★

風を結んで大願成就しますように・・・bearing

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コメント

「次女独立」(笑)

江戸物の小説にややはまりつつあるのですが
これはもう明治に入ってからのお話かしら?

神公演に当って何よりでした。

投稿: 一陽 | 2011/06/20 18:40

◇一陽ちゃん、
私の大願は成就するのかなぁ。。。

明治9年3月廃刀令が発令され、
同年10月各地で士族の反乱が起き
翌年西郷隆盛が挙兵するまで(西南の役)
のお話でした。

大昔3年間吟詠部の人のファンだったので
(女子校でしたけどなにか問題でも~?)
よくわかんないけど、白虎隊や西南の役の漢詩は好きでした。

投稿: theo | 2011/06/20 20:43

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