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2011年10月の7件の記事

2011/10/31

「歌劇」1995年5月号

K199505_229日に初日を迎えた宝塚OGによるレビュー公演
「DREAM FOREVER」に関するツイートをみつけては
ニタニタしながら読んでいます。

読みながら、そうだ~ マリコさん(麻路さきさん)って
悠河さんが初舞台の時のトップさんなんだった~と思って
魔窟からその頃の「歌劇」を発掘してきました。

初舞台公演は、1995年星組
宝塚グランドロマン「国境のない地図」(2幕)。
  宝塚大劇場 3月31日~5月8日。
  東京宝塚劇場 7月2日~29日。

マリコさんのトップお披露目公演であり
悠河さんたち81期生の初舞台公演であり
阪神大震災により被害を受け公演中止となった宝塚大劇場が
再開して初の公演でもあるのですよね。
読者の投稿ページ「高声低声」は、そんな喜びの声で埋め尽くされています。

さて、この号を手に取った目的は
初舞台生5人が初舞台公演のトップさんを囲んでの
初舞台座談会です。
初舞台生メンバーは、舞風りらさん、花純風香さん、
梶花空未さん、麻愛めぐるさん、大和悠河さん です。

マリコさんに抱負を訊かれて、悠河さんは
「男くさい、大人の男が演じられる男役になりたいです」
マリコさんの答え。
「大丈夫。年と共に嫌でもそうなるから(笑)」

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2011/10/30

胸いっぱいの愛を。

宝塚OGによるレビュー「DREAM FOREVER」の公演の幕が開きました。
昨日、今日は東京青年館での公演。

 

ご覧になったファン友さんたちのメールやツイートが
なんだかとっても幸せそうで、、、、
私もそのおすそ分けをいただいています。

 

宝塚の懐深い先輩方に囲まれ、なんだか懐かしい“たにちゃん”な
雰囲気があるらしく、ファンの皆様はそんなことも幸せなのかな。
いいなぁ。早く見たいなぁ。

 

出演されるOGの方々も楽しみな方々ばかり。
私が宝塚ファンになったときにはすでに退団されていて、
映像でしか見られなかった方たちのダンスを生で見られるのが楽しみなんです。

 

今回、風花さんのカンカンのフェッテがあるとか???
グランドベルフォリーやプレスティージュが大好きで録画をくり返しくり返し見てましたが
カンカンだけは、映像がなくって・・・(/_;)
それだけにわくわくです。

 

星奈さんの優雅なダンスも好きでCSでハマって見てました。
マリコさんのディナーショー(CS)でのほし なゆりさんが星奈さんを見た最初でしたが
それ以来好きな娘役さんです。もちろん既に退団された後で。
以前見たOG公演「レザネ・フォール」ではそれほど踊られてなかったので
今回のレビューは愉しみです。
で、で、マリコさんとダルレークのシーンがあるんですって?
私、大好きでした。
愛の前に誰よりも高いプライドを挫かれる星奈さんのカマラ姫萌え~~でしたの。
マリコさんのラッチマンがまたヒドイんだから~)^o^(

 

いやいやいや・・・そんなことを反芻しながら公演を楽しみにしています。

 

ガイチさんも、宝塚大劇場でのサヨナラ公演大楽以来です。
ガイチさんのヴォーカルと悪役の時の表情が大好きでした

 

鳳さんはまた下級生を弄られているんでしょうね~
ドレスを着ようがパンツを着ようがツレさんはツレさんで華やかでおおらかでカッコイイと
皆さんが揃っておっしゃるように
悠河さんも悠河さんらしいカッコよさと可愛さと美しさで魅了しつづけてくれたら
私は幸せだなぁ。

 

私の地元で迎える初日は明々々後日。ワンナイト公演です。
期待と緊張でドキドキです。
(胸いっぱいで吐きそうになってます・・・(゚ー゚;)

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2011/10/24

高慢と偏見。

ちくま文庫 ジェイン・オースティン著 中野康司訳
「高慢と偏見」上下巻を読みました。
沢山の翻訳で出ていますが、これを選んだのは
自然な日本語とわかりやすさで定評がある訳者のものだったので。

このオースティンの「高慢と偏見」を参考にした
某ジャンルの本を昔何冊か読んでいましたが
元祖(?)を読むのははじめてでした。
読もうと思い立ったのは、もちろん
こんど星組さんで上演されると知ったゆえ。

宝塚でいうと、往年の麻実れいさんのような
威風堂々とした冷徹な雰囲気の美貌の男役さんが
ヒロインと結ばれるダーシーという男性に似合いそうなのですが。
気位高くて愛想がなくて、率直すぎて相手に誤解をあたえる
面倒くさーい感じは、涼さんにも似合いそうです(笑)。
(「めぐり会いは再び」のマリオお兄様的な)

人間観察が得意で機知に富んだ
頭の良いヒロインがはまるのは誰でしょうね。
白華れみちゃんとかかなぁ?
(それともれみちゃんはお姉さんのジェインとか?)

それにしても、恋愛が軸の小説なのに
ラブシーンがまったくない小説です。
女性作家ゆえか、19世紀のイギリスの
ジェントリ階級の気風ゆえか・・・
結婚が唯一の女性の生活手段ともいえる時代の考え方が
なかなか興味深かったです。

宝塚ファンの女性にうけそうな作品です。
というか、いままで宝塚で上演されていなかったのが不思議かも。

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鎧櫃の血。

光文社文庫 岡本綺堂「鎧櫃の血」を読みました。

半七老人の知り合いの三浦老人という方の昔話、
という体です。
捕物帳ではないので事件を解決するわけじゃなく
「こういうことがあったよ」というエピソード集です。

趣味への情熱が、武士(武家)の見栄やプライドがあるばっかりに悲劇を生んぢゃった・・・的なお話が何篇もあり印象深かったです。

贔屓役者を貶されてむかつく気持ちとか
ヤバイ小説に夢中になって親や家族に隠れて読みたい気持ちとか
禁断の譜面をどうしても奏でてみたい気持ちとか
すごーーーくよくわかります。。。(^_^;)
(贔屓役者で芝居を見る派 vs 芝居の完成度が絶対派、の対立とか・・)

今も昔もいっしょね。
と思います。

でもそこに「身分制度」や「武士道」や「儒教的道徳観」が絡み
手許には人を殺める道具(日本刀)があると
現代人には思いもつかない事件になってしまうのですね。

まあ現代は現代で、指1つで人の心を殺められる道具があって
精神的斬った張ったの狼藉が日常茶飯のように繰り広げられているといえばいえますかね。
鬱憤晴らしの辻斬りやら、頭巾で覆面した闇討ちやら。

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2011/10/12

必ず明日は来る。

悠河さんが宝塚を退団して6作目の舞台となった「100年のI love you」。
彼女がこの2年間で自分自身の血肉にしてきたものが
ギュッと詰まった100分間だったように思います。

在団中もそうでしたが、退団してからも
やっぱり私は坂道を一生懸命に登っている悠河さんがたまらなく好きなのだと
実感した公演でもありました。
坂道というよりも、あえて切り立った険しい崖を選んで登ろうとするその純粋さと
投げ出さない意思の強さが好きです。

一見怖れを知らないように見えがちだけど
怖れを知らないわけではない、それと闘い克ちながら登り続けている人なのだと
ひとたび知ってしまうと目が離せなくなってしまう。

そんな彼女だから
シンデレラロックのシドやパラダイスプリンスのスチュワートが似合うのはもちろんのこと、
彼女が演じた芸術家たち・・・無名時代のモディリアーニや
成功と名声とジャズエイジの狂騒に我を見失い大切なものを失うフィツジェラルドの苦悩や
おのれの高慢さと繊細さに振り回される若きエゴイスト、青春のプリンスミュッセの葛藤が
美しくリアルに胸に迫ってきたのだと思うのです。

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2011/10/10

しょうがないなぁ。

狂言の何に惹かれるって、私はその人という生きものへの温かい目線です。

足りない人、小賢しい人、抜けてる人、横柄な人、傲慢な人、悋気な人、嫉妬深い人
いろんな人が出てきて、あらあら・・・なことをするけれど
人ってそんなもんだよねぇ。と受け容れている、その寛容さが
魅力かなぁ。

「ゆるさせられい、ゆるさせられい」
「やるまいぞ、やるまいぞ」
と退出していく主従。
こんなやりとりを、きっとこの人たちはまた明日も繰り返していたりするのだろうなぁ。
そんなふうに思える安堵感や信頼感を狂言の世界で感じることができる、
笑うことができる自分を確認して、安心するひととき。

それが私にとって、狂言に触れる喜びかなぁと思います。


ということで、今年も大濠公園能楽堂にて「忠三郎狂言会」を堪能してきました。
昨年末に、茂山千之丞さんがお亡くなりになり、
毎年福岡の地で茂山千作さん千之丞さんを見られるこの機会をとても楽しみに
していましたので、もうそれが見られないことがとても残念でなりませんでした。

けれども今年のご招待券とともにいただいたちらしに
茂山良暢さんの舞台歴25年記念特別公演(4歳で初舞台)と銘打たれ、
大曲「釣狐」を良暢さんが演じられるとあり、楽しみにしておりました。

そんな折の今年のお盆を過ぎた頃、忠三郎さんご逝去のお報せ。
大曲に挑戦される良暢さんにとって大きな柱であるお父上を亡くされたことは如何許りの・・・
また番組演者はどのようになっているのだろうかと思いながら
大濠へ足を運びました。

けれど能楽堂について自分の席に着いてからは
そんなことも忘れて愉しんでいました。
どの曲も面白かったです。
たぶん、良暢さんの舞台歴25年の記念ということで選ばれたのでしょうか
2つの狂言はおおらかでおめでたい感じ。
そして、休憩を挟んで3つめが「釣狐」でした。

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2011/10/02

ひとりじゃない。

9月8日から12日まで、
日本橋の三越劇場に「100年のI love you」を観劇するため上京し
いつもの上京より時間に余裕があったので、観劇の合間に見聞したことを
記録しておこうと書き始めて早半月が過ぎ、月も変わってしまいました。

 

半月以上経って、いまさら感充満ですけど、
いまも心に残っていることを書いておきたいと思います。

 

ショーでは、悠河さんが1人で「ALL BY MYSELF」を歌うシーンがありました。
あのときの悠河さんの歌声が、表情が、いまも心に染みています。

 

 若さは至らないものね ほんとうの愛を知らない・・・

 

せつなくて、涙が出た回もありました。
ことに千穐楽は言葉に出来ないいろんなものが溢れてたまりませんでした。
全公演をご覧になった方によると、悠河さん自身も泣いていた日もあったとのこと。

 

元気でぶっ飛びな“きずなちゃん”(役名)に、
あらあらと思ったり、笑ったり、ニヤニヤしたりキャ~になったり。

 

そんな時間を過ごしたあとで、愛にまつわる素敵なナンバーに耳を傾けほっこりした頃、
愛にはぐれて1人になってしまった不安を歌う彼女の心が
聴いている私の心にも共鳴してくるようでした。
人は、失って、はじめて気づくことがある・・・

 

物語の最後は、最初と同じレストラン。
孤独を知って、少し大人になって
不安も知って、少しためらいがちなきずなちゃんに
ともちゃん(今井清隆さん)が、「奇跡」を歌いかける。
あの深い声で。

 

 僕は神様でないから本当の愛はたぶん知らない・・・

 

この曲、はじめて聴いたのは何年前だろう。
聴くたびに、さだまさしだなーって(笑)。いきなりエクスキューズでコソクなところが(笑)。
素敵な歌ですけどね。なんか出だしのとこ、ふふっと思うんですよね。
(さださんの照れなんでしょうかね。理屈っぽくて論理的に真面目なのかな)

 

でも、今井さんが歌うとぜんぜんコソクに聴こえません。
不器用で真正直な人なんだわーと正反対なことを思います(笑)。
(人って本当に見かけに左右される・・・それくらい見かけは大事ですよね)

 

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