照り映ゆ月。
12月5日午後の来年の「義経秘伝」の発表以来
そのことで頭がいっぱいで、いろいろ後回しになっています
(二月博多座花形歌舞伎の先行も忘れてた・・・)
そのひとつ。
12月4日(日)に福岡市民会館にて
宝塚歌劇月組全国ツアー公演(15時開演)を見た感想をようやく。
「我が愛は山の彼方に」は、ひたすら、ひたすら、
龍真咲さんのチャムガがカッコよかった!!!
それしが記憶にないくらいです。
スタイルよくてコスチュームが似合って、
植田歌舞伎のセリフの言い回しも滑舌がよくて
ときどき、あ~かしちゃんに似てる~って思いました。
3年前の博多座「ミーアンドマイガール」のめちゃめちゃ脚キレイなジャッキーと
お坊ちゃまのジェラルドを見て以来なので、
こんなに立派に成長して~~~と思いました。
敵の罠に落ち決戦を覚悟する前の、部下や兵士たちを思う心情を語るくだりでは
思わず泣かされてしまいました。
まりもちゃんの万姫は可愛かったです。
けど万姫って今の若いジェンヌさんが演じるのはむずかしい役な気がします。
前時代的(封建的)な女性観全開の役なので。
すべての動機が。
はっきりダメなものはダメ、善いものは善いと生きている女性のほうが
まりもちゃんには似合っていそうだから。
純潔を守って結婚したら夫だけに尽くして夫に順じて生きるのが当たり前の女性が、
結婚前にかどわかされ、純潔を失ったものと世間からは見られ、
もはや元の恋人(許婚)の元へは帰れず、かといって女性が1人で生きられる時代ではなく。
そんななす術もなく窮している自分に、誠意と秘めた愛情を持って心遣いをしてくれる男性に
恩義と敬愛もしくは思慕の念を抱いて、一生敵国で生きていこうと決意する。
それは、正式の奥方という身分とはまたちがって、どっちつかずの身の上。
傍目から見たら「愛人」と蔑まれる立場やも知れないけれど。
儒教思想の教育を受けている高麗の良家の子女にとってそうとうな決意のはずなのですが
そこがすこーーーんと描かれていない。
あれーーー????