存在意義なんていらない。

娘がどこか違うというのは生まれて数ヶ月の頃からうすうす感じていて、だから受け入れることはすんなりできた。
というより合点がいった。
というより私のせいではないということに救われた。
事実は彼女自身はなんら変わらないのに。
勝手なものだと思う。

それからは、私の目から見て幸せに見えない彼女をとりまく状況を、私の目から見て少しでも幸せに見える状況に変えることに必死だった。
学校とか地域とか親戚とか。
私がやらなくちゃ誰がこの子のためにやるの？

手っ取り早く誰かに必要とされている自分を感じたいなら家族を持つといいよ。
養子縁組という手もある。
友人曰くそこまでしなくても「猫でじゅうぶん」。

自分がやらなきゃと思ってやってたけど、それは娘のためじゃなく自分のためだってわかってた。
自分の目から見て幸せに思えない娘を取り巻く状況を見ているのに私が堪えられなかったから。

・

だから娘のためにはこれで良かったのか？と考えると答えはわからない。
そうしてほしくなかったと娘に責められることがあったとしたら、ごめんね、あの時は他に考えつかなかったし出来なかったの。力不足ですみませんでした。諦めて今から先のことを考えよう〓
と提案するしかない。

皆さんの手助けと許容がないと現代社会の中で生きていくのは困難な特性を持つ娘。
（だと私は思ってる）
彼女が自分の存在意義とか考え出したらどうしよう…
それが恐怖でした。
ぜったい苦しむと思ったから。
それは私の人間としての器の範囲での価値観にしか過ぎなくて
彼女と私は違うという事に気づくまでは。

私は彼女ではないけど私にとって彼女はかけがえのない存在なことに間違いはない。
私にとって大事なポイントはそこ。あとは彼女の領域。彼女次第。

そもそも自分の存在意義なんて自分でみつけなくちゃ仕方がないし
それが社会にとってどの程度有益かなんて物差しで当て嵌めようとしたらどん詰まりになっちゃう。
存在理由なんて超個人的なもので良いはずだ。
意義なんていらない。
足りている事を知れば幸せだし、
不足を知ればなんとかしなくてはと思うし
もしくは諦めてさとる。

これからも私は私が助けたいと思ったら助けるし（娘に限らず）
でも私のアクションから先は相手の領域だし
それをどう繋げていくかは相手次第だし
助けを拒むのも相手次第だと思う。

けどいっぱい拒まれたら悲しいなぁ。
できたら受け入れてほしいなぁ。
それは私の個人的な願いです。

お茶は温いのが好き。
縛りは緩いのが好き。
私の嗜好です。
人に押し付けはしないけど、
相互理解のデータとして主張しておこうかなと…(^^ゞ

以上「GULF」を見てこんなことを思いました。