彼を怯ませたもの。
気がついたら7月ももう終わってしまう!
エリザベート2回目観劇の感想がまだなのに。
ということで。
7月12日にソワレを見て、春野寿美礼さんのシシィにやられてチケットを追加しました。
見たのは、7月23日のソワレ。
仕事帰りに飛び込むことになりそうなので、
バルコニー席(特B)を希望だったのですが、同じ値段でA席買えますよー
しかも、千円のお弁当券と同じく千円のスイーツ券付き(ニッコリ)
とチケットカウンターのお姉さんに言われて、
見ると4列目の端席が空いている。(途中入場してもあまり迷惑かけなさそう)
・・・という訳で1階席で見たのですが。
やっぱり博多座の1階は傾斜が緩くて小柄な人間には見難かったなぁと。
やはり私は2階3階のセンターが、舞台全体が見えて
フォーメーションや照明も綺麗で好きだなと思いました。
宝塚公演だけはさにあらず、で、客席降りや客席登場のある1階が好きだけど。
お目当ての春野シシィは、12日に見たときよりもさらによかったです。
コンディションが良かったみたい。
とくに2幕の、今井パパ(マックス)との「パパみたいに(リプライズ)」のデュエットや
「魂の自由」は染みました。
「夜のボートは」12日の石川フランツとのほうが声は合っていたように思いますが
岡田フランツも、愛するシシィに受け容れてもらえない苦悩が深く感じられて胸に来ました。
1幕で「あなたが側にいれば」で歌った「一度私の目で見てくれたなら」という同じフレーズが、
こんなにもちがった意味になってしまったんだとしみじみと思いました。
あのときは、いつかわかり合えると信じ希望に満ちて聴こえたのに
もうシシィはフランツに何も期待していないんだなぁと。
2幕はもう、シシィのどの歌も、これでもかこれでもかという孤独の
静かな叫びに聴こえました。
魂はすでに飛び立ち、地上から離れているのに、
地に穿たれた楔に繋がれたまま浮遊している。そんな感じ。