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2012/07/31

彼を怯ませたもの。

気がついたら7月ももう終わってしまう!
エリザベート2回目観劇の感想がまだなのに。

ということで。
7月12日にソワレを見て、春野寿美礼さんのシシィにやられてチケットを追加しました。
見たのは、7月23日のソワレ。
仕事帰りに飛び込むことになりそうなので、
バルコニー席(特B)を希望だったのですが、同じ値段でA席買えますよー
しかも、千円のお弁当券と同じく千円のスイーツ券付き(ニッコリ)
とチケットカウンターのお姉さんに言われて、
見ると4列目の端席が空いている。(途中入場してもあまり迷惑かけなさそう)
・・・という訳で1階席で見たのですが。

やっぱり博多座の1階は傾斜が緩くて小柄な人間には見難かったなぁと。
やはり私は2階3階のセンターが、舞台全体が見えて
フォーメーションや照明も綺麗で好きだなと思いました。
宝塚公演だけはさにあらず、で、客席降りや客席登場のある1階が好きだけど。

お目当ての春野シシィは、12日に見たときよりもさらによかったです。
コンディションが良かったみたい。
とくに2幕の、今井パパ(マックス)との「パパみたいに(リプライズ)」のデュエットや
「魂の自由」は染みました。
「夜のボートは」12日の石川フランツとのほうが声は合っていたように思いますが
岡田フランツも、愛するシシィに受け容れてもらえない苦悩が深く感じられて胸に来ました。

1幕で「あなたが側にいれば」で歌った「一度私の目で見てくれたなら」という同じフレーズが、
こんなにもちがった意味になってしまったんだとしみじみと思いました。
あのときは、いつかわかり合えると信じ希望に満ちて聴こえたのに
もうシシィはフランツに何も期待していないんだなぁと。

2幕はもう、シシィのどの歌も、これでもかこれでもかという孤独の
静かな叫びに聴こえました。
魂はすでに飛び立ち、地上から離れているのに、
地に穿たれた楔に繋がれたまま浮遊している。そんな感じ。

1幕の少女時代もそれはそれで愛嬌があって可愛かったです。
美少女かどうかはおいといて(笑)
というか一路さんの頃からここはシシィ役者の痛さを味わう場面でもあると思っているので^^;

その痛いくらいの純粋さと愛嬌によって
最初の出会いでトートを怯ませたものは、シシィのこの魂なんだと
はっきりと感じることができて、なんだか腑に落ちたすっきり感がありました。

それがあるから、その後の人生でどんなに我が侭でエゴイストであっても
私は彼女のことを嫌いとは思えないんだなぁと。

純粋で子供のように無垢で迷惑な性格 ―――
だけど、愛おしい人間なんだなぁ。シシィって。
見る人の、どこか鏡な部分もあるのだろうなぁ。
その部分は1人ひとり違うのだろうけど。

そんなことを思わせる今回の、春野さんのエリザベートでした。
それが私の胸にぐっと来たみたいです。

トートは、12日が石丸さん、23日が山口さんでした。
石丸さんは粘っこく絡んでくるトート、山口さんはハスキーでサイコなウィスパートート。
23日の山口さんは声が本調子じゃなかった気がします。とくに1幕。

フランツは、岡田さんが1幕の悩める若きマザコン皇帝が似あってて、
石川さんが2幕のルドルフに対しては賢帝然としている反面で
愛する妻の心を掴めない男の情けなさと苦悩が似あってた気がします。

ルドルフは、古川さんが好きでした。身のこなしが王子系で(笑)
平方ルドルフはドキドキしなくて… 軍服はもっときちっと着こなして欲しかったなぁ。
(皇太子よりもモーツァルトが見てみたいタイプかも)

今井マックスは、趣味人で大らかな感じで、娘が好きになりそうなパパでした。
シシィの目から見たまんまの素敵なパパ像。
シシィの知らない顔、フランス人の家庭教師と影で色事をやっているような面は
ちょっとうかがえなかったかな。
春野シシィとのデュエットは良かったです。
トートと歌うより、フランツと歌うより、合っている気がして、
うん、気の合う、似通った魂の2人だね(^^)と思いました(笑)。
2人のコンサートとかあったら聴いてみたいかなってちょっと思いました。

ゾフィーは2回とも杜けあきさん。
ゾフィーっていうと、強烈で前へ前へのイメージだったけれど
杜さんのゾフィーはそうでもなかったです。
けど、それもいいなぁと思いました。
宝塚だと、嫁VS姑のバトルみたいになってしまって、それがどうもしっくりこなかったので。

杜さんのゾフィーだと、シシィのエゴイストぶりがはっきり見えて好みでした。
けっきょくこの人(シシィ)は、教育されること、道徳的に束縛されることが嫌なんだなーって。
教育されず、モラルを気にせず、自分のままで生きたい!
そんな思いが強い人なんだなーって。

それと対を成すのがゾフィー。
シシィとは違う生き方をしてきた女性。その対峙がはっきりと見えました。

あと、ルドルフの剣の稽古で、剣の構えが誰よりもきまってた(笑)。
うん、宮廷で唯一の男前(^^)


できるなら、あと1回、マテさんトートで見てみたかったけど
26日の千穐楽までだとマテさん楽の25日しかなく、高いチケットしか残っていなかったので
諦めました。
(8月はおもいっきり散財するので・・・^^; フットルースに義経秘伝!!!)

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