しったんしったん。
梅実る頃…のはすが、
いつの間にやら7月に入り、梅雨も終わりの蒸し暑さ。
6月の博多座は大歌舞伎公演中でした。
9日に夜の部を見て、やっぱりもう一度芝雀さんの踊りが見てみたいなーと思い
見るなら昼の部の娘七種だなーと思い
でも5時間はしんどいなー
そうだ幕見ができるんじゃん。
ってことで、19日に生まれて初の幕見を体験してまいりました。
「春調娘七種」と「三人吉三巴白浪 大川端庚申塚の場1幕」で1,400円なり。
休憩15分を挟んで約1時間。お席は3階下手。
これいいわ(^^)。
「春調娘七種」は、曾我五郎を歌昇さん、曾我十郎を錦之助さん、静御前を芝雀さん。
私の知る曾我兄弟といえば、
♪富士の裾野の夜はふけて~あやめも分かぬ五月闇~
♪来たれ時致今宵こそ十八年の恨みをば~いでや兄上今宵こそただ一撃に敵をば~
で兄弟が敵討ちをする物語。
それがなんで静御前と踊っているのかはさっぱりわからんでござる~\(^o^)/
あ、2人は身を隠して父の敵を討つ時節を狙っている、そういう頃の1コマなのですね。
華やいだ春の陽気。
若菜摘みの姫。
鼓と舞。
のどか~~~。
なのに心に秘めた敵討ち。
このミスマッチの妙(笑)。
・
敵討ちが決行されたのは、旧暦5月五月雨の頃。
舞台の「いま」は、若菜摘みの頃。
まだ時機が整わない頃の、兄弟の逸る気持ちが見え隠れ。
静さんは仇討ちのこと、わかっているのかな?
見得を切ったり、ここ拍手?って思うところ幾つかあったけど
けっこう客席スルーだったみたい。
見慣れないお客さんが多い日だったのかな。
(高校生の観劇会らしき日で、制服の学生さんが沢山いました)
私も初めてでわからないし…。
あーいま拍手すればよかったー(><) と思った箇所がいくつか。
拍手入れたほうが楽しいから(笑) (←ヅカファンの習性なりか)
それはさておき、いかにも華やかでお目出度い歌舞伎見たわ~って気分になりました。
それだけで満足な私(笑)。
「三人吉三巴白浪」は、和尚を梅玉さん、お坊を松禄さん、
お嬢を染五郎さんでした。
以前博多座で、玉三郎さん、段治郎(月乃助)さん、獅堂さんで見たことがありますが、
役者が変わると、こんなにも変わるか~っていうときめきがありました。
玉三郎さんのときは、お3人揃って二枚目な三人吉三で、
ドラマ的な楽しみ方をした気がするのですが
(とある某お耽美小説をほうふつとさせる感じで…;;)
(それを最前列で見てた。ほぼお顔を凝視状態(笑))
このたびのお3人は、笑いをいっぱいとってらっしゃいました。
梅玉さんの和尚は、とっても人格者な雰囲気。
でも、100両預かっちゃうんだー(笑)って客席の若い人にウケてた。
松禄さんと染五郎さんのポンポンしたセリフのやりとりも面白かったです。
染五郎さんは、声色を使い分けるんだけど、あの振袖であの野太い声が
めちゃうけました(笑)。
玉三郎さんのお嬢は、一見本当に17歳のお嬢さんに見えた驚きがあったんですが
男の本性を出すときも、虚勢を張っている感じがしましたが、
(段治郎さん獅堂さんが大きいから玉三郎さんが小柄に見えた…)
染五郎さんは、変わり身が笑える。
大の男がお嬢に扮している可笑しみが醸されて、それがよかったです。
しかし、親切に道案内したらお金を盗られたうえに、
川に突き落とされるおとせさん(米吉さん)は憐れ。
高校生の客席の反応はどうだったんでしょうね(笑)。
大江戸きってのワル三人組。
みんなーこんな悪いやつらにかかわっちゃいけませんよー。
マネをするのもやめよう!
三人吉三、私みたいに歌舞伎をあまり見たことがない者でも、
知っているセリフの連発で、気分が盛り上がって
これも、楽しかったです。
歌舞伎を見たわ~ な2作品でした
ということで、幕見はおしまい。
このあと休憩が35分あるので、ロビーのお店を覗いたりお食事したり
お買物する時間もゆっくりあります。
夜公演を見たいけど遅く帰れないときや、1時間くらい時間を潰したいときにはいいかも~
と思いました。
ここからは余談ですが。
そういえばですが、思い出しました。
大和悠河さんも曾我十郎をされてたことを。
宝塚在団中の2007年の宝塚舞踊会で。
このときは、幕ごとに違う演者が、十郎と五郎を演じたのですが、
悠河さんは、白酒売りをしながら、恋しい人に逢おうか逢うまいか思案する
はんなりと美しい曾我十郎でした。
宝塚プレシャス スターの競演で綴る曽我兄弟の仇討 『宝塚舞踊会』
私の好きな和物の悠河さん
日舞のお稽古さらにつづけて、10年後20年後も魅了し続けてほしいです~
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